G・I編
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キルア視点
「キルア、指定ポケットどれくらい集まった?カード交換しない?」
「しない」
「呪文カード、少しならわけてあげられるんだけど何かいる?」
「…いらない」
「ならゴンにあげるー」
「じゃあ交換しようよ!なまえ、今欲しいカードって何?」
「やったー!えっとねー」
バインダーを出して歩きながら、わいわいとカード交換しているゴンとなまえのうしろ姿を見つめる。
あいつら、本当のんきなやつ。
「いつまでへそ曲げてんだわさ」
「べつに。ビスケには関係ないだろ」
「大アリだわよ。雑念は、修行や戦闘において何よりも大敵。頭の切り替えが早いアンタにしては、珍しいじゃないのさ」
う、と痛いところをつかれて眉をひそめる。
そりゃあ、いると思ってなかったG・Iでなまえと会えてうれしいのはたしかだ。
でもいっつもピンチな時に助けられて、今回もまた都合よくなまえを利用しているみたいでなんかこうもやもやするんだよな。
「それにしても、なんで二人ともウソついてるのかしらね」
小声になって隣を歩くビスケの顔を見る。
なんでわかるのか聞いたら、ただの勘だと言われた。
勘かよ!?
「正確に言うと、ウソと言うよりは本当のことを言ってない感じね。身近に置いて様子を見るのも一つの方法だし、何よりなまえなんて昔から隠しごとばっかりする子でしょ?」
たしかに。
旅団に関してはクラピカがいる手前、言えなかったのは当たり前なんだけどさ。
ウソが下手なゴンはともかく、オレにくらい言ってもよかったんじゃねーの。
なまえは自分の話あんまりしないよなと、本人を目の前にしながら頭のうしろに手を置いて今までの記憶をたどる。
「てゆーか、ビスケ」
「何だわさ?」
「なまえと仲良いじゃん。付き合いも結構長そうだし」
「はあ!?どこがあの性悪女狐と!?」
「ビスケちゃま呼んだー?」
「呼んでなんて…!ありませんことよ?」
そのキャラ、これからも続けるのかよ…。
くるりと振り返ったなまえと視線が合って、思わず固唾を呑む。
「ゴン、キルアちょっとおいで」
「?」
ゴンと一緒に首を傾げながら、うしろへと下がるなまえのそばに近寄る。
なまえはうんうんと頷いてから、オレたちの前に出た。
「過保護だねェ」
「これは必要な保護でしょ」
ヒソカと共に前へと歩き出したなまえ。
結局何だったんだと、ゴンと顔を合わせて再び足を動かした。
「あと9人仲間が要るんだよね?」
「ああ。出来ればアンタみたく、カードに執着がない人物がいいんだが」
「あ、私もクリア報酬のカードはべつにいらないです」
「本当にいいのか?こっちとしては助かるが。あと誰か、仲間になりそうなやつに心当たりはないか?」
「んー申し訳ないですが」
「ボクもないねェ」
何かおかしいな。
報酬のカードが何かも聞かずいらないと断言するなまえも、呪文カードを知らないと言うヒソカも。
「見えてきたよ、恋愛都市アイアイ」
この街にやたら詳しいヒソカの説明を聞くも、ビスケとゴンがゲームのキャラに見事引っかかっている。
なまえはうしろで手を組み、それを微笑んで眺めていた。
もっとはしゃぐかと思ったのに、意外だな。
そういやG・Iプレイするの初めてじゃないんだっけ。
「ちょっと場所変えようぜ」
退屈せずに済むのに、と残念がるヒソカにそうかと目を見開く。
ヒソカはすでに旅団と会っていて、除念師を待っているんだ。
となると、なまえもそれを知られたくなくてヒソカのウソに合わせている…?
さっきヒソカの元に来たのだって、いくら何でもタイミングが良すぎる。
知っているんだ。
G・Iに除念師がいるってことを、ヒソカも旅団もなまえも。
ゴンがやっぱりツェズゲラを仲間にしたいと言って、向こうで話しているヒソカとなまえにバインダーを見せてと頼む。
ある意味ナイス…!
そこに旅団の名前があれば、ビンゴだ。
先にいるねと答えたのはヒソカで、ゴンにあっさりとバインダーを見せる。
ヒソカのリストに旅団の名前はなかったが、もしかしたらなまえの方には。
「あ、私の方にもいる」
「なまえ、ちょっとリスト見せてくんない?」
「ん?いいよー」
はい、と一歩横にずれたなまえのバインダーをのぞき込む。
何度も確認したが、そこに旅団の名前はなかった。
すぐ隣にいるなまえを見上げると、にこりと微笑まれてドキリと胸が鳴りサッと目をそらす。
…オレの考えすぎだったか。
まあ、もともと根拠はビスケの勘だけだったしな。
スッとうしろから腕が伸びてきて、背中にやわらかな感触が伝わる。
顔に熱がこもるのを感じて、久々すぎて反応が遅れた。
「だー!街中でいきなり抱きつくなっての!」
「だってせっかく会えたんだもん。それにこんなベストポジションにいるし、据え膳食わぬは男の恥〜」
「男じゃねーだろ!?」
よしよしとされていると、なぜかヒソカがじっと見てきておかしそうに笑っていた。
見せもんじゃねー!
