◆◇番外編·小噺◆◇
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朝だ。何の変哲もない、いつもの朝。
あやめが朝飯を作る。味噌汁の良い匂いに神楽が起きる。寝ぼけ眼で背後からあやめに抱き付いておはよう、の一言。それに笑って頭を撫でるあやめ。羨ましー・・・じゃなくてッ、いつもの朝だ。
しかし、今日は違う。なんたって今日は、今日はなァーー・・・。
銀さんの誕生日ですッ!
今年はあやめが居る。惚れに惚れ込んだ可愛い嫁さんが居るってんだから、そりゃあ、色々想像するじゃない? あ?色々って何かって?そりゃあ、アレだ。あ~・・・・・・色々ッつったら色々だよ! 分かるだろ?サプライズ的な、ドキドキするプレゼントとかさァ。
?「プレゼントはワ・タ・シ♡ってコトですか?」
銀「そう!それだよ!分かってんじゃーー・・・あι」
新「・・・」
銀「・・・人の思考読んでんじゃねェよッ!眼鏡////!!」←滅茶苦茶恥ずかしい人
新「読んでねーよッ!だだ漏れだッたんだよ!」←知りたくなかった人
銀「・・・・・・マジ?」
新「マジですよ。まぁ、幸い二人には聞こえてなかったみたいですけど。というか、あやめさん相手に何卑猥な妄想してるんですか(呆)」
銀「べ、べべべ別にッ!卑猥な妄想なんてしてないしッ!!」
新「誕生日に浮かれるのは分かりますけど。あやめさんは今日がその日だって知ってるんですか?」
その言葉に俺は浮かれていた思考が停止した。
新「銀さん?あの、銀さんーー・・・」
銀「(誕生日、教えたことあったっけ?否ッ、流石に知ってるだろう!ヅラ辺りが教えたとか。ん?てか、そもそも誕生日って祝ったっけ?アレ?アレレェェエ?!)」
誕生日を祝うって習慣っていつ頃からあったっけ?ガキの頃はーー・・・祝った覚えがないような・・・。そっから先は祝う所じゃなかったし・・・。
・・・ーーもしかしなくても知らねェんじゃね?
新「もしかして、知らないんですかι?」
銀「・・・話したこと、ない」
新「マジですかι」
終わった。アイツと過ごす誕生日が始まる前から終わったよ。沈んだ気分のままソファへと倒れ込む。
まぁ、こんなもんだよなァ、俺の人生。あやめに会えたってだけでも奇跡だってのにそれ以上望むのは間違いか。
『銀?朝ごはんですよ。寝てます?』
そう声を掛けて、目の前にしゃがみ頭を撫で始めるあやめ。チラッと視線を向けると優しい笑みを浮かべて、
『おはようございます、銀』
その柔らかな声が耳をくすぐった。どうしよもなく胸がキュンvVてしてんだけど~~~ォ////!? 可愛いが過ぎるだろうがッ///
『ご飯、食べないの?具合悪い?』
銀「どこも悪くない。食うよ」
『そう。新八君は?』
新「すみません、いただきますι」
『はい(微笑)』
気分は下がったままだけど、美味そうな匂いを漂わせながらテーブルに並べられた朝飯に手を伸ばした。賑やかな食卓にふと、あやめを盗み見る。
神楽と新八の漫才みたいな掛け合いを笑って聞いてた。
誕生日にこだわってた自分が恥ずかしくなってきた。こうしてあやめが居る日常が何よりも欲しかったんじゃねーか。プレゼントも気になったが、今年はあやめが居るってだけでプレゼントだよな。そう思うと少し気分がいいぜ。
新「そうだ、姉上がたまにはウチで食事しないかって言ってましたよ。ご馳走用意して待ってるって!」
神「マジか!ご馳走、楽しみネ!あやめも行こう!」
『すみません。私はお店のお手伝いがありますから、二人で行ってきて下さいな』
神「仕方ないアル。銀ちゃん、行くでしょ?」
新「銀さんの好きなパフェも用意するって言ってましたよ」
『良かったですね』
行くって言ってないんだけど?てか、逝きたくねェーーッ!
