天空闘技場編
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もうすぐ、ヒソカ対カストロ戦の日を迎える。
キルアの個室でウーロン茶とホットドッグを食べていたら、今から観戦チケットを買いに行かないかと声がかかった。
「私はいいや。そんな興味ないし」
「なまえって本当ヒソカ嫌いだよなー」
まあ気持ちはわかるけど、なんて言いながらキルアは扉を開けて出かける。
この世界、誰とも関わりのない人生なら。
何も知らないまま、きっと笑って好きになっていたと思う。
なんてね。
最後のホットドッグのかけらを、ぽいっと口の中へと放り込んだ。
そして試合当日。
天空闘技場の通路を歩いていると、はたと立ち止まる。
視界の先にいるのは、和服姿のポニーテール美女。
長いまつ毛をしたつり目と視線が交わり、ふるえる私は手を広げて一直線に駆けよった。
「マチー!!」
勢いよく飛びついたが、揺らぐことなくそのままぎゅっと抱き返してくれた。
あー、久しぶりに感じるこの体幹の強さよ。
好き。
「なまえ、またケータイなくしたでしょ」
「う」
「早めに連絡入れないと、シャルに何言われても知らないからね」
むしろ、シャルに何か言われるかもと思って着信履歴、確認できないんだけどな。
えへへ、と笑っているとマチは懐からチケット取り出した。
「ヒソカから渡されたんだけど、観る?」
ヒソカ対カストロの観戦チケット。
マチに誘われたら、青春恋愛映画だろうがB級ホラーだろうがなんだってオッケーだ。
ごめんね、キルア。
会場に向かってる途中、ヒソカ戦のチケットがまだ個人間で取引されていて、買ったはずのチケットがないと騒ぐ観客もいた。
そういやキルアもなかなか手に入らなくて高かったって、文句言ってたっけ。
ホントすごい人気。
入場手続きの際、マチの手元にあるもう1枚のチケットを見て、ふと疑問に思う。
ヒソカはなぜ2枚も?と聞くとさあ、とマチも首を傾げていた。
ま、いっか。
「何あの戦い方。ヒソカってやっぱバカでしょ」
「言えてるー」
カストロとの試合がおわり、マチがヒソカのちぎれた腕を念糸縫合で治す。
ヒソカの言う通り、惚れ惚れする手さばきだ。
「なまえ、戻るよ」
「はーい」
「もう?」
肝心なことを忘れてた、とマチは伝令の変更を口にする。
それを聞いたヒソカの視線が、私に向かった。
「ボクが入団したあと、誰かと入れ替わったのかい?」
「なまえは旅団じゃない。ま、あんたには関係ないことだから、気にしなくていいよ」
「そうかい。ちなみにヨークシンには、団長も来るのかい?」
「おそらくね」
「なまえも?」
「もち」
今度はすっぽかすなと釘を刺すマチに、ヒソカが食事に誘うが最後まで聞かずに扉から出て行った。
やーい、フラれてやんの。
静寂の中ヒソカと数秒、目が合う。
「なまえ、どうだい今夜」
「マチとのやり取り、なかったことにしないでもらえます?」
これでオッケー出す人なんているのだろうか。
いや、顔がいいから好きな人はついてくかもしれない。
マチに舌も縫ってもらってしまえ。
「それじゃ会いたくないけど、またヨークシンで」
「うーん、残念。じゃあね」
扉の外に出ると、マチは壁を背に腕を組んで待ってくれていた。
でも、ごめんね。
私まだここで見届けたいことがあるんだ。
「もうしばらくここにいるよ」
「なんで。まさか、ヒソカ?」
「違うよ!ちょっと気になる子たちがいて」
「ふーん」
ムッとするマチに、ごめんよ〜と泣き顔になりながら抱きつく。
はぁと吐息が聞こえたあと、頭をぽんぽんとなでてくれた。
はい好き。
「なまえ、団長と最後に連絡取ったのいつ?」
「たしかハンター試験前だから、去年の12月あたりかなぁ。なんで?」
「団長、なまえがここにいるってなぜか知ってたから」
たしかに、なんで知ってるか謎だ。
ま、ヒソカも天空闘技場にいることだし、それ経由でわかったんじゃないかな?
