ヨークシン編
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「説明しろ」
フィンクスたちがホテルに到着した。
会話の中、フェイタンの返事にノブナガが苛立つ。
シャルが場を鎮めて次の行動を話し始めたところで、フィンクスのケータイが鳴った。
冗談を言って殴られるフィンクスに、シャルと一緒にやれやれと肩をすくめる。
クラピカと通話したあと、一人黙ってホテルを出て行くパクを3人が追いかけようとする。
ここで、ノブナガ派とフィンクス派に分かれるわけだが。
「こいつは明らかな掟違反だろ。なあ、なまえ」
私の出番か。
青筋を立てたフィンクスの声とともに、みんなの視線が集まる。
私はうーんと、あごに手をあてた。
「そうとも言い切れないよ。こっちにも人質がいて、無理に切り捨てなくて済むかもなんだし」
「かも、だろ?手足が半分なくなってからじゃ、遅ェんだよ」
「その前にここで殺し合いでも始める気?それこそ掟違反だよ」
一触即発の空気。
構えるノブナガとフィンクスの間に割り込み、腰に手を当て仁王立ちする。
掟以前に、じゃれあい以外は許しませんからね。
膠着状態の中、ノブナガの背後にデメちゃんを持ったシズクが見えた。
ナイス。
シズクによりノブナガが気絶して、シャルのケータイに着信が入る。
キルアが揉めてたことをクラピカに伝えて、再びケータイを耳に当てたフィンクスと目が合う。
「なまえ、ご指名だ」
マジか。
力強く投げられたケータイをキャッチする。
こわすなよっ、とシャルの声も飛んできた。
「こちらにはウソを見破る能力者がいる。さっきのやつが小細工しないよう、見張っておくことだな」
「オーケイ。クロロの声、聞かせてくれない?」
しばらくの沈黙。
安否確認と言って、さっきキルアの声を聞かせたことを引き合いに出す。
情報やコンタクトを取るようなメッセージを伝えないことを条件に、代わってもらえた。
約束をやぶればもちろん、クロロが死ぬ。
たしかもう、クラピカに顔をボコボコにされたあとか。
「クロロ、生きてる?」
「なまえか。コーヒーが飲みたい気分だ」
「はいはい、パンケーキなんかと一緒にね」
「いいな。よろしく頼むよ」
そこでまたクラピカに代わって、全員アジトに戻るよう伝えられた。
パクが戻るまでの間、フィンクスは表立ってずっとイライラしている。
「牛乳でも飲んで落ち着こうよ、フィンクス」
「いらねェ」
断られたミニ牛乳パックのストローを口にくわえて、瓦礫の上を見上げる。
手元からトランプを落とす、ヒソカに変装したイルミ。
私は鎖で拘束されたキルアのそばに座る。
イルミも内心、たまったもんじゃないだろうな。
空港から戻ったパクが人質交換の条件を伝える。
そんな条件のめないと、フィンクスに続いてフェイタンも前に出てきた。
「絶対に場所は言わないし、なまえと二人を連れて戻るのは私だけよ。邪魔しないで」
なぜそこに私の名前があるのか。
パクをかばうマチとコルトピに、対峙するフィンクスとフェイタンの殺気が肌を刺す。
私が口を開くより先に、ゴンがキレた。
「仲間を取り戻したいって気持ちが、そんなに理解できないことなのか!」
自力で鎖を破壊したゴンと、フィンクスの言い争いは続く。
いまだ座っているキルアの鎖も、ついでに壊しておこう。
いいのかよ、と汗をかいたキルアと目が合う。
二人にとって意味ないも同然だからね。
「フィンクス、もうやめろ。パクノダたちを行かせてやれ」
フランクリンがシャルに、旅団にとって最悪のケースってのは何かと聞く。
クロロはすでに死んでて、ヒソカ、私、ノブナガ派は操作され、鎖野郎の所在は知れず最後は人質にもまんまと逃げられる。
「それが間違ってんだよ、お前らは。だろ?なまえ」
「うん。最悪なのは、みんながやられて旅団が死ぬこと。でしょ?」
「ああ、その通りだ」
視線が合ったフランクリンに、こくりと頷く。
一瞬目を丸くしたシャルだが、そりゃそーだねと納得した。
「フィンとフェイも、みんなクロロのこと大好きなのはよーくわかったから」
「なっ!」
「なまえが言うように、理由はどうあれオメーらどっちも団長に依りすぎだぞ」
ポンッと、頭に大きな手が降ってくる。
フランクリンがいなかったら、本当に残る手足が半分になっていたかもしれない。
いや、それを言うならゴンのおかげか。
ビキビキと、私へ殺気を放つフェイタンに笑顔で返す。
ケータイが鳴って、フィンクスが人質交換を了承した。
フィンクスだってクロロが無事に戻ってくるなら、そっちの方がいいに決まってる。
「これで団長が戻らなかったら、ぶっ殺してやる」
「私が死んでも、クロロは必ず連れ戻してくるから。待っててよ」
大股で瓦礫に座るフィンクスに、目線を合わせるように少し屈んで顔を傾ける。
腕を組みながら、ギロリとにらまれた。
「死んでも?ざけんな、勝手に死んだらぶっ殺せねェじゃねーか」
「無事に帰ってこいだってさ」
「フィン〜」
「すぐ抱きつくな、バカ!シャルも余計なこと言ってんじゃねェ!」
訝しげな表情をするマチに、大丈夫だからと口元を上げる。