ご馳走って何?真っ黒い何かが大量に並べらるだけじゃねーかッ!喜べないだろう!何嬉しそうにしてんだよ!あの女の料理は核兵器みてェなモンだろうがッ!誕生日に死ねってか?!殺人予告かァァァアッ?!
新「あやめさんは今日は何か用ってあったりしますか?」
『特にありませんよ』
神「なら、たまには銀ちゃんとデートして来たら!」
新「依頼もないですし。僕と神楽ちゃんで姉上の手伝いしてくるんで。ゆっくり過ごして下さいよ、銀さん!」
銀「ま、まぁ・・・あやめが、いいなら」
コイツ等、随分と気ィが回るっつーか。誕生日だからか?・・・否、嬉しいよ?二人きりだし。けどさァ、いきなりはねーだろうが!何も考えてないんだよ!そもそも誕生日って知らないかもしれないんだけど!どう喜べばいいんだ!
ただでさえ、ご馳走と言う名の死刑宣告をどう回避するかを考えなきゃならねェのに。デートプランもねーし。どうすりゃいいんだよ~・・・!
なんて、悶々と考えてる内に朝飯が終わり。新八と神楽、定春は先に出て行き。俺はというと、頭を抱えていた。折角の誕生日にあやめとデート出来るってのに・・・。
『銀?』
銀「あ・・・!?」
『やっぱり、具合い悪いの?我慢してない?』
眼前に心配する綺麗な顔があって驚いた。
銀「悪くないし、我慢してないッ///!」
『!・・・そう、ですか』
銀「あ・・・悪ィι」
『いえ。元気ならいいんです』
そう言ってあやめは台所へと消えた。
折角二人きりだってのに何やってんだよ、俺。あやめに今更、今日は俺の誕生日なんだ!なんて言えねェしな・・・。カッコ悪いじゃん?プレゼントねだってるみてーでさ。デートがプレゼントみたいなモンだけどよ。おめでとうって俺の好きな笑顔で言われたら最高に幸せだと思うのよ。知らないんだからしょうがねーんだけどさ。なんか、こう、モヤモヤするんだよねェ。
ガキじゃねェんだから誕生日なんて祝ってもらえなくてもいいと思ったりするけど、あやめには祝ってもらいたいってのが本音だ。
『あの、銀?』
銀「は、はィッ!」
『・・・ふふっ。デート、しないんですか?』
銀「・・・する!します!」
『待ってますから、支度して下さいな』
銀「おう・・・///」
あ~、顔熱ィ///
さっきまで結われた髪が解かれて、前にやった髪留め使ってたな。デートだからか?滅茶苦茶可愛くて一瞬見惚れちまったぜ。あやめなりのおめかしなんだろうなァ。元が良いから髪型だけでも十分だ。デートプランなんざないが、あやめが一緒なら何処だっていいか。とりあえず、手は繋ぐかな。
■□■side:あやめ□■□
銀の支度を待ちながら今日と言う日を改めて大切だと思えた。離れていた間忘れたことはなかったものね。
でも、当の本人は私が今日と言う日を知らないと思っているでしょうね。本人から教えてもらったことはありません。私が今日と言う日を知っているのは恩師が教えてくれたから。けれど私は、銀の口から知りたくて内緒にしていた。まさか、今日まで教えてもらえないとは思っていなかったのですが(笑)
ちゃんと、おめでとうって言えたらいいんですけどね。
銀「んじゃ、行くか」
『はい』
家を出て、とりあえず街を歩く事にした。
急なデートですし、行き先も決めていないからどうしたものかと考えていると、不意に手を握られた。
『?』
銀「デート、なんだし・・・いいだろ///」
『デートじゃないと繋いでくれないの?』
銀「!?・・・あやめが嫌じゃないなら、繋ぎたい、です///」
『嫌なわけないわ。嬉しいもの』
銀「そ、そっか・・・///」
温かくて大きな手を握り返した。
これじゃあ、私へのプレゼントにしかなりませんね。折角のデートなのだから、銀のしたいことに付き合いたいですね。
『何処か行きたい所ってあります?』
銀「特にないな。お前は?買い物とかねェのか?」
『私も特には・・・』
困った。デートとは言え、何も決まってないんですよね。特に用事もないのに出て来てもどうしたものかと悩んでしまう。私自身、物欲もなければ流行りも知らない。無駄な時間ではないのだろうか?と思い始めた私に気付いたのか、銀が言う。
銀「別に何かしなきゃいけないって決まりはないだろ。散歩だってデートの内だ。無駄な時間だとか思ってないから、難しく考えんなよ」
『顔に出てましたか?』
銀「いや。何となく、そうかなぁって思っただけだ。前にお前が言っただろう?一緒ならそれで十分だって、俺も同じだ」
『銀・・・』
銀「だ、だから、そのォ・・・あんま気にすんなよってコトだ///」
『・・・ありがとうございます』
照れる横顔を見て愛しさが増したのが分かる。
本当に貰ってばかりですね、私は。再会してから今日まで銀の優しさにどれだけ救われたことか。本人はその気はないのでしょうけど。私は、何があげられるのかしら?
