◈愛しい人よ
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今日は、父親の誕生日‥‥俺と同じ日なのか‥。
小さな痛みを感じた‥。
嫉妬、してるんだ‥あやめがずっと想い続けてる男に‥。
「母さん‥もう、一人ぼっちじゃないよね?」
『冬華‥‥』
「昔から笑顔を絶やさない優しいお母さんだったもんね…
身長が小さくてよく姉妹に間違われたけど(笑)」
『ほんとね(微笑)』
まるで会話するように相槌を打つあやめは、嬉しそうに笑っていた。
俺の知らないアイツがそこには、居る―‥。
「父さん‥私は幸せに今を生きてますだから、今度は母さんを幸せにしてあげて?
母さんね…ずっと信じてたよ?父さんが必ず迎えに来るんだって‥
もし、来なかったら‥
ドクンッ
二度と会えない場所に消えちゃうんだって」
冬「‥?!」
一際、大きく高鳴ると‥脳裏に記憶が蘇って行く‥。
何だよ‥‥アイツ、ずっと信じてたのかよ‥
それなのに、俺は―‥‥自分で約束したのに。
『今も変わらないわ‥今日で‥‥ッ』
冬「‥‥この霊圧は!!?」
ドカーンッ
「地震?」
冬「オイっ!」
「ぇ‥?」
冬「直ぐ此処から離れろ!!早くしろ!!」
「‥はぃッ!!」
『冬獅郎さん‥‥どうして‥』
冬「話は後だ!」
あやめの手を取り、距離を取るために走る。
娘の‥冬華の為に―‥。
消させはしねー!やっと、見つけたんだ。
乱「隊長!」
雛「その子‥」
冬「構えろ、来るぞ‥」
恋・檜「「はいっ!」」
冬「あやめ‥‥俺から離れんなよ‥」
『‥‥はい』
握られた手をしっかり握り返してくる小さな手‥コイツを一人になんかしねー‥ずっと、一緒に‥俺の傍に‥。
―――――――‥
驚いた。
まさか、此処に居るなんて思いもしなかったから。
毎年この日は冬華とお祝いしていたから今年もあの子は欠かさず来てくれた。多分、話も聞いてしまった筈‥。
『‥‥冬獅郎さん‥』
刀を手に戦う彼の姿が、少し‥遠くに感じてしまう。
無意識にぎゅっとネックレスを握り締めていた。
怪我はしないで‥‥
もう、先に逝かないで‥‥
私を―‥‥
乱「‥隊長!!」
檜「日番谷隊長!後ろに‥!!」
冬「Σ‥しまっ‥!?」
ヒトリニシナイデ‥
『あのね‥今日は嬉しい報告があるの‥
‥私のお腹の中に小さな命が宿ったのよ?もちろん、冬獅郎さんの子よ‥』
「どうして、冬華にはパパが居ないの‥」
『ママが悪いことしたから神様がパパを連れて行ってしまったの‥
ごめんなさいね…冬華に寂しい思いをさせて』
「パパが居ないのは寂しいけど‥冬華にはママが居るもん!
また、パパに会いにこようね!」
「父さん、母さん‥私たち結婚します」
冬「あやめ」
冬獅郎さん‥‥。
冬「あやめ!!」
あぁ‥良かった‥生きてる。
ごめんなさい‥‥後ろ、離れるなって言われたのに‥‥。
貴方が無事で、良かった‥。
そう、言いたいのに、言葉になることなくヒューッと吐息で消えてしまう。
冬「バカやろ!!
なんで‥ッ‥これじゃあ、あの時と逆だろうが‥」
‥‥思い出してくれたのね…私のこと。
あの時‥‥名前を叫んでいたのは私の方だった。
冬獅郎さんと出掛けた帰り道、いきなり出て来た車にひかれそうになった私を庇って‥。
ずっと、悔やんでいたの‥私の不注意で貴方を死なせてしまったから‥‥。
冬「死なせねー‥‥やっと、思い出して‥見つけたんだ」
『‥‥(微笑)』
うん‥。私も、死にたくない‥。
やっと、逢えたんだもの。
冬「‥‥愛してる、あやめ」
『‥‥わた、しも‥』
―――――――‥
乱「隊長~‥あら、また愛妻弁当ですかvV」
冬「悪ぃかよ‥」
乱「‥‥サラッと流しましたね」
冬「お前が毎日毎日しつけーからだろうが!!」
ったく‥昼飯ぐらい静かに食わせろってんだ。
あの日、あやめは奇跡的にも助かった。また、逢えると信じて魂送した俺は、必死にあやめを探し‥‥見つけた。変わらない‥あの笑顔で‥。
めでたく結婚した俺たちは生きて居た頃出来なかった結婚生活を堪能してる。あやめには霊力はなかったが‥時折、簡単な手伝いなんかしてもらっている。
副官がこれだからな‥‥。
冬「ハァ~‥‥」
『疲れてる?』
冬「いや、呆れてるだけだ」
『フフッ‥‥はい、お茶』
冬「サンキュー‥」
死神でもないあやめは、初めこそ不審に思う奴も居たが‥今じゃかなり馴染んでる。
総隊長と茶飲み友達になるまでに‥ι
『あまり、無理はしないでくださいね?』
冬「わかってる‥少し、休む‥膝貸してくんねーか?」
『フフッ‥喜んで』
俺の好きな柔らかな笑顔―‥。
それが、傍にあることがこんなに幸せだとは思いもしなかった。
冬「すげー幸せだ‥」
『私もよ‥』
冬「なぁ‥‥子供、欲しいか?」
『‥冬華のこと、気にしてる?』
冬「まぁ、な‥」
『いずれは、欲しいな‥
でも今は‥冬獅郎さんと仲良く過ごしたい』
冬「‥ほんと、お前にはかなわねーな」
今は、もう少し‥ふたりで―‥‥。
永久の誓いを君と
(ん?‥‥冬華!)
(どうかしたの?あなた)
(コレを!!)
(‥‥これ)
(あぁ‥お義母さんからだ)
(‥ッ‥)
(後で一緒に挨拶に行こう)
(ぅ、ん‥)
(この子と一緒に‥)
(ありがとう、父さん母さん)
“私たちの愛しい娘へどうか、幸せに生きて下さい父と母より”