【短(中)編集】その他の高校
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少ししんどいことがあっても無理をしてしまう。これは小さいころからの無意識の癖で。
そんな私に賢二郎くんはいつも「無理すんな」とか「へらへら笑うな」とか結構ぴしゃりと言ってくる。
そして、今回も――
「なんかあった?」
『え?』
久しぶりに二人きりで放課後デート。賢二郎くんの部活がオフなんて本当に珍しいからうれしくて、はしゃいでいれば、賢二郎くんは私をジッと見つめた。
『なにもない…よ?』
少し最近成績が振るわなくて親ともめていることとか、バトミントン部でうまくプレーできないこととか、委員会の仕事とかで、疲れがたまって気が滅入っていることはあるけれど、それはいつものことで。
「――俺にまで無理することねぇだろ。少しは甘えろ」
『……っ』
「ほら、手」
ぎゅっと繋いだ手が、あたたかくて、安心する。
ぽつぽつと、最近やることが多くて疲れていて、少ししんどいと思っていることを話せば、彼は顔をしかめた。
「お前はそうやってすぐ溜めるから。しんどい時はすぐ言えよ」
と、言いながらも、ふいにぐいっと引き寄せるなり、優しく抱きしめられた。
「――ほら、お前がよく言ってる充電チャージってやつ、してやるから。ちゃんと満タンにしておけ」
『……あと、2時間は充電必要』
「なげぇな」
ーFINー