銀「お前が来てから結構経つんだな」
『何ですか、いきなり』
銀「いやさ。家賃払えなくてババァが怒鳴り込んで来なくなったし。ちゃんと飯は食えてるし。それなりに依頼はあるから金欠って騒ぐこともなくなってよ。全部、あやめのお陰なんだよなァって思ってさ」
『銀が吉原に来なかったら、私は此処には居なかったでしょうね』
追いかけて、追いかけて。捕まえてくれたから私は今、貴方の傍に居られるのよね。ホントにー・・・
『銀には貰ってばかりですね』
銀「んなことねーよ。今の生活はお前のお陰なんだから、ちゃんと俺も貰ってるだろう?まぁ、お前が納得出来ないってんならもう少し貰いたいんだけど?」
『私があげられるのなら。何ですか?』
銀「俺との時間・・・」
『・・・え?』
意外な言葉に足が止まった。言った本人は赤いであろ顔を隠す様にそっぽを向いてるし。
銀「・・・ガキ共ばっか構ってるだろ(ボソッ」
確かに二人を構ってると言われればそうですけど。基本的に銀が寝転んでジャンプ読んでるからだと思うのだけど? だからと言って、私とする会話は短いし・・・他の方とは饒舌に喋るんですけどね。私もお喋りではないから自然と二人の話を聞いている事が多くなるワケで。決して二人ばかりではないのですが。
『すみません。貴方の扱い方が分からなくて(苦笑)』
銀「扱いづらいって、コト・・・?」
『(何故ショックを受けているのでしょう?誤解してるのかしら?)
・・・昔から貴方は私とお喋りしなかったでしょう?話しかけても短い返事だけだったし。上の空で、私の相手が面倒なのかと思ってたから。どう話しかければいいか分からないの』
銀「・・・そうだったな。悪ィ、さっき言ったのは撤回する。忘れてくれや」
そう言った銀の横顔は寂しそうで、胸が苦しくなったのが分かった。私ははっきりと答える。
『撤回も忘れもしないわ』
銀「いいって!ガキみてェなコト言ってる自分が恥ずかしいからッι! あ、そうだ!あれだ!ーー・・・
『銀』
・・・ーーな、何かなι?」
『私も、銀との時間が欲しいって言ったら・・・迷惑、なのかしら・・・?』
銀「!・・・迷惑、じゃない」
『なら、さっきの言葉。撤回しないで。私は、貴方の傍に居られるだけで幸せなの。会話がなくても、貴方との時間が欲しいって思うのよ?』
時折、思うの。この人は甘え方が下手だと。私も下手なのだけど、冗談交じりにしか言えないんだと思う。本音の様で本音だと悟らせない様な物言いばかり。それでも、私にくれる言葉は本音であり、素直な気持ちなのだ。そう思うから甘やかしてあげたくなる。
『時間、作りますね』
銀「・・・ん」
繋いだ手に力が入ったのが分かった。
愛しい、愛しさで胸が一杯です。今日は存分に甘やかしてあげないと!折角の誕生日、なんですからね。
それから、街をブラブラ歩きながら。気になったお店を見て回りしている内に日が傾いていた。
新八君達が待っているからそろそろ行った方がいいと言ったら、物凄く嫌そうな顔を見せるので苦笑いを返した。
『パフェが待ってますよ?』
銀「・・・とりあえず、行って来るけど。直ぐ帰るからな?絶対ェ帰るからな!」
『はいはい(苦笑)』
何の念押し何でしょうかね?
