番外編
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シャルナーク視点
「団長、ちょっといい?」
珍しくあせった様子のマチがアジトに戻ってきて、ケータイ片手にやり取りを眺める。
「もう読まないからって、なまえにこんなのもらったんだけど」
そう言って手渡された雑誌を見て、団長は思いっきり眉をひそめる。
なまえのことになると途端にわかりやすくなるんだよな、団長。
「何か言ってたか?」
「相手でもいるのって聞いたら、憧れの人ならいるって言われた」
あごに手を当てて、しばらく考え込んでいる。
名前を呼ばれ瓦礫から降りて、手にしている雑誌を近くで見ると表紙には花束を抱えてベールをかぶった女。
いわゆる、結婚雑誌だ。
なまえの憧れの人に心当たりはないかと聞かれて、首を横に振る。
初耳だった。
「シャルが知らないならお手上げだね」
「どうして?」
「あら、覚えてない?あなた小さい頃なまえと結婚するって」
「わー!」
聞こえてきたパクノダの声に、自分の耳に手を当ててふさぎながら大声を出す。
人の傷口えぐるのやめてくれないかな!
ニヤニヤと笑うフェイタンから視線をそらして、ため息をつく。
「なんだオメェら、なまえの結婚相手でも探す気かよ」
「フィンクス、残念だたね」
「あぁ!?」
「そもそも、ホントに結婚すると決まったわけじゃねェだろ」
そりゃそーだ。
フランクリンの言う通り、今オレたちが勝手に話を飛躍して進めているだけ。
というか、べつになまえが誰と結婚しようが付き合おうがどうでもいいじゃん。
「でもなまえ、結婚するならその人しかいないってさ」
マチの言葉に、団長がピクリと反応した。
あーあ、オレ知ーらないっと。
「おっ!ひと暴れするつもりか、団長!ついていくぜ!」
「行くぞ、ウボォー」
今日の仕事先の人間に少しだけ同情した。
「私が結婚するわけないじゃん。いきなりどうしたの、シャル」
「だよな」
ぱくり、と肉まんを食べながら街の雑踏の中をなまえと二人で歩く。
「マチにあの雑誌あげたのは、付録目当てで買っただけだからね。なんかものすごい形相で見てたし、もしかして欲しいのかなーって」
そんなことだろうと思った。
ケータイを取り出して団長にメールしていると、なまえから嫌な視線を感じて顔を上げる。
「ねーシャル、覚えてる?ちっちゃい頃、んぐ」
続きを言わせる前に、手にしていた肉まんでなまえの口をふさぐ。
もぐもぐと、両手でつかみ顔をほころばせながら食べている。
不思議なことに、なまえの食べてる姿っていつまでも見てられるんだよな。
「でももし、私が結婚したらどーなるんだろ」
消え入りそうな声で遠くを見つめるなまえに、目を丸くしてぱちぱちと瞬きする。
憧れの人が誰かなんていうのは聞きたくもないし、それに。
「なまえと結婚してくれる人なんて、この世界にいないだろ」
「ひどーい!でも、わかるー」
だから、これからもずっとそうやって、オレたちのそばで笑っていればいいんだよ。
「団長、ちょっといい?」
珍しくあせった様子のマチがアジトに戻ってきて、ケータイ片手にやり取りを眺める。
「もう読まないからって、なまえにこんなのもらったんだけど」
そう言って手渡された雑誌を見て、団長は思いっきり眉をひそめる。
なまえのことになると途端にわかりやすくなるんだよな、団長。
「何か言ってたか?」
「相手でもいるのって聞いたら、憧れの人ならいるって言われた」
あごに手を当てて、しばらく考え込んでいる。
名前を呼ばれ瓦礫から降りて、手にしている雑誌を近くで見ると表紙には花束を抱えてベールをかぶった女。
いわゆる、結婚雑誌だ。
なまえの憧れの人に心当たりはないかと聞かれて、首を横に振る。
初耳だった。
「シャルが知らないならお手上げだね」
「どうして?」
「あら、覚えてない?あなた小さい頃なまえと結婚するって」
「わー!」
聞こえてきたパクノダの声に、自分の耳に手を当ててふさぎながら大声を出す。
人の傷口えぐるのやめてくれないかな!
ニヤニヤと笑うフェイタンから視線をそらして、ため息をつく。
「なんだオメェら、なまえの結婚相手でも探す気かよ」
「フィンクス、残念だたね」
「あぁ!?」
「そもそも、ホントに結婚すると決まったわけじゃねェだろ」
そりゃそーだ。
フランクリンの言う通り、今オレたちが勝手に話を飛躍して進めているだけ。
というか、べつになまえが誰と結婚しようが付き合おうがどうでもいいじゃん。
「でもなまえ、結婚するならその人しかいないってさ」
マチの言葉に、団長がピクリと反応した。
あーあ、オレ知ーらないっと。
「おっ!ひと暴れするつもりか、団長!ついていくぜ!」
「行くぞ、ウボォー」
今日の仕事先の人間に少しだけ同情した。
「私が結婚するわけないじゃん。いきなりどうしたの、シャル」
「だよな」
ぱくり、と肉まんを食べながら街の雑踏の中をなまえと二人で歩く。
「マチにあの雑誌あげたのは、付録目当てで買っただけだからね。なんかものすごい形相で見てたし、もしかして欲しいのかなーって」
そんなことだろうと思った。
ケータイを取り出して団長にメールしていると、なまえから嫌な視線を感じて顔を上げる。
「ねーシャル、覚えてる?ちっちゃい頃、んぐ」
続きを言わせる前に、手にしていた肉まんでなまえの口をふさぐ。
もぐもぐと、両手でつかみ顔をほころばせながら食べている。
不思議なことに、なまえの食べてる姿っていつまでも見てられるんだよな。
「でももし、私が結婚したらどーなるんだろ」
消え入りそうな声で遠くを見つめるなまえに、目を丸くしてぱちぱちと瞬きする。
憧れの人が誰かなんていうのは聞きたくもないし、それに。
「なまえと結婚してくれる人なんて、この世界にいないだろ」
「ひどーい!でも、わかるー」
だから、これからもずっとそうやって、オレたちのそばで笑っていればいいんだよ。