Blue42
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赤尾と南雲と坂本。
校内でも悪名高い3人だったが、そんななかでその問題児トリオと親しい変わり者の先輩、名前がいた。
3人を残して先に卒業していく名前を誰が泣かせられるのか。
まず一番手を名乗り出たのは赤尾で、通りがかった名前の前に立つ。
「ガラじゃねーこと言うけどよ、先輩いなくなんのすげーやだよ。卒業しても構えよ。先輩は私にとって…」
少し照れて頭をかきながら赤尾が名前に伝えている最中、南雲が名前の眉間を指であげて赤尾に見せた。
「ぶっはwwww変な顔wwww」
耐えきれず吹き出し赤尾は脱落した。
「チッ次!次お前行け!」
「えー彼氏だからトリがいい」
「うるせー!さっさとやれ!」
赤尾に背中を叩かれながら南雲が渋々出てきて名前の前に立つ。
最初赤尾の方を見ていた南雲だったが、名前を前にして振り返って彼女を見た。
切なげな顔をする南雲に、名前の目が見開かれる。
「行かないでよ。名前ちゃんいないと僕….っごめん…涙が….っ」
南雲はこっそり目薬を仕込んで嘘泣きをした。
「与市くん…」
南雲の演技に気づいていない名前は南雲を見て、つられるように瞳が潤んだ。
「っくし!!あーっやっべー花粉で涙と鼻水止まんねーわーー」
南雲の名演にあと少しで涙がこぼれそうになる名前だったが、赤尾が嘘のくしゃみで鼻をかむフリをして仕返しをするように彼の邪魔をした。
「なんだぁ、泣いてるの花粉のせいか」
南雲が自分と離れるのが悲しくて泣いていると思った名前だったが、赤尾によってそれが花粉のせいだと勘違いし涙も引っ込んだようだ。
やむなく南雲も脱落した。
残るは坂本だ。
名前の前に立ち、後ろで腕を組み真っ直ぐに名前を見る。
「…卒業しないでください。寂しいです」
至って小細工もなくシンプルに。
たったそれだけ一言言った坂本。
坂本と名前、それを見ている南雲と赤尾の間に切ない空気が流れた。
寡黙な彼の言葉の重みはかなり大きかったようだ。
名前の頬には一筋の涙が流れていた。
3人の勝負は坂本に軍配が上がり、終わった。
「チッ勝てると思ったのに」
「寡黙ってずるいよ〜」
「思ってることを伝えただけだ」
勝敗の結果をぼやく赤尾と南雲に対して真顔で坂本は返した。
「…んなの私もだっつの」
赤尾の一言を聞いて、3人の後輩が自分のために言葉を伝えてくれたことに名前は気づいた。
ーー泣かせようとか考えてたんだろうな。
勝負までして、ほんとばか。
でも、かわいくて大好きな後輩。
「…あはっ優しいなーみんな!いい後輩持てて私幸せ。あ、さとぅーだちゃんに呼ばれてたの忘れてた!」
泣き出しそうになるのをこらえるように鼻を赤くしながら笑って、名前は走って行った。
去り際の名前の顔を見た3人の間にしんみりとした空気が流れ、無言の時間が続いた。
「…オイ黙ってんじゃねえよ」
「…いやだってさあんな顔見たらさー。ねぇ」
黙っている2人に赤尾が怒れば、南雲が名前の去っていった方向を見て言った。
「ちょっとだけ泣きそうになってんじゃねぇよ」
「あーバレた?赤尾こそ〜」
言い合う赤尾と南雲、それを見る坂本。
3人の気持ちはひとつだ。自分たちよりも誰が一番泣いているかわかっていた。
「…きっとあの人が一番泣いてる」
そう坂本が言い切る前に、南雲は名前を追いかけて行った。
「…やっぱりここにいた」
南雲が裏庭に行けば、泣き腫らした目の名前がいた。
「だってさあ、みんなでここでさあ…」
「うん、そうだね思い出あるよね」
4人の思い出のたくさん詰まった裏庭で子供のように泣く名前を南雲があやすように抱きしめた。
