ハンター試験編
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「おや、血に誘われた蝶がもう1匹」
イルミを探している途中、きれいに飛び交う好血蝶を見つけたので追いかけてみると、ヒソカの元にたどりついた。
ここだけ切り取れば、童話のようなファンタジー。
その奥のいたイルミが、頭の針を抜きボコボコと筋肉や骨をきしませ、長髪がさらさらと流れて揺れ落ちる。
これもある意味ファンタジー。
イルミ、妖精感あるし。
「黒髪長髪イルミくんサイコー!」
「うるさい」
「いつ見てもおもしろいね、それ」
切り株に座るヒソカの横で、黒髪猫目のイルミをまじまじと眺めようとしたところ、好血蝶が目の前を通り過ぎる。
地面にはイルミの針により絶命した戦士が倒れていた。
おそらくゴンも今、この光景をどこからか見ているはずなのにその気配はまったく感じられない。
「オレの顔、そんなに好き?」
「好き。大好き」
「イチャつくならよそでやってくれよ」
すでに6点分集めたイルミは、素手で穴を掘り始めておやすみモードへ入るみたい。
土の中から顔と手だけ、ひょっこりとのぞかせたイルミはもぐらみたいでかわいい。
「じゃ、オレ期日まで寝るから」
「えー、もう?」
「がんばってねー。おやすみ」
「ハイ、おやすみ」
「おやすみー」
がんばってねって言われちゃった、と頬に両手を当てる。
ヒソカの方を見ての発言だったけど、脳内補正でポジティブにいこう。
残された隣のヒソカと、必然的に二人きりになってしまった。
「じゃ、私もこのへんで」
「待ちなよ」
呼び止められて、体がさびついたみたいに硬くなる。
「ボクのことやたら嫌ってるの、なんで?」
自分の胸に手を当てて聞いてみてほしい。
「たぶん受験生みんな嫌ってると思いますけど」
「傷つくなぁ」
心にもない言葉だった。
自分から聞いておいてもう興味をなくしたのか、遠くを見つめてヒソカはゆったりと腰を上げる。
赤く燃える夕陽が沈み、徐々に空が暗くなる。
やべ、狩りの時間だ。
森の奥へ歩き出したヒソカをそのまま見送ると、何事もなかったように別れた。
その場から移動して、木の枝から枝へと飛び移る。
ふと、木々の間に張り巡らされた網を見つけて立ち止まる。
受験生の罠に引っかかったのか、何か動物が捕まっていてよく見ると小さなフクロウだった。
食用としてフクロウってありなのかな。
私は食べる気なんてないけど。
近づいてみてもおとなしいもので、罠を解いて野に帰す。
フクロウの大きな丸い目にじっと見つめられ、翼を広げると無音で羽ばたき静かに飛び立っていった。
残りの日数、6点分のプレートを死守することに専念しよう。
あと少しだけ、やりたいことを成し遂げて。
イルミを探している途中、きれいに飛び交う好血蝶を見つけたので追いかけてみると、ヒソカの元にたどりついた。
ここだけ切り取れば、童話のようなファンタジー。
その奥のいたイルミが、頭の針を抜きボコボコと筋肉や骨をきしませ、長髪がさらさらと流れて揺れ落ちる。
これもある意味ファンタジー。
イルミ、妖精感あるし。
「黒髪長髪イルミくんサイコー!」
「うるさい」
「いつ見てもおもしろいね、それ」
切り株に座るヒソカの横で、黒髪猫目のイルミをまじまじと眺めようとしたところ、好血蝶が目の前を通り過ぎる。
地面にはイルミの針により絶命した戦士が倒れていた。
おそらくゴンも今、この光景をどこからか見ているはずなのにその気配はまったく感じられない。
「オレの顔、そんなに好き?」
「好き。大好き」
「イチャつくならよそでやってくれよ」
すでに6点分集めたイルミは、素手で穴を掘り始めておやすみモードへ入るみたい。
土の中から顔と手だけ、ひょっこりとのぞかせたイルミはもぐらみたいでかわいい。
「じゃ、オレ期日まで寝るから」
「えー、もう?」
「がんばってねー。おやすみ」
「ハイ、おやすみ」
「おやすみー」
がんばってねって言われちゃった、と頬に両手を当てる。
ヒソカの方を見ての発言だったけど、脳内補正でポジティブにいこう。
残された隣のヒソカと、必然的に二人きりになってしまった。
「じゃ、私もこのへんで」
「待ちなよ」
呼び止められて、体がさびついたみたいに硬くなる。
「ボクのことやたら嫌ってるの、なんで?」
自分の胸に手を当てて聞いてみてほしい。
「たぶん受験生みんな嫌ってると思いますけど」
「傷つくなぁ」
心にもない言葉だった。
自分から聞いておいてもう興味をなくしたのか、遠くを見つめてヒソカはゆったりと腰を上げる。
赤く燃える夕陽が沈み、徐々に空が暗くなる。
やべ、狩りの時間だ。
森の奥へ歩き出したヒソカをそのまま見送ると、何事もなかったように別れた。
その場から移動して、木の枝から枝へと飛び移る。
ふと、木々の間に張り巡らされた網を見つけて立ち止まる。
受験生の罠に引っかかったのか、何か動物が捕まっていてよく見ると小さなフクロウだった。
食用としてフクロウってありなのかな。
私は食べる気なんてないけど。
近づいてみてもおとなしいもので、罠を解いて野に帰す。
フクロウの大きな丸い目にじっと見つめられ、翼を広げると無音で羽ばたき静かに飛び立っていった。
残りの日数、6点分のプレートを死守することに専念しよう。
あと少しだけ、やりたいことを成し遂げて。