第一話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「今あの2人抱えて逃げられんのはオマエだけだ」
『早くして、このままだと全員死ぬんだから。呪力のない貴方がいても意味がないのよ』
「……」
まだ納得していないのか、虎杖君は倒れた状態で眉間にしわを寄せている。
すると何を思いついたのか、立ち上がって私達に問い掛けてきた。
「なあ、なんで呪いはあの指狙ってんだ?」
『そりゃあ…』
「喰ってより強い呪力を得るためだ」
「なんだ、あるじゃん。全員助かる方法」
「『あ?』」
あまりに短絡的な言葉に、私も恵君も思わず間の抜けた声を上げてしまう。
でも次の瞬間には、戦慄することとなった。
「俺にジュリョクがあればいいんだろ」
虎杖君はそう言うと、ズボンのポケットを探りはじめて何かを取り出した。
それは…先ほど回収した両面宿儺の指だった。
あろう事か、彼はそれを大きな口を開けて食べようとする。
「なっ、馬鹿!!やめろ!!」
『ダメェ!!』
ゴクン
私達の制止の声も間に合わず、虎杖君は口に含んだ指を飲み込んでしまった。
全身から冷や汗が止まらない…特級呪物は猛毒も同然、ほぼ100%死ぬ。
でも万が一、万が一…
《おお゙お゙お゙お゙お゙お゙》
この間も呪霊が彼に迫っていたが、緊急事態で頭も体も動かない。
そしてあと1mも無いという距離になった時だった。
突然、虎杖君が右手を振るった瞬間呪霊の顔半分が消え失せる。
呪霊は動かなくなり、その場に倒れた。
一連の動作をただ傍観していると、突然虎杖君が笑いだす。
「ケヒッ、ヒヒッ」
不気味な笑い声はどんどん大きくなり、彼はゲラゲラと本格的に笑いはじめた。
よく見ると彼の顔全体に見慣れない入れ墨みたいのが浮かび上がっていて、呪霊を吹っ飛ばした手も鋭い爪に変わっていた。
「ああ、やはり!!光は生で感じるに限るな!!」
極めつけは、虎杖君のモノではない声。
その様子を見て、私達は確信した。
特急呪霊が呪肉した…
呪いの王が、復活した…!
最悪どころか地獄のような展開に私達は動くことさえできない。
一方で両面宿儺は、虎杖君が着ていたパーカーを破り捨てて上半身裸になった。
「呪霊の肉などつまらん!人は!女はどこだ!!」
私達の存在には気づいていない様子で、奴は住宅街の方へと体を向けた。
そして何かに気づいたようにニタリと笑う。
「いい時代になったのだな。女も子供も蛆のように湧いている
素晴らしい、鏖殺だ」
どうにかしなきゃ、大量の被害者が出る。
でも私達で到底敵う相手ではない。
あの人を呼ばなきゃ…!
息を殺しながら、震える手で上着のポケットに入っている携帯に手を伸ばした時だった。
ガッ
突如、両面宿儺が自らの右手で自分の首を絞めだした。
「!!」
『え!?』
「あ?」
何が起きたのかわからない。
でも一番驚いているのは、宿儺本人だった。
「人の体で何してんだよ、返せ」
聞き覚えのある声…虎杖君だ。
なぜか彼は、右半身から左半身の宿儺に話しかけていた。
「オマエ、なんで動ける?」
「? いや、俺の体だし」
理由は不明だけど、虎杖君は呪肉したにも関わらず体を乗っ取られていないらしい。
その瞬間、呪術師としての本能が動いた。
『動かないでください』
私は白灯を刀に変えて矛先を彼へと向ける。
隣では恵君が呪力を高めながら、戦闘体制に入った。
『貴方はもう人間ではありません』
「は?」
「呪術規定に基づき虎杖悠仁、オマエを___
"呪い"として祓う」
つづく
