◈仮面の下の素顔
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週末のお泊まりについて兄に連絡したのは昨夜のコト。
樹「え?なんて?」
『だ~か~らッ!雅治のお泊まり許可してくれる!?』
電話して数分。このやり取りが続いていた。幻聴として受け入れない兄に腹が立って仕方ない私は声を荒げてた。
樹「ダメに決まってんだろうがァァァーッ!!
いくら雅治を認めたとしても年頃の男女二人なんざ間違い起こしますって言ってるようなモンなんだよッ!
親父達がいないとは言え、保護者としては許可出来るかァァァーッ!」
『・・・・うるさい(怒)』
この人の頭の中は男子と変わらないわ。間違い起こしますって何よ? バカなの?バカなのね?というか、いつから保護者になったのよ?
やっと話が進むと思ったらこの騒ぎ。予想はしてたけど、本当に面倒になってきた・・・。
『雅治はそんな最低な人じゃないって分かってるでしょう?』
樹「・・・そりゃあ、そうだけどよ。雅治だって健全な男子だぞ? 好きな女と二人きりともなれば野獣に変わるだろう」
『兄さんがそうだったってコトは分かった』
樹「Σ違うからッ!?兄ちゃんはそんなんじゃないからッ!!」
『ハイハイ。で?どうしてもダメなの?』
樹「・・・ハァ~。分かったよ。許してやる。ただし!間違っても一線越えるようなコトはすんなよ?お前らの将来の為に言ってんだからな」
『分かってるよ。ありがとう、兄さん』
なんやかんや言っても妹のお願いに弱い兄に苦笑い。まぁ、彼のコトも信頼しているからでもあるんだろうけどね。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
『とりあえず、兄からの許可は出たから大丈夫だよ』
仁「そうか。なら、明日から泊まり行くぜよ」
『うん。楽しみだね』
仁「そうじゃな」
今日は金曜日。いつものようにお昼休みを過ごしながら許可してもらえたことを報告した。内心ドキドキしていたのか雅治がホッとしたように見える。
明日から始まるお泊まりに期待と緊張が混ざりながらも嬉しさが勝っていた。いつもなら一人で過ごす家で雅治と一緒と考えるだけで嬉しくなるなぁ。
仁「あやめ」
『ん?』
仁「そんなに嬉しそうにされるとキスしたくなるんじゃけど?」
『///!?』
仁「可愛いのぅ。そんなに俺と居られるの嬉しいか?」
『・・・・悪い///?』
仁「ククッ。悪くないぜよ。じゃが、その顔は誰にも見せとうないナリ」
『ん・・・///』
ニヤリと笑う雅治の色気はやっぱり危険だ。ゆっくり近づく雅治の顔は優しくて、私は目を閉じた。重なる唇。すぐ傍にある体温。指を絡め合う手。全てで雅治を感じながら幸せが心を満たしていく。
仁「樹紀さんの言うように襲ったりせんて約束するぜよ」
『約束も何も。私は雅治はそんなコトしないと思ってるんだけど』
仁「健全な男子高校生ともなれば、ヤらしいコトを考えもするナリ。心配するのは当たり前ぜよ」
『そうなの。・・・ヤれればいいってコトなのかなぁ?』
仁「そういう奴も居るだろうなぁ。本気で惚れとる相手なら多少の我慢も出来るだろうが・・。何せ、性欲旺盛な高校生じゃからのぅ」
『(あれ?なんで、性欲の話しになったんだろう?)』
仁「他人がどうかは知らんが。俺はあやめを悲しませるようなコトはせんよ」
『ありがとう(微笑)』
思春期ともなれば当たり前なのかもしれない。男女交際で大事なコトでもあるんだろう。大人の階段とはよく言ったものだ。そんなコトで大人になれるワケじゃないのにね。まぁ、一種のステータスにはなるんだろうけど。私は興味がない。そんなコトよりも、今だから、今しか味わえない男女交際を満喫したいもん。
『そういえば。制服デートってしたことなかったね』
仁「ああ、そういえばそうじゃな」
『なかなか放課後一緒ってないもんね』
雅治が部活休みでも私が生徒会の仕事だったりするから、時間ないし。
仁「なんじゃ、制服デートしたいんか?」
『高校生だからね。今しか味わえないでしょう?』
仁「そうじゃな。なら、するか」
『はい?』
仁「制服デート」
『いつ?』
仁「今日」
『いや。部活でしょうが・・ι 今すぐじゃなくていいよ』
仁「俺は今すぐしたい」
