RELOAD編
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「あーヒマだー」
「何度も同じ事ぬかすな悟空」
「だってさー、ここ最近走りっぱなしじゃん?敵もほっとんど出てこねーしよ」
「しりとりも古今東西ゲームもやり尽くしたしな……てゆーか、毎日毎日同じ面子と顔つき合わせてりゃあよ、話題も何もあったもんじゃねーぜ」
「ふふ、平和でいいじゃないですか」
「そうそう、名前の言うとおり。退屈も平和な証拠じゃあないですか。そんな事言ってるとバチが当たりますよ」
いつも通り西へ向かうジープの中。
悟浄はナイスバディのバチ、悟空は餃子と肉まん責めのバチがいいだなんて言い出してくすりと笑う。
「……てめぇらの場合、バチと言うより恥だな」
「おや三蔵、上手い事言いますね」
「なあ八戒、次の町まであとどのくらいだ?」
「この山を越えてすぐのはずですから、もう見えてくると思いますよ」
そんな事を話していたら突如、刃物を持った男たちが現れた。
いつもの刺客かと思い、悟空と悟浄が真っ先に立ち向かうが。
「待って二人共、その人たちは人間です!」
「え!?」
「殺せ……妖怪は、殺せ!」
男たちは悟空、悟浄、八戒の三人へ襲いかかる。
私と三蔵のところへは来る気配がない。
「三蔵、これって」
「あぁ、狙いはあいつらだけらしいな」
生きてる匂いがしないと言う悟空の言葉に、三蔵が敵の額を撃ち抜く。
人間だと思っていたそれは、土塊と化した。
周りの人たちは、悲鳴を上げて逃げていく。
「なぁ、こいつらやっぱ式神か何か?」
「そうですね……だとしても、彼らが口にしていた言葉が気になります」
「三蔵?」
「いや、とっとと行くぞ」
曇天の空を仰いだ三蔵は、ジープへと踵を返す。
「……嵐が来る」
◇
町に到着後。
食事処を探して元気に駆けていく悟空の近くに、何かが落ちる。
悟空は気づいていないみたい。
拾い上げたそれは黒い帽子で、後ろの人影に振り返る。
「おおきに。お嬢はん」
方言?
桃源郷では聞き馴染みのない言葉に、瞬きする。
神父のような銀髪の人は、大柄な男とともに背を向けて去っていく。
なんだか、異国情緒あふれる雰囲気の人たちだったな。
「名前、行きますよ」
「あ、はい!」
ぽつりと雨が降り始めて、私たちは宿屋を探すため急いで走り出した。
◇
暗い空が光り、雷鳴が轟く。
夜になり、消灯して間もなくの事。
就寝中に窓を破り妖怪たちが襲いかかってきたが、それも難なく四人は倒す。
私も事前にベッドから起こされて避難していた。
「発想が貧困なんだよ」
「この嵐で、妖気や物音を消せると思ったんでしょうけど」
「きゃあ!」
どこからか聞こえた悲鳴。
窓から外を見ると、町の人たちが妖怪により次々と殺されていく姿が目に映った。
雨の中、飛び出した悟空を追って宿を出る。
見覚えのある男の人がそこにいた。
「おばんです」
「おばん……?」
「また会えると思うてましたわ、お嬢はん」
「え、」
「行きなはれ」
そばにいた大男が、二丁拳銃を構えてすさまじい速さで妖怪を撃ち抜く。
途中、片腕を斬り落とされる姿に息を呑むも、あっという間に全滅させた。
あの人、悲鳴どころか顔色ひとつ変えないなんて。
私は近くで倒れている人の安否を確認する。
「八戒、この人の手当てをお願いします」
「ええ、皆さん怪我人を僕の所へ。あまり揺さぶらず運んでください!」
怪我人の救助をする中、懇願するような悲鳴が聞こえる。
「お父さん!お父さん!イヤッ、目を開けてよ!」
泊まっていた宿の娘さんだ。
返事をする事のない父親を抱きしめて泣いている。
そこに、ペンダントに手をかけた男が近寄る。
指先を額へ当てると、父親はまぶたを開けて起き上がった。
ウソ、生き返った……?