ゴンとキルアを連れてパクと共に、アジトをあとにした。
フィンクスたちがホテルに到着した。
会話の中、フェイタンの返事にノブナガが苛立つ。
シャルが場を鎮めて次の行動を話し始めたところで、フィンクスのケータイが鳴った。
冗談を言って殴られるフィンクスに、シャルと一緒にやれやれと肩をすくめる。
クラピカと通話したあと、一人黙ってホテルを出て行くパクを3人が追いかけようとする。
ここで、ノブナガ派とフィンクス派に分かれるわけだが。
「こいつは明らかな掟違反だろ。なあ、なまえ」
私の出番か。
青筋を立てたフィンクスの声とともに、みんなの視線が集まる。
私はうーんと、あごに手をあてた。
「そうとも言い切れないよ。こっちにも人質がいて、無理に切り捨てなくて済むかもなんだし」
「かも、だろ?手足が半分なくなってからじゃ、遅ェんだよ」
「その前にここで殺し合いでも始める気?それこそ掟違反だよ」
一触即発の空気。
構えるノブナガとフィンクスの間に割り込み、腰に手を当て仁王立ちする。
掟以前に、じゃれあい以外は許しませんからね。
膠着状態の中、ノブナガの背後にデメちゃんを持ったシズクが見えた。
ナイス。
シズクによりノブナガが気絶して、シャルのケータイに着信が入る。
キルアが揉めてたことをクラピカに伝えて、再びケータイを耳に当てたフィンクスと目が合う。
「なまえ、ご指名だ」
マジか。
力強く投げられたケータイをキャッチする。
こわすなよっ、とシャルの声も飛んできた。
「こちらにはウソを見破る能力者がいる。さっきのやつが小細工しないよう、見張っておくことだな」
「オーケイ。クロロの声、聞かせてくれない?」
しばらくの沈黙。
安否確認と言って、さっきキルアの声を聞かせたことを引き合いに出す。
情報やコンタクトを取るようなメッセージを伝えないことを条件に、代わってもらえた。
約束をやぶればもちろん、クロロが死ぬ。
たしかもう、クラピカに顔をボコボコにされたあとか。
「クロロ、生きてる?」
「なまえか。コーヒーが飲みたい気分だ」
「はいはい、パンケーキなんかと一緒にね」
「いいな。よろしく頼むよ」
そこでまたクラピカに代わって、全員アジトに戻るよう伝えられた。
パクが戻るまでの間、フィンクスは表立ってずっとイライラしている。
「牛乳でも飲んで落ち着こうよ、フィンクス」
「いらねェ」
断られたミニ牛乳パックのストローを口にくわえて、瓦礫の上を見上げる。
手元からトランプを落とす、ヒソカに変装したイルミ。
私は鎖で拘束されたキルアのそばに座る。
イルミも内心、たまったもんじゃないだろうな。
空港から戻ったパクが人質交換の条件を伝える。
そんな条件のめないと、フィンクスに続いてフェイタンも前に出てきた。
「絶対に場所は言わないし、なまえと二人を連れて戻るのは私だけよ。邪魔しないで」
なぜそこに私の名前があるのか。
パクをかばうマチとコルトピに、対峙するフィンクスとフェイタンの殺気が肌を刺す。
私が口を開くより先に、ゴンがキレた。
「仲間を取り戻したいって気持ちが、そんなに理解できないことなのか!」
自力で鎖を破壊したゴンと、フィンクスの言い争いは続く。
いまだ座っているキルアの鎖も、ついでに壊しておこう。
いいのかよ、と汗をかいたキルアと目が合う。
二人にとって意味ないも同然だからね。
「フィンクス、もうやめろ。パクノダたちを行かせてやれ」
フランクリンがシャルに、旅団にとって最悪のケースってのは何かと聞く。
クロロはすでに死んでて、ヒソカ、私、ノブナガ派は操作され、鎖野郎の所在は知れず最後は人質にもまんまと逃げられる。
「それが間違ってんだよ、お前らは。だろ?なまえ」
「うん。最悪なのは、みんながやられて旅団が死ぬこと。でしょ?」
「ああ、その通りだ」
視線が合ったフランクリンに、こくりと頷く。
一瞬目を丸くしたシャルだが、そりゃそーだねと納得した。
「フィンとフェイも、みんなクロロのこと大好きなのはよーくわかったから」
「なっ!」
「なまえが言うように、理由はどうあれオメーらどっちも団長に依りすぎだぞ」
ポンッと、頭に大きな手が降ってくる。
フランクリンがいなかったら、本当に残る手足が半分になっていたかもしれない。
いや、それを言うならゴンのおかげか。
ビキビキと、私へ殺気を放つフェイタンに笑顔で返す。
ケータイが鳴って、フィンクスが人質交換を了承した。
フィンクスだってクロロが無事に戻ってくるなら、そっちの方がいいに決まってる。
「これで団長が戻らなかったら、ぶっ殺してやる」
「私が死んでも、クロロは必ず連れ戻してくるから。待っててよ」
大股で瓦礫に座るフィンクスに、目線を合わせるように少し屈んで顔を傾ける。
腕を組みながら、ギロリとにらまれた。
「死んでも?ざけんな、勝手に死んだらぶっ殺せねェじゃねーか」
「無事に帰ってこいだってさ」
「フィン〜」
「すぐ抱きつくな、バカ!シャルも余計なこと言ってんじゃねェ!」
訝しげな表情をするマチに、大丈夫だからと口元を上げる。
ゴンとキルアを連れてパクと共に、アジトをあとにした。