とある本丸の日常会話 [完結]

小話その49「刀剣男士はシェアハピするようです」



一食堂一
蛍丸「はーい、突然だけどここでナゾナゾでーす。今日は何の日でしょーか」

謙信「えっ、なぞなぞ?きょうは11がつの、えっと・・・」

日向「今日は11月11日だね」

謙信「あ、そうだった。ぞろめのひ、だね」

日向「うん。でも・・・11月は五節句に当てはまらないし、行事もないよね。この本丸での何か特別な日と言うわけでもないし…う~ん?」

蛍丸「そーゆーのじゃなくて、ナゾナゾだってば」

謙信「じゅういち…いちいち…ごろあわせでもないのかな」

日向「11を漢字にして考えてみるとかどうかな。十と一が2つずつに、もしかしたら月と日も加えて出来る文字は・・・」

蛍丸「日向、むずかしく考えすぎかも」

謙信「あ!」

蛍丸「お」

謙信「わかったんだぞ。"1"というかたちは、ぼくたち"とうけん"ににているから、とうけんのひ!」

日向「刀剣の・・・なるほど!形に注目するとは、その着眼点はなかったなぁ」

蛍丸「お~。それもいいね」

謙信「あ・・・「それも」っていうことは、ちがったんだね。じしんあったんだけどなぁ」

蛍丸「いい答えだから、正解でいいよ」

謙信「え?」

蛍丸「ん?」

日向「え?」

蛍丸「だから正解」

日向「それは・・・惜しかったとか?」

蛍丸「ううん。俺のとはちがう答え。でも俺も「刀剣の日」の方がしっくりきちゃったから、謙信に正解をあげよっかなって」

日向「わぁ自由~」

蛍丸「答えが1つだけとかつまらないし」

謙信「えっと・・・いいの?」

日向「いいみたい。良かったね」

謙信「う、うんっ!えへへ」

土岐「はああ~っ!」

謙信「ひっ??!!」

土岐「微笑ましいわぁ。ステキすぎて浄化されてしまうわ~」(ガンッ)

