📂file8
「…た、たしかに俺はその…知らなかった。お前よりあとに異常に気がついた…。」
「ふーん。今から3日前くらい?」
「いや、昨日だ。」
「…。」
「す、すまん。だがその…こんな異常が起きていて不気味だとは思わなかったのか!?」
俺はまっとうな質問をしたはずだがダフネは何変なこと言ってるんだこいつとでも言うような目で俺を見つめ、「いや別に。」と吐き捨てた。
「だって図書館に行かなくても物語が向こうからやってきてくれるだろ。私としてはありがたいというか。」
「そ、そう、か…。」
最初は追及する側だった俺はすっかり牙を抜かれてしまった。そうだ。ダフネはそういうタイプだった。最低限の安全が確約されているなら異常性だろうがなんだろうが利用してしまえるんだ。というかダフネの言うとおり早めに気がつかないほうがおかしい異常性ばかりだ。俺は確かに異常な点を見つけてはいた。どういうわけかそれが異常だと認めたくなかっただけで。
というかダフネはともかくここに訪れるやつら、特に常駐している小動物(仮称・すあまちゃん)は、この異常性を把握しているのだろうか。そんなことを考えているとまるで計ったかのようにあの声がした。
「やほほーい!タルトちゃんだよ~ん,゜.:。+゜宣言通りそう遠くないうちに来ちゃった♡」
「同じく…きちゃった…サントノーレです。えへへ…」
「俺は全く呼んでないんだが…」
「どーぞどーぞおかまいなく~♪」
「此方としてはお構い有りまくりなのだが。」
「あ、あとね…もうひとり…呼んでるんだ…、」
「貴様ら何を勝手に…」
「こーんにーちわぁ-!!ゼルク君に小動物呼ばわりされてるすあまちゃん(仮称)だよ!!」
「…、」
今まで個別で襲来していたクソうるさい奴らがまとめてやって来た。当然のようにタルトとサントノーレは呼び鈴すら鳴らさず入ってきたしすあまちゃん(仮称)、貴様は基本干渉して来ないと言ってなかったか?
「あ、ダフネ!元気にしてた~?こないだおいしいって言ってたケーキ持ってきたよーん!桃色のやつ!ほかにもいろいろあるから好きなの選びなよ~」
「ん、ありがとう。」
「サントノーレくーん、調理場からコップとお皿拝借してたよね?ボクのとこまで運んできて~」
「わ、わかった、は、はい。これ…。」
「待て待て待て待て!何勝手に茶会を開こうとしている!?ダフネ!乗せられるな戻れ!!」
「えー」
「はぁー?なにカッカしてんのよあんた、だいたいそっちg…」
「まっ、まあまあ、ふたりとも落ち着こっ、ね!?」
「そんなに心配しなくてもボクもあの子たちもダフネのこと取ったりしないよ」
「貴様…」
「あー独占欲ってやつぅー!?ちょっとぉあたしらの前で見せつけないでよぉ」
「…、もういい…」
どの口が言ってるんだか…。正直俺は口が達者な方ではないため、わざわざ言い返したところで勝算はない。これ以上口を挟まれない為に俺はひとまず黙ることにした。
「昨日もらったケーキにも乗ってた、この銀色のきらきらはなんだ?」
「あーこれ?アラザン。お砂糖でできてる飾りだよ。」
「ねぇ、その…ゼルクくん、あの、紅茶、いる?」
「…いや、今はその…大丈夫だ。」
「そ、そっか、…」
「ねータルトー?ケーキのほうのタルトはボクがもらっていい-?」
「えーだめー!あたしが共食いするって決めてるんだから!」
「名前をからめた盛大なギャグをありがとう。いうほど面白くなかったけど。」
「あんたもあんたで地味にトゲあるよな!!そういうことばっか言ってるとあんたの取り分だけケーキについてるフィルムにするわよ!?」
黄色い声と誰かの笑い声が交互に飛び交う。こんな声の中にいたらダフネもさぞかし疲れるだろう。そう思った。だが俺の心配とは裏腹にダフネは会話に耳をかたむけ、まろやかな笑みを浮かべていた。彼女は…彼女は他人が入り込んでくることを苦に思わないのだろうか。
ぴし、と、なにかにひびが入る音がした。初めてタルトとサントノーレがここへ訪れた時も同じ音を聞いた。
「あ、あの、ゼルクくん、」
「何だ?」
「僕たち、その…ゼルクくんの…ちゃんと、その、味方だから。安心して、ね?」
いきなり何を言い出したかと思えば全く脈略のないことを伝えられたものだから、俺は返す言葉もなくただ呆然としていた。
まぁもし今の言葉が彼なりに筋が通っている言葉なのだとしても…少なくとも今の俺にはサントノーレもタルトのあの小動物も味方とは思えなかった。
