[混ぜるな危険]イナホ×コナン[カオスの予感]
結局グイグイ来るイナホを拒めず、コナンはイナホを連れて事務所に帰ることとなった。その間、それとなく探りを入れようとしたのだが、矢継ぎ早に飛んでくるイナホの質問を躱すことしかできなかった。
(こんな小学生、見たことも聞いたこともねぇ……。とにかくやりずらいったらねぇな。)
コナンは自分のことを棚に上げつつ、内心そう呟く。そんなコナンの思惑を他所に、イナホはうひょーとわめいていた。
「いい感じの喫茶店じゃないですか!!いいなぁ、こんな近くに喫茶店があって。うちの場合、一駅行かないとないんで面倒なんですよ~。」
喫茶ポアロを見るなり、誰も聞いていないのにべらべらとしゃべりだす。流石にコナンもこれが彼女の平常運転だと悟り、いつもの態度で店内に入った。コナンが喫茶ポアロに来たのは、イナホを彼に任せるつもりでいたためだ。
「やぁ、コナン君。珍しく年上の友達を連れてきたんだね?」
「彼女は友達じゃないよ、安室さん」
彼女の様子を見て、揶揄うように言ってくる安室にコナンはジト目を浮かべてそう言い返す。
安室透。
「ここでバイトしている私立探偵」
という設定でコナンの様子を見ている、警察庁警備局警備企画課の秘密組織・ゼロに所属する警察官。そして、コードネーム・バーボンとしてコナンがコナンになった所以の組織に潜入捜査している。
バーボンは探り屋として名を馳せている。
今でこそフランクな距離感の二人だが、安室の正体を知るまでコナンはかなり警戒していたし、お互い笑顔で本音を隠して腹の探り合いをしていたものだ。だからそんな彼に頼めば、彼女の謎だって解ける。そうコナンは信じていたのだ。
それが思わぬ方向に行くとも知らずに……。
「初めての方ですよね?」
「うぁぁ!イケメン店員来たぁぁ!テンプレ敬語が嫌みじゃないとか、羨ましすぎるんですけど!!」
「あの?!話聞いてます?」
「つーか!史上初じゃないっすかね?金髪褐色の優男が敬語話してるんですよ!!どこの紳士っすか!もはやどこぞの少女漫画のお相手にもなりそうなレベルじゃないですか!」
「シツレーですね!!」
予想通りと言えば予想通り、逆に想像を超えてくると言う意味で予想外の展開となったことにUSAピョンは呆れていた。コナンは安室をここまで弄ぶイナホに、驚いて言葉が出なかった。安室の方もまさかここまでグイグイ来るとは思っていなかったためか、対応に困っている様子。余りにも押しが強いために、いつもの仮面がはがれていることに気付けないほどに。そんな二人を見ながらUSAピョンは苦笑いを浮かべ、落ち着くようにイナホを宥めるが止まるわけがない。唯一、彼女の矛先が向かなかった店員の梓がクスクスと笑いをこぼす。
「面白い子ね。」
「面白いで済ませていいとは思えないけど、梓ねえちゃん……。」
梓のその言葉に、コナンは呆れというか何とも言えない表情で返す。
確かに変わっているイナホだが、それを”面白い"の一言で済ませていいのか微妙だ。余りにも突拍子のない行動が多すぎて、ついていくのにやっとの状況だというのに。
「おぉ!こっちはかわいい系の店員さん!看板娘なんて言われてそうです!!」
イナホの矛先を向けられたものの、自分をべた褒めするものなので梓は笑顔で返す。その笑みにやられたのか、一瞬くらっとした演技をして見せてから、手を額に当て点を仰いで叫んだ。
「うぉぉぉ!!この笑み、愛おしすぎまする!梓さん、あんま他人に振り撒かない方がいいですよ、マジで。勝手に恋に落ちる輩、沢山いそうですもん。」
「そんな必死にならなくても……。でも、ありがとう。えっと……。」
真剣な顔して梓に忠告したイナホに、梓はちょっと驚きつつお礼を言おうとして、イナホの名前を知らないことに気付いて詰まる。
