序章
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物心ついた時から、変な生き物が見えた。
生き物はみんな恐ろしい姿をしていて、私の背丈を超えるモノだったり、逆に小さな虫のようなモノもいた。
それらは人間の恐れから生まれた、゙呪い゙と呼ばれる存在だと知った。
呪いを祓う呪術師の家に生まれた私にとって、それらが見えることは当たり前だった。
でも…周りの人たちは違った。
「もう芙蓉ちゃんと遊ばなーい」
「お化けがいるなんて嘘ー」
「嘘つきだー」
一緒に遊んでいる友達に呪いの存在を訴えても、見えない友達からは嘘つき呼ばわりされてしまった。
幼い私はその無邪気な言葉に傷つきいては、ベソベソと泣きながら家に帰った。
そんな私をいつも慰めてくれたのは優しい父と…世話係の白灯だった。
「おーよしよし。泣くでない、可愛い顔が台なしじゃ」
『でもねっ…みんなっ、私のことっ…っ…嘘つき…っ言うの』
「童達の言葉など気にせずともよい。お嬢はのう、他の者よりずっと目が良いのじゃ」
『ほんと?』
「おうよ。だからこそ…お嬢にはワシの姿も見えておるのじゃ」
私の頬を両手で優しく包む白灯の手からは、人にあるはずの温もりはない。
そう…彼もまだ呪い゙なのだ。
゙変化゙に対する恐れから生まれた白灯は、取り込んだ呪力によって様々な姿に変化することができた。
それに目をつけた私の先祖が彼にこう言った。
ー呪力を与える変わりに、我々に仕えろ
それを承諾しで縛り゙を結んだ白灯は以来1000年、に仕えてくれている。
人の姿でいれたのは当主であり、特級呪術師だった父のおかげだった。
でも呪いなんて関係ない。私にとって白灯は家族だし、父と同じくらい大好きな存在だ。
『白灯、大好き!おっきくなったら結婚して!』
「クフフ、それは喜ばしい誘いじゃ。だが、遠慮させてもらおうかのう」
『どうして?』
「ワシはいずれお嬢に仕える身じゃ。それに呪いと人間ではあまりにも立場が違いすぎる」
『……』
「そんな顔をせずとも大丈夫。お嬢にはもっと相応しい結婚相手が現れるぞ」
『いつ?』
「それはわからぬ。けどお嬢、これだけは忘れないでほしい。お嬢がこれから歩む道は、常人よりも辛く険しいものじゃろう。しかし、それを乗り越えた先にお嬢の幸せが必ず待っている…必ずな」
当時はその言葉の意味を理解できなかった。
けど数年後、気づいてしまった。
私の人生は、最初から呪われていたのだと
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