「ふーん。今から3日前くらい?」
「いや、昨日だ。」
「…。」
「す、すまん。だがその…こんな異常が起きていて不気味だとは思わなかったのか!?」
俺はまっとうな質問をしたはずだがダフネは何変なこと言ってるんだこいつとでも言うような目で俺を見つめ、「いや別に。」と吐き捨てた。
「だって図書館に行かなくても物語が向こうからやってきてくれるだろ。私としてはありがたいというか。」
「そ、そう、か…。」
最初は追及する側だった俺はすっかり牙を抜かれてしまった。そうだ。ダフネはそういうタイプだった。最低限の安全が確約されているなら異常性だろうがなんだろうが利用してしまえるんだ。というかダフネの言うとおり早めに気がつかないほうがおかしい異常性ばかりだ。俺は確かに異常な点を見つけてはいた。どういうわけかそれが異常だと認めたくなかっただけで。
というかダフネはともかくここに訪れるやつら、特に常駐している小動物(仮称・すあまちゃん)は、この異常性を把握しているのだろうか。そんなことを考えているとまるで計ったかのようにあの声がした。
「やほほーい!タルトちゃんだよ~ん,゜.:。+゜宣言通りそう遠くないうちに来ちゃった♡」
「同じく…きちゃった…サントノーレです。えへへ…」
「俺は全く呼んでないんだが…」
「どーぞどーぞおかまいなく~♪」
「此方としてはお構い有りまくりなのだが。」
「あ、あとね…もうひとり…呼んでるんだ…、」
「貴様ら何を勝手に…」
「こーんにーちわぁ-!!ゼルク君に小動物呼ばわりされてるすあまちゃん(仮称)だよ!!」
「…、」
今まで個別で襲来していたクソうるさい奴らがまとめてやって来た。当然のようにタルトとサントノーレは呼び鈴すら鳴らさず入ってきたしすあまちゃん(仮称)、貴様は基本干渉して来ないと言ってなかったか?
「あ、ダフネ!元気にしてた~?こないだおいしいって言ってたケーキ持ってきたよーん!桃色のやつ!ほかにもいろいろあるから好きなの選びなよ~」
「ん、ありがとう。」
「サントノーレくーん、調理場からコップとお皿拝借してたよね?ボクのとこまで運んできて~」
「わ、わかった、は、はい。これ…。」
「待て待て待て待て!何勝手に茶会を開こうとしている!?ダフネ!乗せられるな戻れ!!」
「えー」
「はぁー?なにカッカしてんのよあんた、だいたいそっちg…」
「まっ、まあまあ、ふたりとも落ち着こっ、ね!?」
「そんなに心配しなくてもボクもあの子たちもダフネのこと取ったりしないよ」
「貴様…」
「あー独占欲ってやつぅー!?ちょっとぉあたしらの前で見せつけないでよぉ」
「…、もういい…」
どの口が言ってるんだか…。正直俺は口が達者な方ではないため、わざわざ言い返したところで勝算はない。これ以上口を挟まれない為に俺はひとまず黙ることにした。
「昨日もらったケーキにも乗ってた、この銀色のきらきらはなんだ?」
「あーこれ?アラザン。お砂糖でできてる飾りだよ。」
「ねぇ、その…ゼルクくん、あの、紅茶、いる?」
「…いや、今はその…大丈夫だ。」
「そ、そっか、…」
「ねータルトー?ケーキのほうのタルトはボクがもらっていい-?」
「えーだめー!あたしが共食いするって決めてるんだから!」
「名前をからめた盛大なギャグをありがとう。いうほど面白くなかったけど。」
「あんたもあんたで地味にトゲあるよな!!そういうことばっか言ってるとあんたの取り分だけケーキについてるフィルムにするわよ!?」
黄色い声と誰かの笑い声が交互に飛び交う。こんな声の中にいたらダフネもさぞかし疲れるだろう。そう思った。だが俺の心配とは裏腹にダフネは会話に耳をかたむけ、まろやかな笑みを浮かべていた。彼女は…彼女は他人が入り込んでくることを苦に思わないのだろうか。
ぴし、と、なにかにひびが入る音がした。初めてタルトとサントノーレがここへ訪れた時も同じ音を聞いた。
「あ、あの、ゼルクくん、」
「何だ?」
「僕たち、その…ゼルクくんの…ちゃんと、その、味方だから。安心して、ね?」
いきなり何を言い出したかと思えば全く脈略のないことを伝えられたものだから、俺は返す言葉もなくただ呆然としていた。
まぁもし今の言葉が彼なりに筋が通っている言葉なのだとしても…少なくとも今の俺にはサントノーレもタルトのあの小動物も味方とは思えなかった。
