会長選挙・アルカ編
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「なまえの話が聞きたい、だ?」
「うん。知り合いなんでしょ?G・Iでもなまえ、ジンを探してるって言ってた」
雲海の広がる世界樹の頂上で、ゴンの問いかけにジンはうねり声を上げて腕を組む。
「別に話してやってもいいけど、おもしれー話じゃねーぞ?」
「なまえの事、もっと知りたいんだ」
好奇心の宿る瞳を横目に、ジンは星の輝く夜空を見上げながらバツが悪そうに頭をかく。
「ん〜、どっから話すっかな…アイツが流星街出身なのは知ってっか?」
「うん」
「じゃあ、その前は?」
「?」
首を傾けるゴンに、知らないならそれでいいとすぐに言葉を返した。
「オレがアイツと初めて出会ったのは、プロハンターになったばかりの頃だった。そん時のアイツは、手に負えねェ獣みたいな性格してたぜ」
「あのなまえが…?」
「敵とわかった瞬間、容赦なかったからな。誰も信じねェってツラしてた。そんなアイツが今みたいに落ち着いて丸くなったのは、流星街でガキを拾ったって聞いてからだ」
「それって、まさか…」
「お前も聞いたことあんだろ?幻影旅団、通称クモ。危険度Aクラスの盗賊集団だ」
ゴンは何とも言いがたい表情で、ヨークシンでの出来事を頭の中で思い返す。
「実際に会ったことあるよ。なまえとも一緒に…」
「そうか。あの土地柄か知んねーが、なまえと旅団の間にはたしかに切っても切れねェ繋がりがある。でもな、あいつはもう殺すとか殺されるとかから引いた身だ。お前が今こうして生きてるってことは、なまえが味方してくれたんだろ?」
「うん」
「矛盾してるように聞こえるかも知んねーが、あいつがガキに優しいのはそのせいだ。ま、これは単なる憶測だけどな」
オレに対しては1mmも優しくなかったけどなと渋い顔をするジンに、ゴンは眉尻を下げて笑う。
徐々に白み始めた空を眺めながら、ジンは立ち上がる。
「オレが知ってて話せるのはこんくらいか。詳しく知りたきゃ、あとは自分で聞いてみな。アイツが素直に話すかどうかは知んねーけどな」
「うん、ありがとうジン。なまえってあんまり自分の事、話したがらない気がしたからさ」
「なんだ、よくわかってるじゃねーか」
お互い顔を合わせて笑い合う。
「ゴン、今の事オレが話したってアイツには言うなよ?なまえの奴、怒るとすげー怖ェからな」
「うん!」
それから親子二人は、朝日が昇るまで語り明かした。
「うん。知り合いなんでしょ?G・Iでもなまえ、ジンを探してるって言ってた」
雲海の広がる世界樹の頂上で、ゴンの問いかけにジンはうねり声を上げて腕を組む。
「別に話してやってもいいけど、おもしれー話じゃねーぞ?」
「なまえの事、もっと知りたいんだ」
好奇心の宿る瞳を横目に、ジンは星の輝く夜空を見上げながらバツが悪そうに頭をかく。
「ん〜、どっから話すっかな…アイツが流星街出身なのは知ってっか?」
「うん」
「じゃあ、その前は?」
「?」
首を傾けるゴンに、知らないならそれでいいとすぐに言葉を返した。
「オレがアイツと初めて出会ったのは、プロハンターになったばかりの頃だった。そん時のアイツは、手に負えねェ獣みたいな性格してたぜ」
「あのなまえが…?」
「敵とわかった瞬間、容赦なかったからな。誰も信じねェってツラしてた。そんなアイツが今みたいに落ち着いて丸くなったのは、流星街でガキを拾ったって聞いてからだ」
「それって、まさか…」
「お前も聞いたことあんだろ?幻影旅団、通称クモ。危険度Aクラスの盗賊集団だ」
ゴンは何とも言いがたい表情で、ヨークシンでの出来事を頭の中で思い返す。
「実際に会ったことあるよ。なまえとも一緒に…」
「そうか。あの土地柄か知んねーが、なまえと旅団の間にはたしかに切っても切れねェ繋がりがある。でもな、あいつはもう殺すとか殺されるとかから引いた身だ。お前が今こうして生きてるってことは、なまえが味方してくれたんだろ?」
「うん」
「矛盾してるように聞こえるかも知んねーが、あいつがガキに優しいのはそのせいだ。ま、これは単なる憶測だけどな」
オレに対しては1mmも優しくなかったけどなと渋い顔をするジンに、ゴンは眉尻を下げて笑う。
徐々に白み始めた空を眺めながら、ジンは立ち上がる。
「オレが知ってて話せるのはこんくらいか。詳しく知りたきゃ、あとは自分で聞いてみな。アイツが素直に話すかどうかは知んねーけどな」
「うん、ありがとうジン。なまえってあんまり自分の事、話したがらない気がしたからさ」
「なんだ、よくわかってるじゃねーか」
お互い顔を合わせて笑い合う。
「ゴン、今の事オレが話したってアイツには言うなよ?なまえの奴、怒るとすげー怖ェからな」
「うん!」
それから親子二人は、朝日が昇るまで語り明かした。