『怒られるよ。ちゃんと部活出なさい』
仁「・・・・」
まったく、思い立ったらすぐ行動するタイプじゃないくせに。私の為だと分かってるだけにサボらせるのは気が引ける。
テニスしてる雅治は輝いて見えるから好き。カッコいいし、普段見せない様な顔をしてたりする。本当に好きなんだなぁって羨ましくなるんだよね。
私もそれだけ打ち込める何かがあったらよかったのに、て。
仁「今日、仕事ないんだろ?」
『うん。買い出しして帰るよ』
仁「了解ナリ」
『??』
なんか含みがあるような気がしたんだけど・・・気のせいかな。
ーーーーーー・・・
「じゃあ、気を付け帰るように、以上」
HRが終わり。帰り支度をしていると教室がザワついたのに気付き顔を上げると・・。
『・・・・雅治?』
仁「おう。一緒に帰るぜよ」
『・・・・・部活ー・・』
仁「さぁて、時間がもったいない。このままデートするナリ」
『!?』
言うな否や、雅治に席を立たされ。鞄も取られ。私の返事を聞くこともなく下駄箱へと向かう。
あー、これはもう何言っても聞いてくれやしない・・ι
こんなことバレたら真田くんの有り難いお説教を聞かされると分かってサボってるんだろうけど。確実に巻き込まれてしまった。
校門を出て。向かうは駅前のようだ。
制服デートしたいとは言ったけど、急かしたつもりはないのに・・・。握られた手の温かさに許してしまいそうな自分に笑みが浮かぶ。
『まったく。怒られても知らないわよ?』
仁「慣れとるから大丈夫じゃよ。それに、あやめと居る方が大事じゃき」
そう言って笑う雅治はホントに嬉しそうだった。そんな顔されたら怒るに怒れないって分かっててやってるんですかね。
折角作ってくれた二人の時間だし、楽しまなきゃもったいない。持たせたままの鞄を受け取り、デートを満喫することにした。
ゲームセンター、ショッピングセンターと色々回ってる内に日が暮れてきた。
『あっという間だね』
仁「そうじゃな。楽しめたか?」
『凄く楽しかったよ。雅治と一緒だからね(微笑)』
仁「・・・可愛すぎナリ//」
照れ屋な彼と繋ぐ手を見て思う。大きくて温かい手は私を安心させてくれる。
いつだって雅治は私の手を引いてくれるんだよね。優しい旦那様で幸せですよ。
なのに、どうしてかなぁ。物足りないと思うのは。これ以上何を望むのか。触れて欲しい?キスしたい?
『(結局、私は独り占めしたいだけなのね)』
道行く女の子達が雅治を見てるのは気付いてた。学校の外でも人気な旦那様は気にもしていないご様子ですが・・。私は面白くない。
こうしてデートするのも悪くないけど、たまにでいいかな。やっぱり家でくっついてる方が私的には嬉しい。
仁「疲れたか?」
『ううん。楽しい時間はあっという間だなぁと思って』
仁「そうじゃな。だが、二人の時間はこれからぜよ」
『?』
仁「ウチに寄って帰るナリ。そのままお泊まりするぜよ」
『! 初めからそのつもりだったの?』
仁「明日まで待つとは言っとらんからのぅ」
呆れた・・・ι 週末はお泊まり、とは言ったけど。まさか今日からするとは思っていなかったわ。
仁「ダメか?」
『驚いただけだよ。ダメじゃないから、雅治の家に行こう。それに、私も嬉しいもの///』
仁「プピーナ・・・//」
ギュッと握る手に幸せを感じながら雅治の自宅へと向かった。制服のまま手を繋いで歩くのはなんだか新鮮で、嬉しい。私に彼氏が出来るなんて。自分自身が一番驚いてる。絶対ないと思っていたし。自分が面倒な女であるのは分かっていただけにこの状況が夢のようだ。
まぁ、こんな私を好きになった雅治も変わっているけどね。
自宅に着くと私は玄関先で待つと言って、雅治の戻りを待つ・・・筈だったのだけど。何故か、数分もせずに出て来た・・ι
仁「ん?どした?」
『早すぎませんかι?』
仁「そりゃそうぜよ。昨日の内に支度してあったからな」
『は?』
昨日の内に、って・・。どんだけ気が早いのよ・・ι ある意味行動力あるのね。普段は気だるそうなのに。
驚いてる私を気にせずに手を繋いで再び歩き出す。来た道を戻りながら。
『今日の夕飯、何にしようか?リクエストある?』
仁「あやめが作るなら何でもいいぜよ」
『そう・・・』
冷蔵庫に何があったっけなぁ。
何でもいいって難しいんだよねェ。どうするかな? 私が食べたい物ってなんだろう?