「ホント老若男女見境ないわねェ。ゴンもあの痴女には気をつけなさい」
「大丈夫だよ、なまえは友達だから!」
「あらら、もう手遅れかしらね…」
「キルア、指定ポケットどれくらい集まった?カード交換しない?」
「しない」
「呪文カード、少しならわけてあげられるんだけど何かいる?」
「…いらない」
「ならゴンにあげるー」
「じゃあ交換しようよ!なまえ、今欲しいカードって何?」
「やったー!えっとねー」
バインダーを出して歩きながら、わいわいとカード交換しているゴンとなまえのうしろ姿を見つめる。
あいつら、本当のんきなやつ。
「いつまでへそ曲げてんだわさ」
「べつに。ビスケには関係ないだろ」
「大アリだわよ。雑念は、修行や戦闘において何よりも大敵。頭の切り替えが早いアンタにしては、珍しいじゃないのさ」
う、と痛いところをつかれて眉をひそめる。
そりゃあ、いると思ってなかったG・Iでなまえと会えてうれしいのはたしかだ。
でもいっつもピンチな時に助けられて、今回もまた都合よくなまえを利用しているみたいでなんかこうもやもやするんだよな。
「それにしても、なんで二人ともウソついてるのかしらね」
小声になって隣を歩くビスケの顔を見る。
なんでわかるのか聞いたら、ただの勘だと言われた。
勘かよ!?
「正確に言うと、ウソと言うよりは本当のことを言ってない感じね。身近に置いて様子を見るのも一つの方法だし、何よりなまえなんて昔から隠しごとばっかりする子でしょ?」
たしかに。
旅団に関してはクラピカがいる手前、言えなかったのは当たり前なんだけどさ。
ウソが下手なゴンはともかく、オレにくらい言ってもよかったんじゃねーの。
なまえは自分の話あんまりしないよなと、本人を目の前にしながら頭のうしろに手を置いて今までの記憶をたどる。
「てゆーか、ビスケ」
「何だわさ?」
「なまえと仲良いじゃん。付き合いも結構長そうだし」
「はあ!?どこがあの性悪女狐と!?」
「ビスケちゃま呼んだー?」
「呼んでなんて…!ありませんことよ?」
そのキャラ、これからも続けるのかよ…。
くるりと振り返ったなまえと視線が合って、思わず固唾を呑む。
「ゴン、キルアちょっとおいで」
「?」
ゴンと一緒に首を傾げながら、うしろへと下がるなまえのそばに近寄る。
なまえはうんうんと頷いてから、オレたちの前に出た。
「過保護だねェ」
「これは必要な保護でしょ」
ヒソカと共に前へと歩き出したなまえ。
結局何だったんだと、ゴンと顔を合わせて再び足を動かした。
「あと9人仲間が要るんだよね?」
「ああ。出来ればアンタみたく、カードに執着がない人物がいいんだが」
「あ、私もクリア報酬のカードはべつにいらないです」
「本当にいいのか?こっちとしては助かるが。あと誰か、仲間になりそうなやつに心当たりはないか?」
「んー申し訳ないですが」
「ボクもないねェ」
何かおかしいな。
報酬のカードが何かも聞かずいらないと断言するなまえも、呪文カードを知らないと言うヒソカも。
「見えてきたよ、恋愛都市アイアイ」
この街にやたら詳しいヒソカの説明を聞くも、ビスケとゴンがゲームのキャラに見事引っかかっている。
なまえはうしろで手を組み、それを微笑んで眺めていた。
もっとはしゃぐかと思ったのに、意外だな。
そういやG・Iプレイするの初めてじゃないんだっけ。
「ちょっと場所変えようぜ」
退屈せずに済むのに、と残念がるヒソカにそうかと目を見開く。
ヒソカはすでに旅団と会っていて、除念師を待っているんだ。
となると、なまえもそれを知られたくなくてヒソカのウソに合わせている…?
さっきヒソカの元に来たのだって、いくら何でもタイミングが良すぎる。
知っているんだ。
G・Iに除念師がいるってことを、ヒソカも旅団もなまえも。
ゴンがやっぱりツェズゲラを仲間にしたいと言って、向こうで話しているヒソカとなまえにバインダーを見せてと頼む。
ある意味ナイス…!
そこに旅団の名前があれば、ビンゴだ。
先にいるねと答えたのはヒソカで、ゴンにあっさりとバインダーを見せる。
ヒソカのリストに旅団の名前はなかったが、もしかしたらなまえの方には。
「あ、私の方にもいる」
「なまえ、ちょっとリスト見せてくんない?」
「ん?いいよー」
はい、と一歩横にずれたなまえのバインダーをのぞき込む。
何度も確認したが、そこに旅団の名前はなかった。
すぐ隣にいるなまえを見上げると、にこりと微笑まれてドキリと胸が鳴りサッと目をそらす。
…オレの考えすぎだったか。
まあ、もともと根拠はビスケの勘だけだったしな。
スッとうしろから腕が伸びてきて、背中にやわらかな感触が伝わる。
顔に熱がこもるのを感じて、久々すぎて反応が遅れた。
「だー!街中でいきなり抱きつくなっての!」
「だってせっかく会えたんだもん。それにこんなベストポジションにいるし、据え膳食わぬは男の恥〜」
「男じゃねーだろ!?」
よしよしとされていると、なぜかヒソカがじっと見てきておかしそうに笑っていた。
見せもんじゃねー!
「ホント老若男女見境ないわねェ。ゴンもあの痴女には気をつけなさい」
「大丈夫だよ、なまえは友達だから!」
「あらら、もう手遅れかしらね…」