とある本丸の日常会話 [完結]
小話その41「本丸の住人は物々交換をするようです」
一勝手口一
小竜「あっつー!のどカラカラだよ。誰かぁ、水ちょうだいー・・・」
小豆「ああ、たいへんだ。いまよういするから、すこしまっていてくれ」
小竜「・・・ふぅ。朝は寒いくらいだったのに…今は汗だくだ。随分気温が上がったなぁ」
小豆「そうだな。ちょうりばもあつくてたまらない。・・・ほら、おみずだぞ」
小竜「サンキュ、・・・、・・・はぁ~。一一なんか、ここ混み合ってない?台所と…あと食堂の方も」
小豆「ああ、こどもたちとよもぎもちをつくっているのだ。わたしはそのしどうをしている」
小竜「よもぎ餅?なんでまた。この前…端午の節句に柏餅をたくさん作ったばかりなのに」
小豆「それは…」
赤羽「里の人がタケノコを分けてくれるらしい。だから、こちらからはよもぎ餅を送るよ」
小竜「あれ?主も作っているのかい?」
赤羽「うん…でも、みんなほど、上手くは出来ない」
小豆「そんなことはない。よくできているよ。えらい、えらい」
赤羽「・・・」
小竜「小豆せんせー。そのお方は当本丸の主なので子供扱いはしないでくださーい」
小豆「やや、これは…っはは!すまないね。あるじはこどもたちのようにちいさいから、たいおうをまちがえてしまったな」
赤羽「…そう」
小豆「おや。すこし、おこらせたかな?」
赤羽「そんなことないよ…でも、次はない」
小豆「はっはっはっ。つぎはない、か。なんだかこわいいいまわしだな」
小竜「小豆、笑ってる場合か。ほんっとに気をつけなよ?!」
小豆「ああ。そうだな。きをつけよう」
小竜「…しっかし、あれだね。里との交流も随分良好なようだね。物々交換とかご近所さんレベルじゃない?」
赤羽「そうだね。とても、ありがたいこと…」
小豆「にんげんにとって、われらはえたいのしれないそんざいだ。うけいれてもらえていることにかんしゃしかないな」
小竜「ホントそれ。突然山にたくさんの若者が住み着いて、たまに里に下りてくるなんて・・・怪しいし怖いよね普通。しかも年々人数増えるし」
小豆「われわれがほんまるにきたときには、すでにこうりゅうはあった。あるじと、さきにきたものたちのどりょくのたまものだな。えらいぞ」
小竜「ストーップ小豆!子供扱いはしないと言ったばかりで、主の頭をなでようとするんじゃない」
小豆「ああ。うっかり」
小竜「まったく…」
赤羽「私は何もしていないよ。私が来た時にも、すでに交流はあった」
小豆「・・・うん?」
小竜「ん?どういうこと?」
赤羽「私は、およそ9ヶ月…遅れてこの本丸に入った。それ以前のことはしーちゃんが詳しい。私の代役は、しーちゃんに任せていた」
小竜「・・・そうなの?」(ちらっ)
小豆「小竜のほうが、わたしよりさきにけんげんしたときおくしているが?」
小竜「いやいやぁ…俺が本丸に来た時にはすでに主が、主だったからさー。それにあんた短刀たちと仲良いし?何か知ってそうだなって」
小豆「・・・いや?こどもたちからは、きいていないな。きろくやくがここのあるじだったなど、ゆめにもおもわなかった。ふむ…くちにしてみても、しんじられん…」
赤羽「しーちゃんが約束させていた。審神者代行は主ではない…と。それをみんな守ってる」
小竜「ああ、なるほど」
赤羽「でも、簡単なことじゃない。しーちゃんを主として見てしまう男士はいる。今でも。仕方ないこと。私は、それでもいいと思う」
小竜「それって…主が二人いるみたいな環境でもいいってこと?俺としては…アウトかな。あの子、確かに審神者の素質はあるけど…霊力微弱だし、頼りないからさ」
藤代「小竜さん!話しが合いますね」
小竜「うおおっ!!??」
藤代「いやぁ~、いかに赤羽様のお考えといえどそこばかりは俺も賛同出来ないんですよね。俺の主は赤羽様ただお一人!皆さんの主も赤羽様ただお一人!赤羽様ほど素晴らしいお方は他にはいません。その意見、もっと推していきましょう!」
小竜「ちょ、ちょ、ちょっと待って早口!いつからそこにいたんだいキミは!?」
藤代「小竜さんが水を貰っていたあたりから、ですかね?赤羽様に用があるのに、いつまでも勝手口塞がれて・・・このマントを土で汚してやろうかと思いました」