「だめ鼻水つく」
「いいよそんなの今は」
南雲の背中を撫でる手が心地よくて名前は目を細めた。
「…さっきね、泣いたのは花粉症でもなく演技だけど」
「演技かい」
「うんごめん。でも行かないでって気持ちはほんとだから」
「与市くん…」
「本当は留年しろよって思ってる….卒業しないでよ」
そう南雲が言えば名前はさらに泣き出した。
それにつられそうになるのをこらえながら、南雲は名前の頭を引き寄せ撫でた。
「ほんと泣き虫で困っちゃうなー名前先輩」
「ピンポイントで先輩呼びやめてよ」
「嘘だよ、泣き虫な先輩がかわいくて大好きだよ」
南雲は抱きしめていた腕を緩めて、名前の顔を持ち上げ目を合わせた。
「名前先輩…名前ちゃん、好き」
「だめ今ひどい顔…」
「やだ」
名前が後ろに顔を引こうとしたが南雲はそれを許さず、そのまま顔を近づけ名前に口付けた。
「名前ちゃんは僕のこと好き?」
顔を離して額を合わせた後で、南雲は名前におうかがいをたてるように聞いた。
「好きじゃない」
「え?」
「好き超えて大好きだよ」
予想外の返事に一瞬驚いて南雲が少し離れた瞬間、名前が隙を狙って精一杯背伸びをする。
そして南雲に仕返しの口付けをした。
「もー…今のはずるいでしょ」
顔が赤くなったのを見られないように、覆い被さるように南雲は思い切り名前をすっぽり抱き締めた。
「名前ちゃん一人暮らし始めたら遊びに行くから」
「…うん、いっぱいきて」
「それでね、僕も卒業したら一緒に暮らそう」
「うん」
4人の思い出が詰まった裏庭。
そこは南雲と名前が互いの募る想いを打ち明けた2人の大事な場所でもあった。
思い出の場所で最後にまたひとつ、2人だけの特別が増えた。
2人を追いかけ、遠くから花を一輪ずつそれぞれ持ってやってきた赤尾と坂本に、名前と南雲は振り返り、お互いの手を握りながら手を振った。
校内でも悪名高い3人だったが、そんななかでその問題児トリオと親しい変わり者の先輩、名前がいた。
3人を残して先に卒業していく名前を誰が泣かせられるのか。
まず一番手を名乗り出たのは赤尾で、通りがかった名前の前に立つ。
「ガラじゃねーこと言うけどよ、先輩いなくなんのすげーやだよ。卒業しても構えよ。先輩は私にとって…」
少し照れて頭をかきながら赤尾が名前に伝えている最中、南雲が名前の眉間を指であげて赤尾に見せた。
「ぶっはwwww変な顔wwww」
耐えきれず吹き出し赤尾は脱落した。
「チッ次!次お前行け!」
「えー彼氏だからトリがいい」
「うるせー!さっさとやれ!」
赤尾に背中を叩かれながら南雲が渋々出てきて名前の前に立つ。
最初赤尾の方を見ていた南雲だったが、名前を前にして振り返って彼女を見た。
切なげな顔をする南雲に、名前の目が見開かれる。
「行かないでよ。名前ちゃんいないと僕….っごめん…涙が….っ」
南雲はこっそり目薬を仕込んで嘘泣きをした。
「与市くん…」
南雲の演技に気づいていない名前は南雲を見て、つられるように瞳が潤んだ。
「っくし!!あーっやっべー花粉で涙と鼻水止まんねーわーー」
南雲の名演にあと少しで涙がこぼれそうになる名前だったが、赤尾が嘘のくしゃみで鼻をかむフリをして仕返しをするように彼の邪魔をした。
「なんだぁ、泣いてるの花粉のせいか」
南雲が自分と離れるのが悲しくて泣いていると思った名前だったが、赤尾によってそれが花粉のせいだと勘違いし涙も引っ込んだようだ。
やむなく南雲も脱落した。
残るは坂本だ。
名前の前に立ち、後ろで腕を組み真っ直ぐに名前を見る。
「…卒業しないでください。寂しいです」
至って小細工もなくシンプルに。
たったそれだけ一言言った坂本。
坂本と名前、それを見ている南雲と赤尾の間に切ない空気が流れた。