「そこの眼鏡のアンタはん。治癒ができはるんやったら、怪我人はお任せしますな」
ペンダントを手に、男は青い目で微笑む。
「亡うなった方は、ぜーんぶうちにお任せや」
◇
「もう、助けた側が倒れるなんて本末転倒です。八戒」
「あはは、すみません。だって、任されちゃったもんですから」
「お前、ホント負けず嫌いよね」
疲労してベッドに横たわる八戒の額に、濡れたタオルを当てる。
なんだかよくわからないが町の人たちが生き返ってよかった、と話す悟空。
本当によかったのだろうか。
私は何か、引っかかりを感じていた。
「お邪魔さしてもらいます。お疲れさんやねぇ」
さっきの銀髪の人と、後ろに控える大男。
あの人、切り落とされたはずの腕が治ってる。
彼らは桃源郷よりずっと西の大陸から来たらしい。
その目的は、妖怪に襲われる人間を救う事。
そして、死んだ人たちは蘇らせたのではなく移し替えたと説明する。
死んだ妖怪の魂を回収して、それを人間の蘇生に使う。
にわかには信じられない話だけど、私たちはこの目で確かに見た。
「妖怪は。人間の魂を使って、妖怪を生き返らせる事も可能か?」
「……何の為に、どすか?」
牛魔王蘇生実験の事だろう。
三蔵の質問には返答せず、微笑みを浮かべたまま帽子を被る。
「せや、お嬢はん。お名前は?」
「苗字名前です」
「うちはヘイゼル。ヘイゼル=グロースや。んで、そっちのお坊はんは?」
「……玄奘三蔵だ」
「ほな名前はん、三蔵はん。またお会いしまひょ」
「え、あの、」
呼び止める声も聞かずに二人は背を向け、扉の閉まる音が響く。
「まだ八戒たちの自己紹介がおわってなかったのに」
「美人とカワイコちゃんにしか興味ねーのか?」
「殺すぞ」
「それ、自分に刺さってませんか悟浄」
「なー名前、おばんってなんだ?」
「こんばんは、って意味だと思いますよ」
名前を聞かれなかった三人だけど、特に気にしてる様子はなかった。
◇
「失礼します。お水をお持ちしました……あら?」
「すみません、ありがとうございます」
三蔵たちが出かけて、寝ている八戒を看病していたところ、宿屋の娘さんが部屋を訪れた。
八戒があれから変わったところはないかと聞くが、特に何ともないらしい。
「何かありましたら呼んで……って、やだ私ったら。ごめんなさいね、彼女さんがいるのに」
「おやおや」
「い、いや私は彼女ではなくてですね、」
「ふふっ、照れなくていいんですよ。そういえば、父が変わったところといえば、瞳が黄色がかったことくらいかしら」
そう言って笑顔の娘さんは部屋を出て行く。
黄色い目か、そういえば少し前にも見たような気がする。
「僕ら、恋人同士に勘違いされちゃいましたね」
「は、八戒!嫌ならちゃんと否定してくださいね!」
「嫌だなんて、少しも思いませんでしたけど?」
「え?」
頬を染める私に、八戒はこらえきれないように笑い出す。
か、からかわれてる……!
「はは、すみません」
「八戒にからかわれると、心臓に悪いです」
「べつにからかってるつもりはありません。本心ですよ?」
茶目っ気たっぷりに微笑まれる。
私は水を絞ったタオルを、八戒の額に押さえつけるように置いた。
「うわっ」
「とにかく、今は休んでください!……八戒が元気ないと私、何も手につきません」
「……そうですね。名前一人に、不良園児たちを押し付けるわけにもいきませんからね」
しばらくして、扉が開く音に振り返る。
宿の主人が来たようだが、何か様子がおかしい。
よく見ると、その手には斧が握られていた。
「八戒!」
間一髪。
振り下ろされた斧はベッドへ突き刺さり、私は避けた八戒の身体を支える。
「殺せ……妖怪は殺せ」
「扉の外からも、人が……!」
「名前!とりあえず、三人と合流した方がよさそうですね」
「はい!」
八戒に抱えられて窓から飛び降り、下で待っててくれたジープに着地する。
三蔵たちと合流して、町の外へ走り抜けようとするが大樽が転がってきて、ジープから投げ出される。
見逃してくれる気はないようだ。
凶器を手に、町の人間が集まり囲まれる。
皆、黄色い目。
その人たちの矛先はやはり、妖怪側の三人であった。
「妖怪を、殺せ……」
「お父さん、どうしちゃったの?やめてよ、お父さんってば!」
「危ない!」
宿の娘さんが止めようとするも、父親はその手を容赦なく振り払う。