小竜「それ俺がここに来た時とほぼ一緒!声かけてくれたらいいのに後ろでそんなこと考えてたわけ?まぁ…草刈りで汚れてるから手を拭かれるくらい別に一一」
藤代「赤羽様!外の草刈り作業は滞りなく完了しました。天日干しの為にブルーシートを探しているのですが、小竜さんのマント使ってもいいですか!」
小竜「土で汚すってそういうこと!?と言うかそれは主じゃなくて俺に聞いてくれよ」
藤代「いいですか?」
小竜「いやです」
赤羽「しーちゃん、お疲れ様。ブルーシートは…宗近が知ってるかもしれない。本丸の備品管理を、やってくれているから」
藤代「それが宗近さんにも探してもらっているんです。これはもう小竜さんの出番しかないのではと…」
小竜「ああ、もう…俺も探すからそれはやめてくれないかな!」
藤代「あはは、よろしくお願いします」
小豆「あっというまに小竜がさらわれてしまったな。こどもはかぜのこ、とはいうが…かれはほんとうにかぜのようだ」
赤羽「そうだね…」
小豆「ひとつぎもんがあるのだが」
赤羽「なに?」
小豆「そもそも…このほんまるは、だいやくをたてるひつようがあったのかな?さいしょからきみがいないのなら、わざわざそのもんをあけることに、いみはないのでは…とおもってね」
赤羽「・・・一一意味はある。必要だから、開けたんだよ。…私達は、あの日に本丸の門を開けなければならなかった。その為にはしーちゃんの協力が必要だった」
小豆「そうか」
赤羽「うん」
小豆「・・・きみは、そのあいだなにをしていたのかな」
赤羽「私は・・・、・・・そうだね。今と変わらないよ」
小豆「かわらない・・・?」
赤羽「いつ、どこにいても、私のやることは変わらない。そこに君達がいるかいないかの、違いがあるだけ」
小豆「・・・。・・・きみは、」
赤羽「里の人の分の、よもぎ餅。用意しよう。ついでに今日のおやつの分もある。たくさん。急ごう」
小豆「ああ、そうか。そうだな」
赤羽「・・・」
小豆「・・・うん。きみはがんばりやさんだな。えらいぞ」
一一一一一一一一一一
人数が多いと交流少なで「え?何それ知らない」ってことも出てくるよね(くるかな)
一勝手口一
小竜「あっつー!のどカラカラだよ。誰かぁ、水ちょうだいー・・・」
小豆「ああ、たいへんだ。いまよういするから、すこしまっていてくれ」
小竜「・・・ふぅ。朝は寒いくらいだったのに…今は汗だくだ。随分気温が上がったなぁ」
小豆「そうだな。ちょうりばもあつくてたまらない。・・・ほら、おみずだぞ」
小竜「サンキュ、・・・、・・・はぁ~。一一なんか、ここ混み合ってない?台所と…あと食堂の方も」
小豆「ああ、こどもたちとよもぎもちをつくっているのだ。わたしはそのしどうをしている」
小竜「よもぎ餅?なんでまた。この前…端午の節句に柏餅をたくさん作ったばかりなのに」
小豆「それは…」
赤羽「里の人がタケノコを分けてくれるらしい。だから、こちらからはよもぎ餅を送るよ」
小竜「あれ?主も作っているのかい?」
赤羽「うん…でも、みんなほど、上手くは出来ない」
小豆「そんなことはない。よくできているよ。えらい、えらい」
赤羽「・・・」
小竜「小豆せんせー。そのお方は当本丸の主なので子供扱いはしないでくださーい」
小豆「やや、これは…っはは!すまないね。あるじはこどもたちのようにちいさいから、たいおうをまちがえてしまったな」
赤羽「…そう」
小豆「おや。すこし、おこらせたかな?」
赤羽「そんなことないよ…でも、次はない」
小豆「はっはっはっ。つぎはない、か。なんだかこわいいいまわしだな」
小竜「小豆、笑ってる場合か。ほんっとに気をつけなよ?!」
小豆「ああ。そうだな。きをつけよう」
小竜「…しっかし、あれだね。里との交流も随分良好なようだね。物々交換とかご近所さんレベルじゃない?」
赤羽「そうだね。とても、ありがたいこと…」
小豆「にんげんにとって、われらはえたいのしれないそんざいだ。うけいれてもらえていることにかんしゃしかないな」
小竜「ホントそれ。突然山にたくさんの若者が住み着いて、たまに里に下りてくるなんて・・・怪しいし怖いよね普通。しかも年々人数増えるし」
