ヨークシン編
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ゼパイル視点
「ほらよ!約束通り8千万を1億にしてきたぜ」
ゴンたちと別れたあと、タバコをふかしながらとぼとぼと重い足取りで歩く。
見栄張っちまったせいで、闇金融から内蔵を担保に足りない500万ジェニー借りてしまった。
あーあ、元手もないしこれからどうやって金返すかなー。
ケータイが鳴り画面を見ると見知らぬ番号だった。
さっそく裏のやつらから催促の電話か?
「ゼパイルさんですか?」
「誰だ?」
「ゴンとキルアの友達です。ちょっとお伝えしたいことがありまして」
聞き覚えのない女の声に首を傾げる。
「私以前、二人に借金してたんですよ。で、いざ返そうと思ったらあれはあげたお金だからいらないって突き返されちゃってー」
まあ、友達っていうのが本当だったらありそうな話だな。
「だからゼパイルさんにあげます」
「…お前さん、どこをどう考えたらそうなるんだ?」
「だって、あの二人がお世話になったんですもの」
オレがゴンたちと一緒に仕事したことを知ってる口ぶり、ってことは連絡先もあいつらから聞いたのか。
どうやら本当に友達みたいだな。
「あ、私のことは他言無用でお願いします。念のため」
どうやらとんだお人好しらしい。
やっぱ、あの二人と一緒に仕事して正解だったな。
「でも残念だな」
「何がです?」
「あんたみたいに底抜けなお人好し、この目で一度見てみたかったぜ」
公園の休憩スペースに座り空を眺めると、小さな笑い声が聞こえる。
そのセリフそっくりそのままお返しします、なんて言われて煙を吐いてオレも口の端をあげる。
「私はもうヨークシンにいないですし、しばらく手放せない件抱えてますが」
「おう、いつでも大歓迎だ。楽しみにしてるぜ」
最後に、ハンター証目当てでの受験はオススメしないと告げられた。
「お前さんも、プロハンターか?」
「プロ?あ、プロか!」
なんだその返答は。
ちょっと怪しいが、こんなところでウソついても仕方ねーしな。
「今年なりたての新人ですけど、まあ一応は。受けるなら再来年の方が得策ですよ」
「再来年?理由は?」
てっきり、金目当ての受験はやめとけと止められるかと思った。
「私、占いが得意なので」
なんだそりゃ。
結局最後まで名前を名乗ることなく、女は通話を切った。
借金した金あげるって言っても、多くてせいぜい数十万ジェニーだろう。
ま、今のオレからすればありがたい話だが。
「オイオイ、ウソだろ…」
口座を確認したら、2500万ジェニー増えてやがる。
なんだなんだ、ケタ間違えて入金したのか?
再度、電話をかけるも電源を切っているのかつながらない。
借金の返済にしても、一体どっからこんな金。
はっ。
「まさか、さっきの女ハンター証を売って…?」
憶測でしかないが、可能性としては十分あり得る。
なんせ今年プロになったばかりと言ってた。
やっぱハンター証ってのはすげーんだな。
そうか、オレもプロになってハンター証売ればいーんだよ!
そうと決まれば善は急げ!
再来年なんて待ってられるかってんだ!
試験の傾向と対策を練るため、オレは急いで情報収集へと向かった。
「よし!これで来年のハンター試験の犠牲者、一人減ったな」
「なまえ、コーヒー飲む?」
「飲むー」
腰に手をあてて満足そうに笑うなまえの声は、虚空へと消えていった。
「ほらよ!約束通り8千万を1億にしてきたぜ」
ゴンたちと別れたあと、タバコをふかしながらとぼとぼと重い足取りで歩く。
見栄張っちまったせいで、闇金融から内蔵を担保に足りない500万ジェニー借りてしまった。
あーあ、元手もないしこれからどうやって金返すかなー。
ケータイが鳴り画面を見ると見知らぬ番号だった。
さっそく裏のやつらから催促の電話か?
「ゼパイルさんですか?」
「誰だ?」
「ゴンとキルアの友達です。ちょっとお伝えしたいことがありまして」
聞き覚えのない女の声に首を傾げる。
「私以前、二人に借金してたんですよ。で、いざ返そうと思ったらあれはあげたお金だからいらないって突き返されちゃってー」
まあ、友達っていうのが本当だったらありそうな話だな。
「だからゼパイルさんにあげます」
「…お前さん、どこをどう考えたらそうなるんだ?」
「だって、あの二人がお世話になったんですもの」
オレがゴンたちと一緒に仕事したことを知ってる口ぶり、ってことは連絡先もあいつらから聞いたのか。
どうやら本当に友達みたいだな。
「あ、私のことは他言無用でお願いします。念のため」
どうやらとんだお人好しらしい。
やっぱ、あの二人と一緒に仕事して正解だったな。
「でも残念だな」
「何がです?」
「あんたみたいに底抜けなお人好し、この目で一度見てみたかったぜ」
公園の休憩スペースに座り空を眺めると、小さな笑い声が聞こえる。
そのセリフそっくりそのままお返しします、なんて言われて煙を吐いてオレも口の端をあげる。
「私はもうヨークシンにいないですし、しばらく手放せない件抱えてますが」
「おう、いつでも大歓迎だ。楽しみにしてるぜ」
最後に、ハンター証目当てでの受験はオススメしないと告げられた。
「お前さんも、プロハンターか?」
「プロ?あ、プロか!」
なんだその返答は。
ちょっと怪しいが、こんなところでウソついても仕方ねーしな。
「今年なりたての新人ですけど、まあ一応は。受けるなら再来年の方が得策ですよ」
「再来年?理由は?」
てっきり、金目当ての受験はやめとけと止められるかと思った。
「私、占いが得意なので」
なんだそりゃ。
結局最後まで名前を名乗ることなく、女は通話を切った。
借金した金あげるって言っても、多くてせいぜい数十万ジェニーだろう。
ま、今のオレからすればありがたい話だが。
「オイオイ、ウソだろ…」
口座を確認したら、2500万ジェニー増えてやがる。
なんだなんだ、ケタ間違えて入金したのか?
再度、電話をかけるも電源を切っているのかつながらない。
借金の返済にしても、一体どっからこんな金。
はっ。
「まさか、さっきの女ハンター証を売って…?」
憶測でしかないが、可能性としては十分あり得る。
なんせ今年プロになったばかりと言ってた。
やっぱハンター証ってのはすげーんだな。
そうか、オレもプロになってハンター証売ればいーんだよ!
そうと決まれば善は急げ!
再来年なんて待ってられるかってんだ!
試験の傾向と対策を練るため、オレは急いで情報収集へと向かった。
「よし!これで来年のハンター試験の犠牲者、一人減ったな」
「なまえ、コーヒー飲む?」
「飲むー」
腰に手をあてて満足そうに笑うなまえの声は、虚空へと消えていった。