番外編
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「オレはてっきり、ジンさんはなまえと付き合ってるものだと思っていた」
「見る目がないね、カイトは」
暗い森の中、二人で焚き火を囲いながらマグカップを手に小さく笑う。
「最終試験はジンを見つける事、だっけ?」
「ああ、今度はジンさんの故郷くじら島に行ってみようと思う」
「ん、賢明な判断ね」
「なまえはこれからどうする」
「そうだな、時間はまだまだあるし」
運命の扉が開くまであと2、3年。
なまえも一緒に来ないか?というお誘いに、うれしいけど遠慮しとくと言って断る。
ゴンとカイトの大事な出会いを邪魔したくないしな。
「なまえは、これからも一人なのか?」
「ん?」
「いや、悪い。何でもない」
「なになにカイト、水くさいな〜」
立ち上がりカイトが座る丸太の隣に腰かけて、距離を詰める。
口の端を上げて首を傾げていると、なぜかはぁとため息を吐かれた。
「オレは、オレを救ってくれた人に幸せになってもらいたいだけだ。なまえはいつも、どこか遠くを見つめているから」
一人でどこかへ消えてしまいそうだ、なんてカイトは少女漫画みたいな事を言うな思った。
それに、私は何もしていない。
ただ、ジンがカイトを見つけた時そばにいただけ。
夜の虫たちの音色を耳にしながら、顔を上げて満点の星空を眺める。
遠くか、たしかにこうやって夜空を見るのは好きだな。
そう、この景色をずっと見ていられるなら─。
「幽霊になってもいいって思う事もあるよ。幽霊に結婚は必要ないでしょ?」
ピクリと眉をひそめるカイトを横目に見る。
それにね、と頬杖をつきながら眉尻を下げて笑いかける。
「ジン曰く、しないならそれも人生、だそうよ」
「…なるほどな。まあそれだったら、オレもヤキモキせずに済む」
どういう事かと瞬きしていると、カイトは帽子のツバを下げて立ち上がる。
「人生、何が起こるかわからないからな。男が出来たらオレに紹介しろよ、なまえ」
「なんかカイト、年頃の娘を持つお父さんみたい」
「オレより弱い奴は認めないからな」
「頑固親父だ!」
「見る目がないね、カイトは」
暗い森の中、二人で焚き火を囲いながらマグカップを手に小さく笑う。
「最終試験はジンを見つける事、だっけ?」
「ああ、今度はジンさんの故郷くじら島に行ってみようと思う」
「ん、賢明な判断ね」
「なまえはこれからどうする」
「そうだな、時間はまだまだあるし」
運命の扉が開くまであと2、3年。
なまえも一緒に来ないか?というお誘いに、うれしいけど遠慮しとくと言って断る。
ゴンとカイトの大事な出会いを邪魔したくないしな。
「なまえは、これからも一人なのか?」
「ん?」
「いや、悪い。何でもない」
「なになにカイト、水くさいな〜」
立ち上がりカイトが座る丸太の隣に腰かけて、距離を詰める。
口の端を上げて首を傾げていると、なぜかはぁとため息を吐かれた。
「オレは、オレを救ってくれた人に幸せになってもらいたいだけだ。なまえはいつも、どこか遠くを見つめているから」
一人でどこかへ消えてしまいそうだ、なんてカイトは少女漫画みたいな事を言うな思った。
それに、私は何もしていない。
ただ、ジンがカイトを見つけた時そばにいただけ。
夜の虫たちの音色を耳にしながら、顔を上げて満点の星空を眺める。
遠くか、たしかにこうやって夜空を見るのは好きだな。
そう、この景色をずっと見ていられるなら─。
「幽霊になってもいいって思う事もあるよ。幽霊に結婚は必要ないでしょ?」
ピクリと眉をひそめるカイトを横目に見る。
それにね、と頬杖をつきながら眉尻を下げて笑いかける。
「ジン曰く、しないならそれも人生、だそうよ」
「…なるほどな。まあそれだったら、オレもヤキモキせずに済む」
どういう事かと瞬きしていると、カイトは帽子のツバを下げて立ち上がる。
「人生、何が起こるかわからないからな。男が出来たらオレに紹介しろよ、なまえ」
「なんかカイト、年頃の娘を持つお父さんみたい」
「オレより弱い奴は認めないからな」
「頑固親父だ!」