ハンター試験編
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飛行船から降りて、いよいよ三次試験が開始される。
トリックタワーは今までと違って、何が待ち受けているかわからなくドキドキだった。
もしかしたら、ゴンたちと合流できるかもしれない。
ガコンッと足元の床を回転させて、頂上からタワー内へと落下する。
薄暗い中、床に着地すると瞬時に嫌なオーラを感じて回避した。
「んん〜いい動きだ」
「チェンジで!」
「つれないなぁ」
室内に明かりが灯る。
トランプ片手に舌舐めずりをするヒソカを見て、ぞくりと肌が粟立つ。
なんでこんな目に…二次試験の時といい涙が出そうになる。
ヒソカの前で、死んでも泣いてなんてやらないですけどね。
「何この組み合わせ」
「女神降臨!」
絶望していたところに上からイルミ(ギタラクルの姿)が降ってきたので、勢いよく駆け寄って腰まわりに抱きつく。
振り払うのも面倒なのか、そのままずるずると私を引きずりながら部屋の中を探索する。
この部屋、出入口が一つもない。
「イルミくん」
「何」
「上見て、うえ」
『この部屋の扉は、24時間に一回出現する。
出現した扉を通過可能なのは一人のみ。
残りの人間は24時間後、同様に一人のみ通過可能となる。』
トリックタワーの制限時間は72時間。
最初とその次に通過する二人は時間的に問題ないが、最後の一人は確実にアウト、即失格である。
「さて、どうしようか」
クツクツと喉を鳴らしたヒソカは、ひどく楽しそうに笑う。
ここで殺し合いとかやめてよね、と思いながらイルミから離れて床をトントンと靴の先で弾きながら歩く。
失格するわけにはいかないのは、みんな同じ。
はい、と手を上げればイルミとヒソカにぐっと見下ろされた。
首が痛い、改めて身長差えぐいな。
「扉がなければ作ればいいんですよ」
小さな足を顔の前まで振り上げて、かかとを床に叩きつける。
ズンッと鈍い音がしてヒビが入り、地面が大きな音を立てて崩れ落ちる。
ぽっかりと、部屋の中心に人が通るのに充分な大きさの空洞。
これで出口と共に道ができた。
「扉って言うかただの穴じゃん」
部屋の天井にある監視カメラに向かって、一応リッポーさんに確認しておく。
「試験官さーん!ここを降りてもオッケーですかー?」
「…許可する」
「なまえって強化系?いい破壊力だね」
しゃがんで、底の見えない暗い穴をのぞきこむ。
どこまで続いているかはわからない。
またバンジーガムつけてあげようか?というヒソカの申し出を丁重にお断りして、えいっとジャンプする。
長い浮遊感の中、突然顔の横を何かが通過した。
よく見るとナイフや剣や槍など、とにかく食らったらタダでは済まない凶器が次から次へと飛んできた。
「あぶなっ、ヒソカのトランプかと思った」
「とんだ被害妄想だね」
どの口が言いますか。
巨大な鉄球なんかも降りかかってきて、とにかく行かせてたまるかという殺意の高さがうかがえる。
たしかに、タワー内に用意された部屋を経由せずに一直線に落りるなんてずるいな。
いや、ゴンたちが挑戦していた多数決の道の攻略と同じようなものだし、そもそも今期の試験内容を知ってるという時点でずるも何ない。
今通ってる道も、ちゃんと許可もらってるしな!