献立でこんなにも悩むとは・・ι まっ、帰ってから決めよう。
仁「決まったんか?」
『まだ悩み中。帰ってから決めるよ』
仁「楽しみじゃ」
そう笑ってる雅治は優しい顔をしてた。
関わることのなかった私達だけど、もう少し早かったら今もこうして居られたのだろうか? 否、そうとも限らなかっただろう。雅治はモテるし、今だってそれは変わらない。こうして居られるのは巡り合わせなんだと思う。私が仁王 雅治を偏見ナシできちんと見れるようになるまでの期間だと思えば、少しは気持ちも楽になる。この時間が今は凄く大事だ。
『鍵は・・あった』
ガチャン、
『どうぞ』
仁「お邪魔します」
『・・あ。雅治』
仁「ん?」
『お帰りなさい(微笑)』
仁「ただいま・・//」
『制服もアレだから着替えちゃおう』
仁「プリッ・・
(なんか、照れるナリ///)」
雅治を兄さんが使ってた部屋へと通して、私も自室で着替えを済ませた。
先に着替えた雅治はドアの前で待っていた。ラフな格好の雅治が新鮮に見える。ゆったりした長袖のシャツ姿。部屋着かな? 私も部屋着だけど。アレ?こういう時って一応、私服の方がいいの? 完全に長袖のトレーナーに長ズボンの部屋着姿ですけど・・・。
雅「どうした?」
『いや、部屋着はまずかったかなぁ、と思って。彼氏の前なのにね・・ι』
雅「俺は気にせんよ。わざわざ着飾る必要もなかろう。出掛けないんだし」
『そうだね』
まぁ、今更ではあるよね。なんと言うか、一緒に居るのが当たり前だから変に気を遣わなくなっているのかもしれない。付き合い始めてからそんなに経っていないのに随分前から一緒に居るような気になるのは居心地が良いからなのかも。ありのままの私を見てくれるからかな。
『さて、夕飯どうしようかな・・』
挽き肉あるからハンバーグにしよう。サラダとお味噌汁、よし!決まった。
雅「手伝うぜよ」
『じゃあ、お願いします』
雅「何すればいい?」
『じゃあねー・・・』
二人で調理しているのが不思議だけど、楽しい。同棲ってこんな感じなのかな?たわいもない話をしながら作って、食べて。テレビを見ては笑い合って。何気ない時間を共有出来るのが嬉しい。先にお風呂を済ませて雅治が入ってる間に髪を乾かしながら待つ。本当ならドキドキする筈のお泊まりなんだろうけど。妙に落ち着いてる私。いや、初めてではないからだよね、うん・・・。
『(なんでこんなに緊張してないんだろう、私は・・・ι)』
普通の女子ならもっとドキドキ ハラハラしてる展開なんだよね、多分。こんなに落ち着いてる私って変ではないだろうか? ドラマや漫画とは違うか。
雅「上がったナリ」
『はい・・・///』
雅「ん?どした?」
『・・・・何でもないです///』
旦那が色っぽいのは何でなのですか///?
本当に同い年なのかと疑いたくなるんだけど。普段結ってる尻尾がほどかれてるだけなのに妙に色っぽいんですけど・・/// まったく、女よりも色気あるんだから凄いわ。残念なコトに私にはそんな色気はない。
雅「顔赤いナリ」
『・・旦那様の色気に当てられただけです///』
雅「プリッ。なんじゃ、ドキドキしとるんか?」
『(あ、スイッチ入った) そうですよ。雅治はしないでしょうけどね。生憎、私にお色気はないので』
否定すればからかわれるだけなので素直に認める私。先手必勝だ。意地悪するの好きだからなぁ旦那様は。なんて思っていると、不意に手を取られ視線を移すと。手の甲にキスしてた。王子様がお姫様にするみたいに・・。
雅「俺だってドキドキしてるんじゃよ? 平静を装ってはいるがの。今だって、真っ赤なあやめが可愛くてドキドキじゃ」
『平静を装える余裕があるのね。流石、詐欺師』
雅「不満そうじゃな。前にも言ったろ?格好付けなんじゃよ。それに、襲わないって約束だからな。平静を保たんと食い付くしたくなるからのぅ」
『・・・そうですか///』
私の為なのは分かってはいるんだけど、何か悔しい気もする。雅治なりに理性と戦ってるんだもんね。あまり困らせるのはよくないか。
『ごめんなさい。雅治の気持ち考えてなかった』
雅「よかよ。あやめが意識してくれるんは嬉しいからな」
