ふたあい の かけら
いつからか目が染みるのに昇りゆくその煙を眺めていた。癖になっていた。自分の細めた目を見てそっちは笑ったっけ、そんなことを思い出していた。
日が傾いてきた頃。
ざぶざぶと波が寄せる音を聞きながら休憩をしていた。
どこからか来た風が潮の香りを連れて来る。
とてもいい、香り。
「待たせてごめん」
ポケット灰皿を握りしめながらこちらへ戻ってきた。
「んーん、ええよ」
フルフェイスを被り、後ろに跨った。
前にどしりと彼が座る。
ふわりと香るは煙草のあの匂い。
彼の健康も大事だが、健康うんぬん説くつもりもないし、なんて思ってたりする。
ただ彼の匂いがわからなくなるから本当はやめて欲しいかな。
……言うつもりはないけれど。
日が傾いてきた頃。
ざぶざぶと波が寄せる音を聞きながら休憩をしていた。
どこからか来た風が潮の香りを連れて来る。
とてもいい、香り。
「待たせてごめん」
ポケット灰皿を握りしめながらこちらへ戻ってきた。
「んーん、ええよ」
フルフェイスを被り、後ろに跨った。
前にどしりと彼が座る。
ふわりと香るは煙草のあの匂い。
彼の健康も大事だが、健康うんぬん説くつもりもないし、なんて思ってたりする。
ただ彼の匂いがわからなくなるから本当はやめて欲しいかな。
……言うつもりはないけれど。