「あぁ、そう言えば自己紹介してませんでしたね!ちわっち!私、未空イナホと申します!さくら第一小学校の魔の五年一組の生徒で、全方位オタクさせてもらってます!この度はイナウサ不思議探偵社の依頼として、こちらに参上した次第で……。
ってなに?言いすぎ?別にいいじゃん。どーせ、誰も分かんないんだし。
……ってことで、よろしくお願いします!!」
梓にそう言われ、イナホは我に返って自己紹介して勢いよくビシッと敬礼を決める。目の前に本物の警察官がいる前では、及第点にも届かないレベルではあるが、彼女の自信が垣間見えるものだった。
「なんだかキミの言うこと、気になることが多そうなのですが。それにしても探偵ということはクライアントは……?」
安室の言葉にイナホは笑って言った。
「ネットを通じてのご依頼でしたし、そもそも依頼内容が"人"じゃないので連れてくるわけがありませんて。」
「依頼内容が人じゃない?」
安室がそう呟くと、コナンがアイコンタクトを取った。そして話の主導権はコナンに移った。
「さっきイナホさ「ちょっとストップ!」え?」
「イナホさんはできればやめてほしいです!この呼び方は彼専用なので!」
詳細を聞こうとすれば、真っ先にストップが入り目を丸くする。呼び方にまでこだわりがあるのか?コナンはつい呆れの目を向ける。
「……イナホ姉ちゃん。これでいい?」
「かわいい呼び方あざす!うちの弟、生意気だからこんな呼び方してくれないし……。で、なんだっけ?」
家族のことを愚痴ったあと、ボケた。全員が漫画のようにガクッと崩れる。そんな彼らを見てイナホはニコニコと笑っている。態とボケたのが丸わかりで、USAピョンは呆れながら文句を垂れた。そんなUSAピョンに気付かないまま、コナンは気を取り直して話を再開する。
「なんでさん付けが嫌なの?」
「いや~。年下の子にさん付けされると落ち着かないといいますか。」
「でもさっき、"彼専用"って言ってたよね?彼氏がいるの?」
「彼氏?!いやいや、滅相もない。私がマスターたる彼と恋愛的意味でくっつくなど恐れ多くてできません!私は言ってしまえば彼の見習いですので。」
照れる素振りもなく真顔で言い切るイナホに、コナン・安室・梓は(あっ、完全に違う)と悟った。USAピョンは、イナホの言う"彼"が誰であるかを分かっているため、いつもイナホに振り回される"彼"のことを思い浮かべ苦笑いを浮かべた。
「ていうか、イナホちゃんのその……彼ってだれ?」
なんだか話が逸れてきたように感じた梓がそう尋ねると、イナホは待っていましたとばかりに目を輝かせて語りだした。
「平々凡々の見た目に騙されること勿れ!様々な冒険をし、数多の妖怪と友達になっている、心霊系メンタルバリ強の小学生!名前を言うわけにはいきませんが、血縁でもすご〜いお方です!普段は本当にフツーですが、それすらも“妖怪マスター”と言う肩書きを印象付けるスパイス!妖怪と関わることを天から命じられた彼は、私の大先輩と言って過言ではありません!」
「はぁ……。」
興奮気味に"彼"のことを語るイナホだが、意味不明の単語が並ぶので周囲は困惑の表情で気の無い返答をする他ない。疑問符を浮かべているコナン達に得意気にしていたが、ハッとしたような顔をするとコホンと咳払いをして再度語りだした。
「“彼専用”って言うのは、彼を尊敬しているためです。あと、ぶっちゃけて言うと”さん付け“されるの、落ち着かないんですよねー。」
「そ、そうですか……。あ、だから”さん”付けはダメと?」
「まぁ、そういうことになりますかね〜。私は妖怪マスターの右腕になるので!!」
ドヤ顔を決めるイナホに、全員が揃って呆れる。コナンと安室が顔を見合わせるくらいに、彼女のテンションに付いて行けないのだ。USAピョンは呆れてため息を漏らした。
「そう言えば、イナホ姉ちゃんはどうしてこの街に来たの?って言うか、妖怪っているわけないじゃん。」
「おや?君は現実主義ってタイプかな?それだと痛い目見るかもよ?