そう言って直ぐ甘やかすんだから。とはいえ、愛されてると感じられたから良しとするか。
『部活の方は大丈夫なの?連絡した?』
仁「しとらんな」
『しなさいよ・・ι』
仁「心配せんでも大丈夫じゃよ。幸村にはお見通しだろうからな」
『そういうものですか・・・』
なんというか、幸村くんにはお見通しって凄いよね。柳くんもだけど。言わなくても分かってくれるから雅治みたいなタイプでも居られるんだろうなぁ。信頼してるから、なのかな。
『いい仲間に会えて良かったね』
仁「・・・プリッ// 仲間もそうじゃが。いい女にも出会えたナリ。幸せぜよ」
『私も、いい男捕まえました(微笑)』
仁「可愛いコト言うてくれるのは嬉しいが理性がギリギリぜよ」
『ふふっ。キスならいくらでもされてあげるけど?』
仁「言ったな(ニヤリ」
これくらいのご褒美は上げなくちゃ。私のために頑張ってくれてるんだもんね。まぁ、何かのスイッチは入ったみたいだけど(苦笑)
頬に触れる大きな手。ゆっくり近付く顔はやっぱりイケメンで色っぽい。少し恥ずかしい気持ちはあるものの、触れてもらえるのが嬉しくて笑みが浮かぶ。
仁「嬉しそうじゃな」
『嬉しいよ。雅治に触れてもらえるんだもの///』
仁「そういうとこぜよ・・・///ι」
『何がーー・・・!』
仁「(理性吹っ飛ばされるかと思ったナリ。可愛い、嫁がメチャクチャ可愛い)」
『ん、ァ・・・ッ・・・んふっ・・・ハァ・・・///』
仁「(ヤバイヤバイヤバイ。可愛い可愛い可愛い可愛い可愛いッ///)」
啄むようなキスから深い舌を絡めるキスに変わり、頭が真っ白になった。何も考えられない。雅治しか見えなくなる。たっぷりと堪能された後、口元を拭う旦那様の色気にクラクラしてきた。こんな顔を知るのは私だけなんだ、そう思うと愛しさが溢れる。誰も知らない仁王 雅治の素顔。私だけの特別な顔は誰も見せたくないものだ。
仁「何考えとるんかのぅ?俺と居るのに考え事か?」
『うん。雅治のこんな顔知るのは私だけなんだなぁ、と』
仁「・・・もちろん、当たり前ナリ。あやめのこんな可愛い顔を知るのも俺だけぜよ」
『そうだね』
仁「なぁ、もっとキスしてもい?」
『うん。いいよ///』
首に腕を回しせば、腰を引き寄せられる。近付いた距離にドキドキと心臓は鼓動を早くさせ、見つめられる恥ずかしさに頬が熱い。
仁「なんだ、今更恥ずかしがっとるんか?」
『旦那様の色気にクラクラしてきた///』
仁「酔っとるんか?」
『雅治に、ね///』
仁「(なんでこう、いちいち可愛いコト言うのか・・・理性ギリギリぜよ。あ~、可愛くて仕方ないんじゃけど)
・・・ーーあんまり、可愛いコトばっかり言いなさんな。理性ギリギリで危ないぜよ?」
『もどかしいね。仕方ないけど(笑)』
仁「ホントぜよ。こんなに可愛い嫁を前に我慢せんといかんとか、拷問ナリ」
『そこまで?』
拷問、か。男にとってはそうなんだろうなぁ。でも、私にとっては愛しさが増す隠し味みたいなモノかも。だって、兄との約束でもあるし。それを守ってくれて。だからと言って浮気に走るような真似はしないだろうから、愛されてる証の一つだよね。
『キスならいくらでもされてあげるって言ったでしょ?』
仁「そうじゃったな。今はキスだけで我慢しちゃる。だが、卒業したら我慢出来んからな?」
『うん。今はいっぱいキスして///?』
仁「ああ」
優しく頬に触れる低い体温の大きな手がくすぐったく感じる。同時に胸を大きく鳴らすのだ。下ろされた髪が妙に色っぽい。額にキスをされ、頬に。そして、ゆっくりと唇に。全神経が雅治を感じようとする。抱かれる身体は熱が上がり、言葉にならない想いを何度も重ねた。
私は幸せ者だと思う。こんなにも想ってくれる人が傍に居てくれるのだから。この恋がいつの日か愛に変わるその日まで続いて欲しいと願わずにはいられない。それ程までに私も彼を想ってしまった。
『雅治』
仁「ん?」
『大好き(微笑)』
仁「!・・・俺も、大好きナリ」
私の彼は溺愛してくれる。
愛されていると感じる度に彼への想いが募る。優しさも強さも愛情の深さも全てが彼の魅力だろう。
この想いが続いていきますように、と願いながら。彼の唇にキスをした。
end...?