お「何騒いでたんだい?」
『実は今日、お妙さんがご馳走作るからとお誘いを受けていて。行きたくなかったのか、ごねてたんですよ』
お「なる程ね。フゥー・・・生きて帰れればいいけどね」
『・・・ι』
どんなコトでもきっと良い思い出になる。あの子達なりに祝いたいのだろうと送り出したのだけど、お登勢さんの言葉に少しだけ、ほんの少しだけ、心配になった。
ーーーー・・・
お「お疲れさん。あやめ、後はタマとキャサリンに任せて先に上がりな」
『では、お言葉に甘えてー・・・』
ガラガラッ
お「おや。生きてたのかい」
タ「お帰りなさいませ、銀時様」
銀「た、たでーま・・・」
今にも倒れてしまいそうな銀に歩み寄った。
『お帰りなさい。楽しめた?』
銀「楽しめた?・・・ーーんなワケねーだろッ!!殺されかけたわ!ご馳走という名のダークマターがテーブルいっぱいに並んでるし!新八は遠い目したまま機械みてェに笑ってるだけだし!神楽は美味そうに食ってるし!地獄だったよ!!」
『・・・ごめんなさい』
銀「Σ!?」
捲し立てる様に大声で言い切った銀に私は反射的に謝っていた。お登勢が言う。
お「あやめが悪いワケじゃないだろう?責めるんじゃないよ。みっともないねェ」
銀「ッ・・・悪ィ」
『いえ・・・』
お「よく帰って来られたね」
銀「ストーカーゴリラが居たから押し付けて来たんだよ。お陰で食いっぱぐれたぜ」
お「そうかい。ウチも閉める所だから、腹が減ってるならあやめに頼みな」
銀「・・・ι」
『お先失礼します。おやすみなさい』
そう言ってお店を出た私を追うように銀が出て来た。
銀「あやめ!」
『何ですか? あ、食事なら直ぐ出せるのはケーキくらいですが、よろしいですか?』
銀「え、あ、うん?ケーキ?」
『直ぐ用意しますね』
銀「あ・・・あぁ、頼む・・・。
(怒ってっかなァ。あやめが悪いんじゃないって分かってんのに怒鳴っちまった。折角二人きりなのに、気まずい。悪いのは俺だけど・・・。それにしても、何でケーキ?俺の誕生日だからか?)」
家に入ってそのまま台所へ。冷蔵庫からケーキを取り出した。誕生日ケーキだ。用意はしてたけど渡すタイミングを失っていたので明日のオヤツにでもしようと思っていたのだ。
ケーキを見つめたまま溜め息。銀の大声は苦手だ。反射的に謝ってしまうから。
『(コレ、流石にバレますよね)』
仕方ないと覚悟を決めて、ホールケーキとイチゴミルクをお盆に乗せて銀の元へ。
『はい、どうぞ』
銀「ホールケーキ・・・どうしたんだ?」
『勘づいているのでしょう?』
銀「俺の、誕生日・・・」
『えぇ。そうです、誕生日ケーキですよ』
銀「・・・知ってたのか?」
『先生が教えてくれたの。ただ、貴方の口から教えてもらえるまで黙ってて欲しいと頼んだんです』
銀「何で・・・?」
『何故でしょうね。・・・そう、私が先生から聞いたって言ったらきっと、余計なコト言いやがって、というでしょう。でも、そうね。ただ、銀の口から聞きたかったんだと思う』
それはきっと、祝っていいと言われているように思えるから。子供なりに考えたのでしょう。昔の私達はそこまで仲が良いとは言えなかったものね。
『結局、教えてもらうことは出来なかったけど』
銀「・・・手作りか?」
『一応ね。と言っても、デコレーションしただけよ』
銀「スゲェ嬉しい・・・」
『そう、良かった』