日向「い、いきなり叫びだしたかと思えば机に突っ伏してしまった!?これは大丈夫なの、かな…?」

土岐「ふふふ」

蛍丸「うわ、笑ってる」

藤代「・・・すみません。気にしないでください。ちょっと変わってるけど悪い奴じゃないんです」

日向「村正さんを擁護する時の蜻蛉切さんみたいな顔・・・気苦労が窺えるよ」

藤代「こいつは、刀剣男士が好きすぎて話しをしている姿を見るだけで謎の感動が込み上げてくるそうで・・・よくこうなります」

日向「それは記録役として致命的すぎない?!」

土岐「…ふふふ、しーちゃん。その言い方では語弊があるわ」

藤代「語弊ってなんだよ。間違ってないだろ?」

土岐「私は男の子が好きなのよぉ」

藤代「語弊の意味を調べてこいよ」

土岐「だから刀剣男士だけじゃないってことよぉ。老いも若きも動植物も、男の子の友情は世界を明るくし、見るものすべてに希望を与え、私はこれで頭痛と肩凝りが治ったわ」

藤代「そりゃよかったなー」

日向「藤代、早々にツッコみを諦めないで!」

蛍丸「・・・」

謙信「す、すこしかわったひとみたい。だけど、ぼくもとうけんだんしだ。いろんなひとたちをみてきたんだ。へんけんなんかもたないんだぞ!」

土岐「あらぁ、可愛い」

謙信「あわわわ」

藤代「めちゃくちゃビビり倒してるじゃないですか。はぁ・・・土岐、赤羽様の刀剣男士を変な目で見るな。お前は里子さんの記録役だろ」

土岐「はぁい。怒られちゃった。みんなも怖がらせてごめんなさいね。笑わないようガマンするからお話し続けてちょうだい?蛍丸くんとしては、今日は何の日なの?」

蛍丸「・・・」

土岐「・・・」

蛍丸「・・・」

土岐「?」

藤代「いやめっちゃ警戒されてるな。自由気ままな蛍丸さんを黙らせるってある意味スゴいよ」

土岐「やだ悲しい。これ、あげるから機嫌直して?」

蛍丸「一一あ、お菓子だ。チョコの美味しいやつ」

土岐「そうそう。細い棒状のお菓子でポキッとした食感が面白くて好きなのよぉ。私としては今日はこのお菓子の日かな~って思うんだけど、どうかしらぁ」

蛍丸「お菓子の日?でもハロウィンは終わったよ。まぁお菓子の日は何度あってもいいけど一一」

土岐「あらぁ・・・あか姉のコ達もハロウィンをお菓子の日と思ってるのねぇ」

藤代「俺達にとっては用意を忘れると痛い目を見る日だけどなー・・・」

土岐「そうねぇ。"巡回"からの帰還がちょうどハロウィンなのよね~」

藤代「・・・帰還早々に妖怪・菓子おいてけに追われて、菓子が気に入らないと落とし穴の刑が待ってるとかひどすぎるよな。ハロウィンって」

土岐「それは・・・私も知らないイベントね」

藤代「えっ?!うっそ。違うの??」

日向「一一あ、待って。これも形が1に似ているね。並べたら11月11日になるってことじゃない?」

謙信「ほんとうだ!」

蛍丸「おー、なるほどね。やるじゃん」

土岐「棒状のお菓子は世の中にたくさんあるのよねぇ。これとかこれとか、これも今日の日のためのお菓子なんじゃないかしらぁ」

日向「わぁ。鞄からたくさんお菓子が出てくるね。いつもこんなに持ち歩いて…?」

土岐「まさかぁ。いつもじゃないわ~。今日はしーちゃんと相談しないといけないことがあったらその手土産にねぇ、ちょうどいいな~って思って持ってきただけよ」

蛍丸「ふぅん…お菓子の日。覚えとこ」

土岐「蛍丸くんは今日は何の日だと思うのかしら?」

蛍丸「ん?俺はー・・・ワンワンワンワン!」

謙信「え!どうしたの?いぬのなきまね?」

蛍丸「そう、犬。1は外の国の言葉でワンだから、犬の鳴き声にちなんで今日は犬の日」

日向「なるほどね。外国語のゴロ合わせか…一つのものでも見方を変えると色んな形になるな。ワンワンワンワンか。うん、勉強になるよ」

謙信「1はそとのことばで「わん」。わんわんわん。またひとつ、あたらしいことばをおぼえたんだぞっ」

日向「良かったね」

謙信「うん!」

土岐「・・・」

藤代「犬の日ねぇ。雨雲コンビが知ったら今日一日犬語で会話しそうだな・・・黙っとこ」

土岐「はあああ~っ!尊い!!(小声)」(ドスドス)

藤代「うええっ!!?ちょ…なにっ??脇腹殴ってくんなよ!いてぇ!どうした?!」

土岐「ごめんなさいねぇ…ふふ、3人があまり可愛すぎてツラくて笑ってしまうのをなんとか堪えたのにしーちゃんがトドメを刺してきたからささやかな反撃をさせてもらったわ」(ドスドスドスドス)

藤代「俺に当たるなっ…て、だからやめろって!ささやかな反撃が長すぎる!」

土岐「ふふっ…本当にごめんなさいねぇ。少し席を外すわね。あか姉の側で気持ちを落ち着かせてくるわぁ」

謙信「・・・。いっちゃった」

蛍丸「キレイな人だけど、ヘンな人」

日向「あ、はは・・・えっと、まさに玉に瑕、というものかな。でも人は少しくらい欠点がある方が可愛げがあるよね。彼女はちゃんとしているし、良き理解者もいるようだから間違いは犯さないと思うな」

藤代「・・・日向さん、気を遣わせてすみません。あいつ本当に仕事はちゃんと真面目にするし聞き上手だから里子さんからの信頼も厚くて根はいい奴なんだけど・・・変なところに笑いのツボがあるせいで変人に見られやすくて・・・でも悪い奴じゃないんです!」

蛍丸「うん。わかったよ、蜻蛉切」

藤代「わかったよ蜻蛉切?!どうして蜻蛉切さんが一一」

蛍丸「まぁ後のことは主さんに任せてさ、俺たちはー・・・えっと、刀剣が外の国の言葉を覚えながらお菓子を食べるワン?」

藤代「全部盛り込んだなー」

















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毎日が何かの記念日。
土岐はショタ好きでも腐女子でもないらしいです(本人談)
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