キルアの個室でウーロン茶とホットドッグを食べていたら、今から観戦チケットを買いに行かないかと声がかかった。
「私はいいや。そんな興味ないし」
「なまえって本当ヒソカ嫌いだよなー」
まあ気持ちはわかるけど、なんて言いながらキルアは扉を開けて出かける。
この世界、誰とも関わりのない人生なら。
何も知らないまま、きっと笑って好きになっていたと思う。
なんてね。
最後のホットドッグのかけらを、ぽいっと口の中へと放り込んだ。
そして試合当日。
天空闘技場の通路を歩いていると、はたと立ち止まる。
視界の先にいるのは、和服姿のポニーテール美女。
長いまつ毛をしたつり目と視線が交わり、ふるえる私は手を広げて一直線に駆けよった。
「マチー!!」
勢いよく飛びついたが、揺らぐことなくそのままぎゅっと抱き返してくれた。
あー、久しぶりに感じるこの体幹の強さよ。
好き。
「なまえ、またケータイなくしたでしょ」
「う」
「早めに連絡入れないと、シャルに何言われても知らないからね」
むしろ、シャルに何か言われるかもと思って着信履歴、確認できないんだけどな。
えへへ、と笑っているとマチは懐からチケット取り出した。
「ヒソカから渡されたんだけど、観る?」
ヒソカ対カストロの観戦チケット。
マチに誘われたら、青春恋愛映画だろうがB級ホラーだろうがなんだってオッケーだ。
ごめんね、キルア。
会場に向かってる途中、ヒソカ戦のチケットがまだ個人間で取引されていて、買ったはずのチケットがないと騒ぐ観客もいた。
そういやキルアもなかなか手に入らなくて高かったって、文句言ってたっけ。
ホントすごい人気。
入場手続きの際、マチの手元にあるもう1枚のチケットを見て、ふと疑問に思う。
ヒソカはなぜ2枚も?と聞くとさあ、とマチも首を傾げていた。
ま、いっか。
「何あの戦い方。ヒソカってやっぱバカでしょ」
「言えてるー」
カストロとの試合がおわり、マチがヒソカのちぎれた腕を念糸縫合で治す。
ヒソカの言う通り、惚れ惚れする手さばきだ。
「なまえ、戻るよ」
「はーい」
「もう?」
肝心なことを忘れてた、とマチは伝令の変更を口にする。
それを聞いたヒソカの視線が、私に向かった。
「ボクが入団したあと、誰かと入れ替わったのかい?」
「なまえは旅団じゃない。ま、あんたには関係ないことだから、気にしなくていいよ」
「そうかい。ちなみにヨークシンには、団長も来るのかい?」
「おそらくね」
「なまえも?」
「もち」
今度はすっぽかすなと釘を刺すマチに、ヒソカが食事に誘うが最後まで聞かずに扉から出て行った。
やーい、フラれてやんの。
静寂の中ヒソカと数秒、目が合う。
「なまえ、どうだい今夜」
「マチとのやり取り、なかったことにしないでもらえます?」
これでオッケー出す人なんているのだろうか。
いや、顔がいいから好きな人はついてくかもしれない。
マチに舌も縫ってもらってしまえ。
「それじゃ会いたくないけど、またヨークシンで」
「うーん、残念。じゃあね」
扉の外に出ると、マチは壁を背に腕を組んで待ってくれていた。
でも、ごめんね。
私まだここで見届けたいことがあるんだ。
「もうしばらくここにいるよ」
「なんで。まさか、ヒソカ?」
「違うよ!ちょっと気になる子たちがいて」
「ふーん」
ムッとするマチに、ごめんよ〜と泣き顔になりながら抱きつく。
はぁと吐息が聞こえたあと、頭をぽんぽんとなでてくれた。
はい好き。
「なまえ、団長と最後に連絡取ったのいつ?」
「たしかハンター試験前だから、去年の12月あたりかなぁ。なんで?」
「団長、なまえがここにいるってなぜか知ってたから」
たしかに、なんで知ってるか謎だ。
ま、ヒソカも天空闘技場にいることだし、それ経由でわかったんじゃないかな?