余程、お腹が空いていたのか。一心不乱にケーキを頬張る銀に笑みが浮かぶ。
『そんなに慌てなくても誰も取りませんよ?』
銀「・・・///ι」
『あ、ほら。慌てるから口の端にクリーム付いてる』
手を伸ばして指先でクリームを取って、そのまま口へ。甘い味が口の中一杯に広がった。
『甘い・・・』
銀「くっ・・・////
(可愛いが過ぎるだろうがッコノヤロー!手作りケーキってだけでも嬉しいのに。クリーム取って食うとかドキドキしかねェよ!誕生日だって知ってて黙ってるとか、しかも、理由がこれまた可愛いッ!!俺から聞きたかったって可愛いじゃねーか!幸せ過ぎてあやめにキスしまくりたい気分ですッ!)」
『あ、忘れるところでした』
銀「ん?」
『お誕生日おめでとう。生まれてきてくれてありがとうございます(微笑)』
銀「!?」
そう言った私に驚いた顔をする銀はケーキを食べていた手を止めて、向き直ると、そのまま抱き寄せられて広い胸に納められた。温もりと匂い、息遣いに心音。全ての感覚が銀を感じていて、嬉しくなる。
銀「ありがとな。スゲェ嬉しい」
『ん・・・///』
銀「来年も再来年も。ずっとずっと、祝ってくれない?もちろん、俺もお前の誕生日祝うからさ」
『うん。ずっとずっと、一緒に、ね(満笑)』
銀「(んん゛ッ///!!可愛過ぎだァァアッ!満面の笑みにほんのり色付く頬!色気と愛らしさがマシマシで理性がヤバイッι ギリギリだからね?細い糸でギリギリ保ってるんだからね!ダァァァーーア、もう!絶っ対ェ分かってないよ!胸に顔を埋めてグリグリして甘えてるしィッ///
最高の誕生日だわ。生きてて良かった~、見知らぬ両親に感謝出来るよ、今なら。最早、この為に生まれたんだな、きっと。嫁が滅茶苦茶可愛い・・・///)」
その夜。ケーキを食べ終え、就寝。
一組の布団に身体を寄せ合いながら寝転ぶ。逞しい腕を枕に温かな胸に抱かれて眠りに就いた。
ーーーーーー・・・
桂「結局、お前の口からは教えてやらなかったわけだな」
銀「知ってたのかよ」
桂「ああ。黙っているよう頼まれてな」
銀「お前、アイツに甘くない?」
桂「兄程ではないがな」
銀「そんなに俺から知りたいとはねェ」
桂「昔からお前はあやめに対してのみ口下手だったからな。しかし、お前も気付かないとはなァ」
銀「何が?」
桂「あやめはな。お前の誕生日に必ず菓子を持って来ていたってコトをだ」
銀「・・・は?」
桂「ふっ。子供の頃の話だ。疑問にも思わなかったとはな。否、思わせなかったが正しいのか。時々菓子を手に来ていたからな。アイツはずっと銀時。貴様の誕生日を知られずに祝っていたんだ」
銀「・・・!」
桂「アイツの誕生日はちゃんと祝ってやるコトだ」
『あら?小太郎君は帰ってしまったんですか?』
銀「ああ・・・///」
『銀?顔赤いけど熱でもあるの?』
銀「ない。お前のせいだ・・・///」
『え?私、何かしました?』
銀「~~・・・団子ッ!食いに行こうぜ!」
『・・・はい(微笑)』
銀「(ヅラに言われて思い出した。誕生日が来る度にお前が菓子を持って走って来る姿を。ただ、菓子を食べてただけだと思ってたけど、違ったんだな。口に出さなくてもお前は祝ってくれてたんだ。ずっと・・・)
・・・ーーありがとな(ポツリ」
『何か言いました?』
銀「何でもねェよ」
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