完全に正気を失っている。
「悟空……倒せ!」
「〜ダメだッ!できねぇ!」
振り下ろされた斧を両手で受け止めるも、力に押し倒される悟空。
膠着状態の中、聞こえたのは銃声だった。
ざらざらと、土塊になり崩れ落ちていく姿に、周りの人たちは逃げていく。
娘さんが砂をすくうも、指の隙間からこぼれ落ちた。
「……そうだ。司教様にもう一度、生き返らせてもらわなくちゃ」
悟空の呼び止める手を、憎悪を込めた目で振り払い去っていく。
「何だよ、これ……これじゃあ、何のために生き返ったかわかんねーじゃん!」
悟空の悲痛な叫びが、虚しく響き渡る。
やるせない気持ちのまま、私たちはこの町を出発した。
「何度も同じ事ぬかすな悟空」
「だってさー、ここ最近走りっぱなしじゃん?敵もほっとんど出てこねーしよ」
「しりとりも古今東西ゲームもやり尽くしたしな……てゆーか、毎日毎日同じ面子と顔つき合わせてりゃあよ、話題も何もあったもんじゃねーぜ」
「ふふ、平和でいいじゃないですか」
「そうそう、名前の言うとおり。退屈も平和な証拠じゃあないですか。そんな事言ってるとバチが当たりますよ」
いつも通り西へ向かうジープの中。
悟浄はナイスバディのバチ、悟空は餃子と肉まん責めのバチがいいだなんて言い出してくすりと笑う。
「……てめぇらの場合、バチと言うより恥だな」
「おや三蔵、上手い事言いますね」
「なあ八戒、次の町まであとどのくらいだ?」
「この山を越えてすぐのはずですから、もう見えてくると思いますよ」
そんな事を話していたら突如、刃物を持った男たちが現れた。
いつもの刺客かと思い、悟空と悟浄が真っ先に立ち向かうが。
「待って二人共、その人たちは人間です!」
「え!?」
「殺せ……妖怪は、殺せ!」
男たちは悟空、悟浄、八戒の三人へ襲いかかる。
私と三蔵のところへは来る気配がない。
「三蔵、これって」
「あぁ、狙いはあいつらだけらしいな」
生きてる匂いがしないと言う悟空の言葉に、三蔵が敵の額を撃ち抜く。
人間だと思っていたそれは、土塊と化した。
周りの人たちは、悲鳴を上げて逃げていく。
「なぁ、こいつらやっぱ式神か何か?」
「そうですね……だとしても、彼らが口にしていた言葉が気になります」
「三蔵?」
「いや、とっとと行くぞ」
曇天の空を仰いだ三蔵は、ジープへと踵を返す。
「……嵐が来る」
◇
町に到着後。
食事処を探して元気に駆けていく悟空の近くに、何かが落ちる。
悟空は気づいていないみたい。
拾い上げたそれは黒い帽子で、後ろの人影に振り返る。
「おおきに。お嬢はん」
方言?
桃源郷では聞き馴染みのない言葉に、瞬きする。
神父のような銀髪の人は、大柄な男とともに背を向けて去っていく。
なんだか、異国情緒あふれる雰囲気の人たちだったな。
「名前、行きますよ」
「あ、はい!」
ぽつりと雨が降り始めて、私たちは宿屋を探すため急いで走り出した。
◇
暗い空が光り、雷鳴が轟く。
夜になり、消灯して間もなくの事。
就寝中に窓を破り妖怪たちが襲いかかってきたが、それも難なく四人は倒す。
私も事前にベッドから起こされて避難していた。
「発想が貧困なんだよ」
「この嵐で、妖気や物音を消せると思ったんでしょうけど」
「きゃあ!」
どこからか聞こえた悲鳴。
窓から外を見ると、町の人たちが妖怪により次々と殺されていく姿が目に映った。
雨の中、飛び出した悟空を追って宿を出る。
見覚えのある男の人がそこにいた。
「おばんです」
「おばん……?」
「また会えると思うてましたわ、お嬢はん」
「え、」
「行きなはれ」
そばにいた大男が、二丁拳銃を構えてすさまじい速さで妖怪を撃ち抜く。
途中、片腕を斬り落とされる姿に息を呑むも、あっという間に全滅させた。
あの人、悲鳴どころか顔色ひとつ変えないなんて。
私は近くで倒れている人の安否を確認する。
「八戒、この人の手当てをお願いします」
「ええ、皆さん怪我人を僕の所へ。あまり揺さぶらず運んでください!」
怪我人の救助をする中、懇願するような悲鳴が聞こえる。
「お父さん!お父さん!イヤッ、目を開けてよ!」
泊まっていた宿の娘さんだ。
返事をする事のない父親を抱きしめて泣いている。
そこに、ペンダントに手をかけた男が近寄る。
指先を額へ当てると、父親はまぶたを開けて起き上がった。
ウソ、生き返った……?