真実は目に見えているものだけとは限らないんだから。もしかしたら、君のそばに居たりして……。」
「んな訳ないじゃん、何言ってるのイナホ姉ちゃん」
態とおどすように言うイナホに、ジト目を向けてコナンは一刀両断する。それに安室も同調する。
「未空さん、コナン君で遊ぶのもそこまでにしてくださいね?それに、現実主義でない人に探偵が務まると?探偵を舐めないで。もっと現実的に考えてください。」
「この街の探偵さんは厳しいですねぇ〜。私、これでも探偵やってるんですよ?現実主義者じゃなくても探偵はできるって証拠に他ならないじゃないですか。」
「「貴方/イナホ姉ちゃんみたいな人、探偵とは認めません/認めないよ。」」
「ひっどいなぁ。」
「二人の言う通りダニ。"妖怪専門"だから今まで上手く行ってただけの話ダニ。」
「え~USAピョンまでそう言う?」
ちょっと不満げに言うイナホに対し、USAピョンが言った。しかしイナホをより不貞腐れさせるだけだった。ついいつものノリでUSAピョンを揶揄おうとするイナホを他所に、コナンと安室は本題に入っていく。
「で、イナホ姉ちゃんが受けた依頼って何?」
「それは……。」
コナンの質問に答えようとした矢先、ポアロの目の前で悲鳴が聞こえた。コナンと安室は真っ先に店を飛び出し、悲鳴の聞こえた方に向かう。
そこには、男性が一人遺体となっていた。
(こんな小学生、見たことも聞いたこともねぇ……。とにかくやりずらいったらねぇな。)
コナンは自分のことを棚に上げつつ、内心そう呟く。そんなコナンの思惑を他所に、イナホはうひょーとわめいていた。
「いい感じの喫茶店じゃないですか!!いいなぁ、こんな近くに喫茶店があって。うちの場合、一駅行かないとないんで面倒なんですよ~。」
喫茶ポアロを見るなり、誰も聞いていないのにべらべらとしゃべりだす。流石にコナンもこれが彼女の平常運転だと悟り、いつもの態度で店内に入った。コナンが喫茶ポアロに来たのは、イナホを彼に任せるつもりでいたためだ。
「やぁ、コナン君。珍しく年上の友達を連れてきたんだね?」
「彼女は友達じゃないよ、安室さん」
彼女の様子を見て、揶揄うように言ってくる安室にコナンはジト目を浮かべてそう言い返す。
安室透。
「ここでバイトしている私立探偵」
という設定でコナンの様子を見ている、警察庁警備局警備企画課の秘密組織・ゼロに所属する警察官。そして、コードネーム・バーボンとしてコナンがコナンになった所以の組織に潜入捜査している。
バーボンは探り屋として名を馳せている。
今でこそフランクな距離感の二人だが、安室の正体を知るまでコナンはかなり警戒していたし、お互い笑顔で本音を隠して腹の探り合いをしていたものだ。だからそんな彼に頼めば、彼女の謎だって解ける。そうコナンは信じていたのだ。
それが思わぬ方向に行くとも知らずに……。
「初めての方ですよね?」
「うぁぁ!イケメン店員来たぁぁ!テンプレ敬語が嫌みじゃないとか、羨ましすぎるんですけど!!」
「あの?!話聞いてます?」
「つーか!史上初じゃないっすかね?金髪褐色の優男が敬語話してるんですよ!!どこの紳士っすか!もはやどこぞの少女漫画のお相手にもなりそうなレベルじゃないですか!」
「シツレーですね!!」
予想通りと言えば予想通り、逆に想像を超えてくると言う意味で予想外の展開となったことにUSAピョンは呆れていた。コナンは安室をここまで弄ぶイナホに、驚いて言葉が出なかった。安室の方もまさかここまでグイグイ来るとは思っていなかったためか、対応に困っている様子。余りにも押しが強いために、いつもの仮面がはがれていることに気付けないほどに。そんな二人を見ながらUSAピョンは苦笑いを浮かべ、落ち着くようにイナホを宥めるが止まるわけがない。唯一、彼女の矛先が向かなかった店員の梓がクスクスと笑いをこぼす。
「面白い子ね。」
「面白いで済ませていいとは思えないけど、梓ねえちゃん……。」
梓のその言葉に、コナンは呆れというか何とも言えない表情で返す。
確かに変わっているイナホだが、それを”面白い"の一言で済ませていいのか微妙だ。余りにも突拍子のない行動が多すぎて、ついていくのにやっとの状況だというのに。
「おぉ!こっちはかわいい系の店員さん!看板娘なんて言われてそうです!!」
イナホの矛先を向けられたものの、自分をべた褒めするものなので梓は笑顔で返す。その笑みにやられたのか、一瞬くらっとした演技をして見せてから、手を額に当て点を仰いで叫んだ。
「うぉぉぉ!!この笑み、愛おしすぎまする!梓さん、あんま他人に振り撒かない方がいいですよ、マジで。勝手に恋に落ちる輩、沢山いそうですもん。」
「そんな必死にならなくても……。でも、ありがとう。えっと……。」
真剣な顔して梓に忠告したイナホに、梓はちょっと驚きつつお礼を言おうとして、イナホの名前を知らないことに気付いて詰まる。
「あぁ、そう言えば自己紹介してませんでしたね!ちわっち!私、未空イナホと申します!さくら第一小学校の魔の五年一組の生徒で、全方位オタクさせてもらってます!この度はイナウサ不思議探偵社の依頼として、こちらに参上した次第で……。