ストンッと、やっと床に足がついたので着地する。
イルミとヒソカも無傷である。
さっすがぁ。
ここも誰もいない部屋だが、まだゴールではなさそう。
今度は進めそうな道があったのでそこに向かおうとしたら、少し息の切れた傷だらけの男が入ってきた。
去年のリベンジを果たしにきた四刀流の男だ。
ここまで急いで走ってきたのかな、なんか申し訳ない。
試験官としてではなく復讐者として、ヒソカと死闘を繰り広げるが、あっさりと曲刀を受け止められて返り討ちにあう。
圧倒的な戦闘センスと経験の差、そもそもの話ヒソカが規格外すぎる。
「そんな顔するなら見なきゃいいのに」
そう言って淡々と先へ歩き出すイルミ。
私は首だけになった四刀流の男の最期を見届ける。
だって、無駄な努力なんてかなしいじゃないか。
三人で次の部屋に入ると、三次試験通過のアナウンスが流れた。
「おわっちゃった」
「ボクらが一番ノリみたいだね」
他の受験生が来るまでヒマなので、地面に座りヒソカのトランプでババ抜きやポーカーをして残りの時間を楽しんだ。
「なまえ、弱すぎ」
「ポーカーフェイスで二人に勝てる方がおかしくない?」
「はい、あがり」
「げ」
うーん、娯楽ってとっても大事。
トリックタワーは今までと違って、何が待ち受けているかわからなくドキドキだった。
もしかしたら、ゴンたちと合流できるかもしれない。
ガコンッと足元の床を回転させて、頂上からタワー内へと落下する。
薄暗い中、床に着地すると瞬時に嫌なオーラを感じて回避した。
「んん〜いい動きだ」
「チェンジで!」
「つれないなぁ」
室内に明かりが灯る。
トランプ片手に舌舐めずりをするヒソカを見て、ぞくりと肌が粟立つ。
なんでこんな目に…二次試験の時といい涙が出そうになる。
ヒソカの前で、死んでも泣いてなんてやらないですけどね。
「何この組み合わせ」
「女神降臨!」
絶望していたところに上からイルミ(ギタラクルの姿)が降ってきたので、勢いよく駆け寄って腰まわりに抱きつく。
振り払うのも面倒なのか、そのままずるずると私を引きずりながら部屋の中を探索する。
この部屋、出入口が一つもない。
「イルミくん」
「何」
「上見て、うえ」
『この部屋の扉は、24時間に一回出現する。
出現した扉を通過可能なのは一人のみ。
残りの人間は24時間後、同様に一人のみ通過可能となる。』
トリックタワーの制限時間は72時間。
最初とその次に通過する二人は時間的に問題ないが、最後の一人は確実にアウト、即失格である。
「さて、どうしようか」
クツクツと喉を鳴らしたヒソカは、ひどく楽しそうに笑う。
ここで殺し合いとかやめてよね、と思いながらイルミから離れて床をトントンと靴の先で弾きながら歩く。
失格するわけにはいかないのは、みんな同じ。
はい、と手を上げればイルミとヒソカにぐっと見下ろされた。
首が痛い、改めて身長差えぐいな。
「扉がなければ作ればいいんですよ」
小さな足を顔の前まで振り上げて、かかとを床に叩きつける。
ズンッと鈍い音がしてヒビが入り、地面が大きな音を立てて崩れ落ちる。
ぽっかりと、部屋の中心に人が通るのに充分な大きさの空洞。
これで出口と共に道ができた。
「扉って言うかただの穴じゃん」
部屋の天井にある監視カメラに向かって、一応リッポーさんに確認しておく。
「試験官さーん!ここを降りてもオッケーですかー?」
「…許可する」
「なまえって強化系?いい破壊力だね」
しゃがんで、底の見えない暗い穴をのぞきこむ。
どこまで続いているかはわからない。
またバンジーガムつけてあげようか?というヒソカの申し出を丁重にお断りして、えいっとジャンプする。
長い浮遊感の中、突然顔の横を何かが通過した。
よく見るとナイフや剣や槍など、とにかく食らったらタダでは済まない凶器が次から次へと飛んできた。
「あぶなっ、ヒソカのトランプかと思った」
「とんだ被害妄想だね」
どの口が言いますか。
巨大な鉄球なんかも降りかかってきて、とにかく行かせてたまるかという殺意の高さがうかがえる。
たしかに、タワー内に用意された部屋を経由せずに一直線に落りるなんてずるいな。
いや、ゴンたちが挑戦していた多数決の道の攻略と同じようなものだし、そもそも今期の試験内容を知ってるという時点でずるも何ない。
今通ってる道も、ちゃんと許可もらってるしな!
ストンッと、やっと床に足がついたので着地する。
イルミとヒソカも無傷である。
さっすがぁ。
ここも誰もいない部屋だが、まだゴールではなさそう。
今度は進めそうな道があったのでそこに向かおうとしたら、少し息の切れた傷だらけの男が入ってきた。
去年のリベンジを果たしにきた四刀流の男だ。
ここまで急いで走ってきたのかな、なんか申し訳ない。
試験官としてではなく復讐者として、ヒソカと死闘を繰り広げるが、あっさりと曲刀を受け止められて返り討ちにあう。
圧倒的な戦闘センスと経験の差、そもそもの話ヒソカが規格外すぎる。
「そんな顔するなら見なきゃいいのに」
そう言って淡々と先へ歩き出すイルミ。
私は首だけになった四刀流の男の最期を見届ける。
だって、無駄な努力なんてかなしいじゃないか。
三人で次の部屋に入ると、三次試験通過のアナウンスが流れた。
「おわっちゃった」
「ボクらが一番ノリみたいだね」
他の受験生が来るまでヒマなので、地面に座りヒソカのトランプでババ抜きやポーカーをして残りの時間を楽しんだ。
「なまえ、弱すぎ」
「ポーカーフェイスで二人に勝てる方がおかしくない?」
「はい、あがり」
「げ」
うーん、娯楽ってとっても大事。