「そこの眼鏡のアンタはん。治癒ができはるんやったら、怪我人はお任せしますな」
ペンダントを手に、男は青い目で微笑む。
「亡うなった方は、ぜーんぶうちにお任せや」
◇
「もう、助けた側が倒れるなんて本末転倒です。八戒」
「あはは、すみません。だって、任されちゃったもんですから」
「お前、ホント負けず嫌いよね」
疲労してベッドに横たわる八戒の額に、濡れたタオルを当てる。
なんだかよくわからないが町の人たちが生き返ってよかった、と話す悟空。
本当によかったのだろうか。
私は何か、引っかかりを感じていた。
「お邪魔さしてもらいます。お疲れさんやねぇ」
さっきの銀髪の人と、後ろに控える大男。
あの人、切り落とされたはずの腕が治ってる。
彼らは桃源郷よりずっと西の大陸から来たらしい。
その目的は、妖怪に襲われる人間を救う事。
そして、死んだ人たちは蘇らせたのではなく移し替えたと説明する。
死んだ妖怪の魂を回収して、それを人間の蘇生に使う。
にわかには信じられない話だけど、私たちはこの目で確かに見た。
「妖怪は。人間の魂を使って、妖怪を生き返らせる事も可能か?」
「……何の為に、どすか?」
牛魔王蘇生実験の事だろう。
三蔵の質問には返答せず、微笑みを浮かべたまま帽子を被る。
「せや、お嬢はん。お名前は?」
「苗字名前です」
「うちはヘイゼル。ヘイゼル=グロースや。んで、そっちのお坊はんは?」
「……玄奘三蔵だ」
「ほな名前はん、三蔵はん。またお会いしまひょ」
「え、あの、」
呼び止める声も聞かずに二人は背を向け、扉の閉まる音が響く。
「まだ八戒たちの自己紹介がおわってなかったのに」
「美人とカワイコちゃんにしか興味ねーのか?」
「殺すぞ」
「それ、自分に刺さってませんか悟浄」
「なー名前、おばんってなんだ?」
「こんばんは、って意味だと思いますよ」
名前を聞かれなかった三人だけど、特に気にしてる様子はなかった。
◇
「失礼します。お水をお持ちしました……あら?」
「すみません、ありがとうございます」
三蔵たちが出かけて、寝ている八戒を看病していたところ、宿屋の娘さんが部屋を訪れた。
八戒があれから変わったところはないかと聞くが、特に何ともないらしい。
「何かありましたら呼んで……って、やだ私ったら。ごめんなさいね、彼女さんがいるのに」
「おやおや」
「い、いや私は彼女ではなくてですね、」
「ふふっ、照れなくていいんですよ。そういえば、父が変わったところといえば、瞳が黄色がかったことくらいかしら」
そう言って笑顔の娘さんは部屋を出て行く。
黄色い目か、そういえば少し前にも見たような気がする。
「僕ら、恋人同士に勘違いされちゃいましたね」
「は、八戒!嫌ならちゃんと否定してくださいね!」
「嫌だなんて、少しも思いませんでしたけど?」
「え?」
頬を染める私に、八戒はこらえきれないように笑い出す。
か、からかわれてる……!
「はは、すみません」
「八戒にからかわれると、心臓に悪いです」
「べつにからかってるつもりはありません。本心ですよ?」
茶目っ気たっぷりに微笑まれる。
私は水を絞ったタオルを、八戒の額に押さえつけるように置いた。
「うわっ」
「とにかく、今は休んでください!……八戒が元気ないと私、何も手につきません」
「……そうですね。名前一人に、不良園児たちを押し付けるわけにもいきませんからね」
しばらくして、扉が開く音に振り返る。
宿の主人が来たようだが、何か様子がおかしい。
よく見ると、その手には斧が握られていた。
「八戒!」
間一髪。
振り下ろされた斧はベッドへ突き刺さり、私は避けた八戒の身体を支える。
「殺せ……妖怪は殺せ」
「扉の外からも、人が……!」
「名前!とりあえず、三人と合流した方がよさそうですね」
「はい!」
八戒に抱えられて窓から飛び降り、下で待っててくれたジープに着地する。
三蔵たちと合流して、町の外へ走り抜けようとするが大樽が転がってきて、ジープから投げ出される。
見逃してくれる気はないようだ。
凶器を手に、町の人間が集まり囲まれる。
皆、黄色い目。
その人たちの矛先はやはり、妖怪側の三人であった。
「妖怪を、殺せ……」
「お父さん、どうしちゃったの?やめてよ、お父さんってば!」
「危ない!」
宿の娘さんが止めようとするも、父親はその手を容赦なく振り払う。
完全に正気を失っている。
「悟空……倒せ!」
「〜ダメだッ!できねぇ!」
振り下ろされた斧を両手で受け止めるも、力に押し倒される悟空。
膠着状態の中、聞こえたのは銃声だった。
ざらざらと、土塊になり崩れ落ちていく姿に、周りの人たちは逃げていく。
娘さんが砂をすくうも、指の隙間からこぼれ落ちた。
「……そうだ。司教様にもう一度、生き返らせてもらわなくちゃ」
悟空の呼び止める手を、憎悪を込めた目で振り払い去っていく。
「何だよ、これ……これじゃあ、何のために生き返ったかわかんねーじゃん!」
悟空の悲痛な叫びが、虚しく響き渡る。
やるせない気持ちのまま、私たちはこの町を出発した。