ヨークシン編
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キルア視点
ゼパイルのおっちゃんと別れて、レオリオと合流。
喫茶店のテーブルを3人で囲う。
作戦通り、うまく旅団を見つけたまではよかった。
あとはどうやってあの二人を捕まえるか、と話し始めたレオリオに無理だねと答える。
「オレたちの手に負える相手じゃないよ」
親父の話から3年経ってるし、最初はどうにかなると思ったんだけど。
二人に、ヒゲとジャージの女がどれだけヤバイか説明する。
ヒソカが二人なんて、なまえからしたら絶叫もんだろう。
突然、空気があきらかに変わった。
汗がにじみ、背筋がぞくぞくとして震える。
大丈夫、まだバレてない。
さくらんぼを口に放りつつ、自然に振る舞うようゴンたちに伝える。
その笑顔を見てすぐさま謝った。
「ねえ、キルア。なまえからまだ連絡ない?」
「ああ。ヨークシンにはいるみたいだけどな」
「何してんだ?なまえは」
「さあね」
それはこっちが聞きたい。
家族に会ってるってメッセージが来てから、それっきり。
あんまり危険なことに巻き込みたくはないが、なまえがいるといないでは大違い。
戦力としてはもちろん期待してないが、オレたちより多少念が使えるみたいだし。
それに何より、力になってくれるはず。
戦って勝てる相手じゃないのに、ゴンは今さらあきらめるつもりなさそうだしな。
ポケットからケータイを取り出す。
つながらないと思うが、一応電話をかけてみる。
「はい、もしもし」
聞こえるはずのない声に、目を見開いた。
「なんで今出るんだよ!?」
「えー、かけてきたのはそっちなのに?」
久しぶりに聞いた、耳元をくすぐる心地のよい声。
ゴンとレオリオにしーっ!と人差し指を口元に立てられて、ドキドキと高鳴ってる心臓を落ち着かせる。
「なまえ。オレたち懸賞金目当てでさ、クラピカが追ってる幻影旅団を見つけたんだけど」
「うん」
「今すぐ会えない?あいつらを捕まえたいんだ」
しばらくの沈黙。
「彼らがどれだけ危険な人たちか、わかってる?」
「手に負えないのはわかってるさ。だから、尾行するだけ」
「それもダメ。今すぐ手を引いて」
なんとなく、なまえなら二つ返事でオッケーしてくれると思ってた。
オレたちを心配しての言葉だとは思うが。
ムッとして、なんでかと理由を聞く。
「絶対バレるから」
言い切られた。
なまえは知らないだろうが、こちとら3つの時から命がけの尾行ごっこさせられていたんだ。
マヌケなマネだけは絶対にしない。
「助けてあげたくても、できないの」
それはわかってるけど。
失敗する前提で話を進められて、完全に頭に来た。
今どこで何をしてるか聞こうとしたら、ごめんねと言って通話が切れた。
ケータイを握りしめたまま、じっと見つめる。
「なまえ、何だって?」
「ゴン、レオリオ。やろうぜ、尾行」
尾行はオレとゴンの二人でやる。
黙って帰るわけにはいかないと言うゴンに、レオリオも頷く。
よし、決まりだ。
作戦を伝えて、命がけの尾行が始まった。
ゼパイルのおっちゃんと別れて、レオリオと合流。
喫茶店のテーブルを3人で囲う。
作戦通り、うまく旅団を見つけたまではよかった。
あとはどうやってあの二人を捕まえるか、と話し始めたレオリオに無理だねと答える。
「オレたちの手に負える相手じゃないよ」
親父の話から3年経ってるし、最初はどうにかなると思ったんだけど。
二人に、ヒゲとジャージの女がどれだけヤバイか説明する。
ヒソカが二人なんて、なまえからしたら絶叫もんだろう。
突然、空気があきらかに変わった。
汗がにじみ、背筋がぞくぞくとして震える。
大丈夫、まだバレてない。
さくらんぼを口に放りつつ、自然に振る舞うようゴンたちに伝える。
その笑顔を見てすぐさま謝った。
「ねえ、キルア。なまえからまだ連絡ない?」
「ああ。ヨークシンにはいるみたいだけどな」
「何してんだ?なまえは」
「さあね」
それはこっちが聞きたい。
家族に会ってるってメッセージが来てから、それっきり。
あんまり危険なことに巻き込みたくはないが、なまえがいるといないでは大違い。
戦力としてはもちろん期待してないが、オレたちより多少念が使えるみたいだし。
それに何より、力になってくれるはず。
戦って勝てる相手じゃないのに、ゴンは今さらあきらめるつもりなさそうだしな。
ポケットからケータイを取り出す。
つながらないと思うが、一応電話をかけてみる。
「はい、もしもし」
聞こえるはずのない声に、目を見開いた。
「なんで今出るんだよ!?」
「えー、かけてきたのはそっちなのに?」
久しぶりに聞いた、耳元をくすぐる心地のよい声。
ゴンとレオリオにしーっ!と人差し指を口元に立てられて、ドキドキと高鳴ってる心臓を落ち着かせる。
「なまえ。オレたち懸賞金目当てでさ、クラピカが追ってる幻影旅団を見つけたんだけど」
「うん」
「今すぐ会えない?あいつらを捕まえたいんだ」
しばらくの沈黙。
「彼らがどれだけ危険な人たちか、わかってる?」
「手に負えないのはわかってるさ。だから、尾行するだけ」
「それもダメ。今すぐ手を引いて」
なんとなく、なまえなら二つ返事でオッケーしてくれると思ってた。
オレたちを心配しての言葉だとは思うが。
ムッとして、なんでかと理由を聞く。
「絶対バレるから」
言い切られた。
なまえは知らないだろうが、こちとら3つの時から命がけの尾行ごっこさせられていたんだ。
マヌケなマネだけは絶対にしない。
「助けてあげたくても、できないの」
それはわかってるけど。
失敗する前提で話を進められて、完全に頭に来た。
今どこで何をしてるか聞こうとしたら、ごめんねと言って通話が切れた。
ケータイを握りしめたまま、じっと見つめる。
「なまえ、何だって?」
「ゴン、レオリオ。やろうぜ、尾行」
尾行はオレとゴンの二人でやる。
黙って帰るわけにはいかないと言うゴンに、レオリオも頷く。
よし、決まりだ。
作戦を伝えて、命がけの尾行が始まった。