小豆「われわれがほんまるにきたときには、すでにこうりゅうはあった。あるじと、さきにきたものたちのどりょくのたまものだな。えらいぞ」
小竜「ストーップ小豆!子供扱いはしないと言ったばかりで、主の頭をなでようとするんじゃない」
小豆「ああ。うっかり」
小竜「まったく…」
赤羽「私は何もしていないよ。私が来た時にも、すでに交流はあった」
小豆「・・・うん?」
小竜「ん?どういうこと?」
赤羽「私は、およそ9ヶ月…遅れてこの本丸に入った。それ以前のことはしーちゃんが詳しい。私の代役は、しーちゃんに任せていた」
小竜「・・・そうなの?」(ちらっ)
小豆「小竜のほうが、わたしよりさきにけんげんしたときおくしているが?」
小竜「いやいやぁ…俺が本丸に来た時にはすでに主が、主だったからさー。それにあんた短刀たちと仲良いし?何か知ってそうだなって」
小豆「・・・いや?こどもたちからは、きいていないな。きろくやくがここのあるじだったなど、ゆめにもおもわなかった。ふむ…くちにしてみても、しんじられん…」
赤羽「しーちゃんが約束させていた。審神者代行は主ではない…と。それをみんな守ってる」
小竜「ああ、なるほど」
赤羽「でも、簡単なことじゃない。しーちゃんを主として見てしまう男士はいる。今でも。仕方ないこと。私は、それでもいいと思う」
小竜「それって…主が二人いるみたいな環境でもいいってこと?俺としては…アウトかな。あの子、確かに審神者の素質はあるけど…霊力微弱だし、頼りないからさ」
藤代「小竜さん!話しが合いますね」
小竜「うおおっ!!??」
藤代「いやぁ~、いかに赤羽様のお考えといえどそこばかりは俺も賛同出来ないんですよね。俺の主は赤羽様ただお一人!皆さんの主も赤羽様ただお一人!赤羽様ほど素晴らしいお方は他にはいません。その意見、もっと推していきましょう!」
小竜「ちょ、ちょ、ちょっと待って早口!いつからそこにいたんだいキミは!?」
藤代「小竜さんが水を貰っていたあたりから、ですかね?赤羽様に用があるのに、いつまでも勝手口塞がれて・・・このマントを土で汚してやろうかと思いました」
小竜「それ俺がここに来た時とほぼ一緒!声かけてくれたらいいのに後ろでそんなこと考えてたわけ?まぁ…草刈りで汚れてるから手を拭かれるくらい別に一一」
藤代「赤羽様!外の草刈り作業は滞りなく完了しました。天日干しの為にブルーシートを探しているのですが、小竜さんのマント使ってもいいですか!」
小竜「土で汚すってそういうこと!?と言うかそれは主じゃなくて俺に聞いてくれよ」
藤代「いいですか?」
小竜「いやです」
赤羽「しーちゃん、お疲れ様。ブルーシートは…宗近が知ってるかもしれない。本丸の備品管理を、やってくれているから」
藤代「それが宗近さんにも探してもらっているんです。これはもう小竜さんの出番しかないのではと…」
小竜「ああ、もう…俺も探すからそれはやめてくれないかな!」
藤代「あはは、よろしくお願いします」
小豆「あっというまに小竜がさらわれてしまったな。こどもはかぜのこ、とはいうが…かれはほんとうにかぜのようだ」
赤羽「そうだね…」
小豆「ひとつぎもんがあるのだが」
赤羽「なに?」
小豆「そもそも…このほんまるは、だいやくをたてるひつようがあったのかな?さいしょからきみがいないのなら、わざわざそのもんをあけることに、いみはないのでは…とおもってね」
赤羽「・・・一一意味はある。必要だから、開けたんだよ。…私達は、あの日に本丸の門を開けなければならなかった。その為にはしーちゃんの協力が必要だった」
小豆「そうか」
赤羽「うん」
小豆「・・・きみは、そのあいだなにをしていたのかな」
赤羽「私は・・・、・・・そうだね。今と変わらないよ」
小豆「かわらない・・・?」
赤羽「いつ、どこにいても、私のやることは変わらない。そこに君達がいるかいないかの、違いがあるだけ」
小豆「・・・。・・・きみは、」
赤羽「里の人の分の、よもぎ餅。用意しよう。ついでに今日のおやつの分もある。たくさん。急ごう」
小豆「ああ、そうか。そうだな」
赤羽「・・・」
小豆「・・・うん。きみはがんばりやさんだな。えらいぞ」
一一一一一一一一一一
人数が多いと交流少なで「え?何それ知らない」ってことも出てくるよね(くるかな)
