とある本丸の日常会話 [完結]

小話その4「本丸の住人がかき氷を食べたようです」

―食堂―
鯰尾「あ!来た来た。主~!とついでに藤代~。今日のおやつはかき氷だぜ♪」

赤羽「…かき氷。涼しげ」

藤代「今日も暑いですからね。助かります」

鯰尾「何味がいい?」

赤羽「白」

藤代「赤一択」

鯰尾「いや色で答えんなよ。何味がいいか聞いてんだからさー・・・てか「白」って何?!」

赤羽「みぞれ」

鯰尾「みぞれ?」

藤代「煮詰めた砂糖をかけたものですよ。シロップ自体に色がないのでみぞれ雪に見える…てか知らないんですか?」

鯰尾「記憶にございません。でもなるほどね!雪みたいだから白かぁ。へ~、それはステキだね。でも今日は用意がないから主は別のにしよっか」

藤代「おいおいおい。赤羽様がご所望なんですよ?ここは根性で用意するべきでしょうが」

鯰尾「うるせーアル中。知らないもんは用意出来ないんだよ」

藤代「は?アル中?酒飲めないのに?」

鯰尾「アルはアルでも藤代の場合は主依存性のアル」

藤代「なるほど」

鯰尾「すんなり認めた…」

藤代「そんなことより、シロップのヒントは言ったでしょうが。出来ないんですか?」

鯰尾「正解を知らないのに無茶言うなよ!てか、そんなに言うなら藤代が作っ」

赤羽「鯰尾」

鯰尾「なに?主」

赤羽「別にこだわりはない。他に何色がある?」

鯰尾「他はー・・・って、だから!色じゃなくて」

藤代「っああああ赤羽様はなんと優しい方だろう!不出来な私達を傷つけまいとする慈悲の心がまばゆすぎて直視出来ない!もはや神としか思えない!!ヤバイッ尊い!!!」

鯰尾「アル中うるせぇぇぇッッッ!!!」

(間)

鯰尾「じゃあ主は紫蘇ね。はい」

赤羽「ありがとう」

藤代「紫はあるのに白はないの不思議」

鯰尾「夏バテ防止の紫蘇ジュース!の原液はたっぷりあるからね。何も不思議じゃない。藤代もさー、暑さに弱いんだから同じのが良かったんじゃない?」

藤代「いやいやぁ。俺は赤以外を選びません」

鯰尾「ぶれないねぇ。理由は聞かないでおくよ」

赤羽「しーちゃんの…イチゴ乗ってる」

藤代「ですね」

鯰尾「シロップだけのかき氷じゃツマラナイからね!味によって果物を乗せてみたんだって。赤はイチゴで黄色はミカンみたいに。主のはブドウだね」

藤代「結局色じゃないですか」

鯰尾「紫蘇の実散らせってか。でもね、果物を乗せたことで人気に偏りが出ちゃってさ~。実はさっきまで一悶着あったんだよ」

藤代「まさか粟田口によるいち兄(イチゴ)争奪戦?!」

鯰尾「あー・・・そんな微笑ましいものじゃないかな。他の味を考えたらすぐ分かるよ」

赤&藤「「ブルーハワ・・・」」

鯰尾「メロンね」

藤代「メロンか~」

鯰尾「滅多にお目にかかれない代物に機動と偵察の鬼達(極短&極脇)が真っ先に気づいて列を成し」

赤羽「流石…」

鯰尾「そこにしれっと紛れている剣の兄弟」

藤代「え、ウソ。あの白さんがそんな俊敏に動けるとは・・・」

赤羽「メロンだよ」

藤代「瓜科~」

鯰尾「多分目の前に瓜を吊るしておけば機動力化けると思うよ」

藤代「ハハ・・・。と言うか、その滅多にお目にかかれないメロンを赤羽様を差し置いて食べたんですか」

鯰尾「あ、ヤベ」

藤代「・・・・・・」

鯰尾「怖い顔すんなよ!だってさ仕方なかったんだよ。気が付いた時にはなくなってたんだから」

藤代「はああ・・・信じられません。そもそも主である赤羽様より先に食べることが信じられません」

鯰尾「呼びに言ったじゃんか!そしたら政府から連絡が来たとか何とかって、先に行ってろって言ったのそっちだろー?!」

藤代「そうは言っても――」

赤羽「しーちゃん」

藤代「はい!」

赤羽「落ち着こう」

藤代「はい!」

赤羽「…みんなが好きなものを選んだらいい。私は紫蘇が好きだよ」

藤代「!!!!!!」

鯰尾「アル中うるせぇぇぇッッ!」

藤代「まだ何も言ってねぇッッ!」


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鯰尾は極めてるためタメ口です。
ついつい口を悪くさせすぎちゃうのはご愛嬌(^^)
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