寡黙な彼の言葉の重みはかなり大きかったようだ。
名前の頬には一筋の涙が流れていた。
3人の勝負は坂本に軍配が上がり、終わった。
「チッ勝てると思ったのに」
「寡黙ってずるいよ〜」
「思ってることを伝えただけだ」
勝敗の結果をぼやく赤尾と南雲に対して真顔で坂本は返した。
「…んなの私もだっつの」
赤尾の一言を聞いて、3人の後輩が自分のために言葉を伝えてくれたことに名前は気づいた。
ーー泣かせようとか考えてたんだろうな。
勝負までして、ほんとばか。
でも、かわいくて大好きな後輩。
「…あはっ優しいなーみんな!いい後輩持てて私幸せ。あ、さとぅーだちゃんに呼ばれてたの忘れてた!」
泣き出しそうになるのをこらえるように鼻を赤くしながら笑って、名前は走って行った。
去り際の名前の顔を見た3人の間にしんみりとした空気が流れ、無言の時間が続いた。
「…オイ黙ってんじゃねえよ」
「…いやだってさあんな顔見たらさー。ねぇ」
黙っている2人に赤尾が怒れば、南雲が名前の去っていった方向を見て言った。
「ちょっとだけ泣きそうになってんじゃねぇよ」
「あーバレた?赤尾こそ〜」
言い合う赤尾と南雲、それを見る坂本。
3人の気持ちはひとつだ。自分たちよりも誰が一番泣いているかわかっていた。
「…きっとあの人が一番泣いてる」
そう坂本が言い切る前に、南雲は名前を追いかけて行った。
「…やっぱりここにいた」
南雲が裏庭に行けば、泣き腫らした目の名前がいた。
「だってさあ、みんなでここでさあ…」
「うん、そうだね思い出あるよね」
4人の思い出のたくさん詰まった裏庭で子供のように泣く名前を南雲があやすように抱きしめた。
「だめ鼻水つく」
「いいよそんなの今は」
南雲の背中を撫でる手が心地よくて名前は目を細めた。
「…さっきね、泣いたのは花粉症でもなく演技だけど」
「演技かい」
「うんごめん。でも行かないでって気持ちはほんとだから」
「与市くん…」
「本当は留年しろよって思ってる….卒業しないでよ」
そう南雲が言えば名前はさらに泣き出した。
それにつられそうになるのをこらえながら、南雲は名前の頭を引き寄せ撫でた。
「ほんと泣き虫で困っちゃうなー名前先輩」
「ピンポイントで先輩呼びやめてよ」
「嘘だよ、泣き虫な先輩がかわいくて大好きだよ」
南雲は抱きしめていた腕を緩めて、名前の顔を持ち上げ目を合わせた。
「名前先輩…名前ちゃん、好き」
「だめ今ひどい顔…」
「やだ」
名前が後ろに顔を引こうとしたが南雲はそれを許さず、そのまま顔を近づけ名前に口付けた。
「名前ちゃんは僕のこと好き?」
顔を離して額を合わせた後で、南雲は名前におうかがいをたてるように聞いた。
「好きじゃない」
「え?」
「好き超えて大好きだよ」
予想外の返事に一瞬驚いて南雲が少し離れた瞬間、名前が隙を狙って精一杯背伸びをする。
そして南雲に仕返しの口付けをした。
「もー…今のはずるいでしょ」
顔が赤くなったのを見られないように、覆い被さるように南雲は思い切り名前をすっぽり抱き締めた。
「名前ちゃん一人暮らし始めたら遊びに行くから」
「…うん、いっぱいきて」
「それでね、僕も卒業したら一緒に暮らそう」
「うん」
4人の思い出が詰まった裏庭。
そこは南雲と名前が互いの募る想いを打ち明けた2人の大事な場所でもあった。
思い出の場所で最後にまたひとつ、2人だけの特別が増えた。
2人を追いかけ、遠くから花を一輪ずつそれぞれ持ってやってきた赤尾と坂本に、名前と南雲は振り返り、お互いの手を握りながら手を振った。
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