ってなに?言いすぎ?別にいいじゃん。どーせ、誰も分かんないんだし。
……ってことで、よろしくお願いします!!」
梓にそう言われ、イナホは我に返って自己紹介して勢いよくビシッと敬礼を決める。目の前に本物の警察官がいる前では、及第点にも届かないレベルではあるが、彼女の自信が垣間見えるものだった。
「なんだかキミの言うこと、気になることが多そうなのですが。それにしても探偵ということはクライアントは……?」
安室の言葉にイナホは笑って言った。
「ネットを通じてのご依頼でしたし、そもそも依頼内容が"人"じゃないので連れてくるわけがありませんて。」
「依頼内容が人じゃない?」
安室がそう呟くと、コナンがアイコンタクトを取った。そして話の主導権はコナンに移った。
「さっきイナホさ「ちょっとストップ!」え?」
「イナホさんはできればやめてほしいです!この呼び方は彼専用なので!」
詳細を聞こうとすれば、真っ先にストップが入り目を丸くする。呼び方にまでこだわりがあるのか?コナンはつい呆れの目を向ける。
「……イナホ姉ちゃん。これでいい?」
「かわいい呼び方あざす!うちの弟、生意気だからこんな呼び方してくれないし……。で、なんだっけ?」
家族のことを愚痴ったあと、ボケた。全員が漫画のようにガクッと崩れる。そんな彼らを見てイナホはニコニコと笑っている。態とボケたのが丸わかりで、USAピョンは呆れながら文句を垂れた。そんなUSAピョンに気付かないまま、コナンは気を取り直して話を再開する。
「なんでさん付けが嫌なの?」
「いや~。年下の子にさん付けされると落ち着かないといいますか。」
「でもさっき、"彼専用"って言ってたよね?彼氏がいるの?」
「彼氏?!いやいや、滅相もない。私がマスターたる彼と恋愛的意味でくっつくなど恐れ多くてできません!私は言ってしまえば彼の見習いですので。」
照れる素振りもなく真顔で言い切るイナホに、コナン・安室・梓は(あっ、完全に違う)と悟った。USAピョンは、イナホの言う"彼"が誰であるかを分かっているため、いつもイナホに振り回される"彼"のことを思い浮かべ苦笑いを浮かべた。
「ていうか、イナホちゃんのその……彼ってだれ?」
なんだか話が逸れてきたように感じた梓がそう尋ねると、イナホは待っていましたとばかりに目を輝かせて語りだした。
「平々凡々の見た目に騙されること勿れ!様々な冒険をし、数多の妖怪と友達になっている、心霊系メンタルバリ強の小学生!名前を言うわけにはいきませんが、血縁でもすご〜いお方です!普段は本当にフツーですが、それすらも“妖怪マスター”と言う肩書きを印象付けるスパイス!妖怪と関わることを天から命じられた彼は、私の大先輩と言って過言ではありません!」
「はぁ……。」
興奮気味に"彼"のことを語るイナホだが、意味不明の単語が並ぶので周囲は困惑の表情で気の無い返答をする他ない。疑問符を浮かべているコナン達に得意気にしていたが、ハッとしたような顔をするとコホンと咳払いをして再度語りだした。
「“彼専用”って言うのは、彼を尊敬しているためです。あと、ぶっちゃけて言うと”さん付け“されるの、落ち着かないんですよねー。」
「そ、そうですか……。あ、だから”さん”付けはダメと?」
「まぁ、そういうことになりますかね〜。私は妖怪マスターの右腕になるので!!」
ドヤ顔を決めるイナホに、全員が揃って呆れる。コナンと安室が顔を見合わせるくらいに、彼女のテンションに付いて行けないのだ。USAピョンは呆れてため息を漏らした。
「そう言えば、イナホ姉ちゃんはどうしてこの街に来たの?って言うか、妖怪っているわけないじゃん。」
「おや?君は現実主義ってタイプかな?それだと痛い目見るかもよ?
真実は目に見えているものだけとは限らないんだから。もしかしたら、君のそばに居たりして……。」
「んな訳ないじゃん、何言ってるのイナホ姉ちゃん」
態とおどすように言うイナホに、ジト目を向けてコナンは一刀両断する。それに安室も同調する。
「未空さん、コナン君で遊ぶのもそこまでにしてくださいね?それに、現実主義でない人に探偵が務まると?探偵を舐めないで。もっと現実的に考えてください。」
「この街の探偵さんは厳しいですねぇ〜。私、これでも探偵やってるんですよ?現実主義者じゃなくても探偵はできるって証拠に他ならないじゃないですか。」
「「貴方/イナホ姉ちゃんみたいな人、探偵とは認めません/認めないよ。」」
「ひっどいなぁ。」
「二人の言う通りダニ。"妖怪専門"だから今まで上手く行ってただけの話ダニ。」
「え~USAピョンまでそう言う?」
ちょっと不満げに言うイナホに対し、USAピョンが言った。しかしイナホをより不貞腐れさせるだけだった。ついいつものノリでUSAピョンを揶揄おうとするイナホを他所に、コナンと安室は本題に入っていく。
「で、イナホ姉ちゃんが受けた依頼って何?」
「それは……。」
コナンの質問に答えようとした矢先、ポアロの目の前で悲鳴が聞こえた。コナンと安室は真っ先に店を飛び出し、悲鳴の聞こえた方に向かう。
そこには、男性が一人遺体となっていた。