第一話
夢小説設定
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翌日、私達は昼間の高校にお邪魔することになった。
目立たないように、二人共この高校の制服を着て呪物を探しているのだけど…。
『このラグビー場…死体でも埋まってるのかな?』
「だな」
まず驚いたのは、うろつく呪霊のレベルの高さ。
学校や病院は元から呪いが集まりやすい場所だけど、せいぜい4級~3級程度がほとんどだ。
でも此処には2級相当の呪霊がいる。
やっぱり例の呪物の影響なのか…。
『取られる前に早く回収しなきゃ』
「クソ!気配がデカすぎる」
呪物の気配を辿っている最中なのだけど、恵君の言う通り気配が大き過ぎて特定ができずにいる。
すぐ近くに在るようで、遥か遠くにあってもおかしくない。
「これじゃ潜入した意味がまるでねー」
『特級呪物……厄介過ぎる』
手がかりはスマホに保存してある呪物の写真だけ。
写真には桐箱の中にお札でグルグル巻きにされた呪物がある。
『どうする、恵君』
「気は進まないが、一度学校の閉鎖。呪いを祓った後隅々まで探すしか…」
『やっぱそうなるよね…こんな時に人任せとかマジでクソだ、あのバカ目隠し』
(今に始まったことではなかろうて)
悪態をつきながら階段を登っていた時、周辺の生徒たちが騒がしくなった。
「こっちだこっち!はやくしろ!」
皆校庭へと急いで走っていく。
何かイベントでもあるのかな。
「陸部の高木と西中の虎杖が勝負すんだよ!」
「種目は!?」
「砲丸投げ!」
どうやら誰かが勝負をするらしい。
気になって私達も行ってみると既に人だかりができていた。
その中央には中年の先生らしきおじさんと、桃色の髪がかなり特徴的な男の子が立っていた。
まず高木という教師が砲丸を投げると、まあまあの距離まで飛んだ。
「14m!!」
「スゲー高木、全然現役じゃねーか!どーする虎杖!」
沸き上がる拍手に高木がポーズを決めて応える中、虎杖と呼ばれた男の子は終始興味なさげにその流れを見守っている。
どうにもあの男の子が気になった私は、近くにいた男子生徒に声をかけた。
『ねえ、彼そんなにすごいの』
「うおっ!…ああ、有名だよ(こんな美人この高校に居たっけ!?)」
男子生徒は驚きながらも虎杖君について教えてくれた。
「眉唾だけどSASUKE全クリしたとか、ミルコ・クロコップの生まれ変わりだとか。そんでついたあだ名が"西中の虎"」
『ミルコ生きてるよ』
そしてあだ名がダサい。要するに、身体能力がずば抜けてるということはわかった。
砲丸投げ虎杖君のターンになり、虎杖君は砲丸を手に取ると高木に話しかけ始めた。
「ねえねえ、投げ方?よく分かんねぇんだけど、適当でいい?」
「ん?まあこの際それでファウルはとらん」
高木から許可を取った虎杖君が砲丸を手にピッチャー投げの構えになった。そして…
バビュン
ゴィィィィン
「おっし、俺の勝ち」
野球ボールの如く投げられたソレは、最終的にサッカーゴールの角にめり込んでその形を大きく歪めていた。
距離で言えば…30mくらいは飛んだだろうか。
『砲丸投げの世界記録は?』
(23m12cm)
あっさり世界記録超えちゃってる。
余裕でオリンピック出れるよ虎杖君。
『すごいね、彼。真希さんと同じタイプかな』
「そうだな……見てる場合じゃねーぞ、芙蓉」
『あ、ごめん。そうだったね』
早く宿儺の指を見つけないと。
再び捜索を続行しようとした時、虎杖君が焦った様子でコッチに走って来た。
そして私と恵君の横を通り過ぎる瞬間だった。
チリッ
「『!!!』」
彼とすれ違った瞬間、強い呪物の気配を感じた。
間違いない…彼は宿儺の指を持ってる…!
『あの、待っ…!』
呼び止めようとしたけど、時既に遅し。
虎杖君は既に校門を出て走り去って行った。
『えー…』
「早すぎんだろ!」
「アイツ50m走3秒で走るらしいぞ」
「車かよ」
背後でとんでもない会話がされた気がするけど、今はそれどころじゃない。
『名字はわかるから、身辺調査しましょう』
「…そうだな、早いとこ見つけねぇと」
ようやく見つけた呪物の手がかりを逃がすわけにはいかない。
すぐさま彼の身辺調査を行うことにした。
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