とある本丸の日常会話 [完結]

小話その7「刀剣男士はまだまだ夏を満喫したいようです」

―畑―
愛染「トンボがすっげー飛んでんなー」

太鼓鐘「だなぁ。俺、こいつら見ると夏終わっちゃうのかーってむなしくなるんだよな・・・」

愛染「あー。オレも・・・」

太鼓鐘「トンボが悪いわけじゃないんだがなぁ」

愛染「見たくないよなぁ」

藤代「・・・賑やかし達が見たことないくらいしょげている」

愛染「あー・・・うわ、うわぁ・・・このタイミングで蚊蜻蛉が来た」

太鼓鐘「俺達に追い打ちをかけねぇでくれよ薄羽蜉蝣」

藤代「はいはい。無害な昆虫が通りますよー」

愛染「ん?どっか行くのか?」

藤代「ちょっと川の方へ」

太鼓鐘「何しに?」

藤代「野暮用ですよ」

愛&太「「ふーん」」

藤代「では、畑仕事頑張ってください」


―本丸裏・小川―
藤代「・・・なんで着いてくるかな」

愛染「休憩だよ。きゅーけー」

太鼓鐘「毎日みんなで手入れしてるから、やることないしな。それにしても真夏に比べて空気が澄んできたとは言え、やっぱ水辺は気持ちがいいぜ!」

藤代「そうですね。俺は暑いのダメなんで早くこのくらい涼しくなってほしいものです」

愛染「あんたは軟弱すぎんだよなー」

藤代「あはは。蚊蜻蛉なんで」

愛染「自分で言うなよな。なんてゆーか主さんは弱音吐いてるとこ見たことねぇのに藤代は昔っから弱音ばっかで、同じ人間なのにどうしてこうも違うかな」

藤代「十人十色ですよー。同じ人間なんていないんです。それに赤羽様と比べたら俺なんか人と呼べる代物じゃないんで☆」

愛染「いや、いい笑顔でなに言ってんだよ!・・・そういや太鼓鐘はさっきから何やってんだ?」

太鼓鐘「いや・・・水触ってたら・・・連隊戦思いだしちまって・・・あぁぁぁ、夏終わるのかぁぁぁ・・・」

愛染「太鼓鐘が見たことないくらい落ち込んでる!あーーーのさっでもさっお前大活躍だったんだろ?海辺の戦いで派手に活躍出来て夏の思い出が出来たじゃんか!」

太鼓鐘「愛染・・・」

愛染「オレなんかずっと検非違使狩りだぜ、検非違使狩り!検非違使狩りってなんだよ果物狩りか!ってな。ははははっ。・・・おかげで今年は里の夏祭りに行けなかったんだわ・・・」

太鼓鐘「愛染・・・!」

愛染「夏の思い出がねぇよー。政府から浴衣支給されねぇしよー!祭り男から夏を取り上げんなよー!」

太鼓鐘「そうだ!俺も浴衣を派手に着こなしたい!」

愛染「夏戻ってこーい!」

太鼓鐘「カムバーック!」

藤代「・・・・・・」

太鼓鐘「あんたも何か反応してくれよっ!」

藤代「え?あー。夏なんか終わればいいのに!!」

太鼓鐘「反対派だった!」

藤代「ははは。でも夏の思い出ですかー。確かに今年は暑いばかりで夏を楽しんでいない気がしますね。連隊戦に出た部隊は海を満喫したようですが」

太鼓鐘「現代人は、灼熱の太陽にジリジリと焼かれながら浜辺で戦うことを「海を満喫する」と言うのかい?」

藤代「・・・すみません。仕事と遊びを混同させてはいけませんね。愛染さんも検非違使狩りより果物狩りをしたいでしょうし・・・では最後に夏の思い出でも作りますか!」

愛染「え?!ホントか」

太鼓鐘「へぇ!何か考えがあるのかい」

藤代「まあ、元々川に用があったのもその為ですし」

愛&太「「???」」


―本丸・庭―

愛染「オレが先陣切ってやるぜ!」

太鼓鐘「おーっし!頑張れよ、愛染!」


赤羽「スイカ・・・里子ちゃんとこから?」

藤代「はい。大量に出来たとかで急に押し付け…いえお裾分けしてもらった物です」

赤羽「大玉が5個…6個?たくさん」

藤代「あそこの記録役には何の連絡もなく送り付けてくるのやめろって何度も言ってるんですけどね。保存するにも場所を取るから。仕方なく川で冷やしたけど。・・・ホントあいつ、ホントいい加減にしてほしいあいつ、あのバカ(ブツブツ)」

赤羽「でも、大丈夫。80人も居ればすぐなくなる。それにみんなスイカ割り、楽しそうにやってる」

藤代「夏の思い出になってくれたらいいんですけどね」


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他本丸の存在を臭わせる夏。
スイカ食べたい。
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