とある本丸の日常会話 [完結]
小話その35「刀剣男士が風呂に入ったようです」
一大浴場一
鶴丸「あ~ーーー・・・なんだかんだ言っても、本丸の風呂が一番!だな~」
燭台切「お疲れ様、鶴さん。こっちでは4日しか経ってないけど、修行中は随分な長旅だったよね?今日は暖かくして、ゆっくり眠るんだよ」
鶴丸「おーおー。光坊の世話焼きも懐かしく感じるぜ。長かったなぁ・・・あぁ、長かった。だが今は疲れよりも、心が躍るような愉快な気分が勝っているんだ。わくわくして眠れないかもしれないな!」
燭台切「ダメだよ。今夜は大人しくして休んでほしい。鶴さん、少し痩せたんじゃない?向こうでちゃんとご飯食べてた?生活とかどうしてたの?」
鶴丸「おいおい世話焼きが過ぎるぞ、光坊っ。きみは俺のカーちゃんか!」
燭台切「うん?また妙な言葉を使うようになったね。人間みたいだ」
鶴丸「ははっ。刀剣男士としての神格が極まると逆に人間に近づくのかもしれないな。・・・と言うのは冗談で、修行からより強くなって戻ってきたヤツに向かって「痩せた」はないんじゃないか?「痩せた」は。見てみろ修行の成果!鶴さんのこの厚い胸板を!」
燭台切「・・・がりがり、だね」
鶴丸「がりがり?!」
燭台切「うーん・・・ひょろひょろ?」
鶴丸「ひょろ・・・っ」
燭台切「けそけそ」
鶴丸「もういい!もうやめてくれ!最後のに関しては意味が分からないがなんか音がイヤだ!」
燭台切「神格が上がっても鶴さんの細さは心配になるんだよ。色が白すぎるから体調が悪くても気づきにくいし・・・」
鶴丸「そりゃ体格に恵まれて顕現した光坊からしたらそう見えるかもしれねぇけどな~・・・ちょっと待ってろ」
燭台切「え、鶴さん?お風呂で泳ぐのはカッコ悪いよ!・・・って、奥の方に行っちゃったな。はぁ…大浴場って広いから湯気でよく見えないんだよな。一体何を・・・一一一」
??「ぅおおいっ!ちょっなに?!急に来て引っ張らないでくださいたたたたたっ!!」
燭台切「え。この声は・・・」
鶴丸「はははっ!こいつと比べたら!俺の心配なんざしてる場合じゃないんじゃないかーっ?」
(間)
燭台切「いや確かにこの子と比べたら鶴さんの方が丈夫に見えるけどさ・・・」
藤代「あぁ…くっそ。見つかると面倒そうだったから大人しくしてたのに」
鶴丸「脱衣所に来た時から先客がいることは分かってたさ。衣類の特徴からきみだろうなとは思ってた」
藤代「人の服見てんじゃないですよ」
鶴丸「おいおい、暴いて確認したわけじゃないぜ?刀剣男士の衣装と違い、きみのものは特徴のないのが特徴だからな。一瞥しただけで分かる」
燭台切「へぇ!鶴さんはよく見ているね。僕なんか先客がいることすら気づかなかったな」
鶴丸「ふっふ。些細なことでも観察は大事なんだぜ?そこにどんな驚きがあるか分からないからな。・・・で、話しを戻そう。ここにいる藤代と俺。どっちの方が"がりがり"で"ひょろひょろ"の"けそけそ"だ?」
藤代「けそけそって何ですか」
鶴丸「そりゃ知らん」
燭台切「まぁね、どちらが弱々しいと聞かれたら彼の方だけど・・・」
鶴丸「だろ!」
藤代「でも切った張ったの戦闘は俺の専門外ですから」
燭台切「そうそう」
藤代「それ以前に人間と男士を比べないでください」
燭台切「うん、そう思う」
鶴丸「むう。なら、対象を変えよう。主と藤代。頑丈なのはどっちだと思う?」
燭台切「それは、・・・、・・・、・・・主、かな」
藤代「めちゃくちゃためらいましたね。でも当たりです。当然です。そもそも俺と赤羽様を同じ土俵で競わせようとすること自体が間違いです。赤羽様の強さは刀剣男士に匹敵する程なのですから!」
燭台切「人間と男士を比べるなと自分で言っておきながら・・・でも、それが比喩ではなくあながち間違いじゃないのが不思議だよね。人間の男女の筋肉量による力の差は努力や技術の差で逆転は可能かもしれないけど、人間が僕たち刀剣の…戦うために特化された付喪神に純粋な力競べで同等の強さを持つなんてさ・・・それも審神者の力?」
藤代「赤羽様の努力の力です!」
燭台切「ああ、うん、そっか・・・」
鶴丸「理解を諦めてやるな光坊。審神者の力は俺たちから見てもよく分からんところが多い。怪力乱神を語らず…とは言うものの好奇心には勝てねぇよな?」
燭台切「だから主に驚きを提供してきた、とか言わないよね。力量を計るためとかさ」
鶴丸「だから主に驚きを提供してきた!」
燭台切「ああ、そう」
鶴丸「そうして観察して分かったことは・・・」
燭台切「分かったことは?」
鶴丸「大胆不敵!それ以外は分からん!」
燭台切「それは僕でも分かるよ!鶴さんが何か仕掛けても主は絶対に驚かない。力業や小細工も返り討ちで通用しない。例え引っ掛かっても主はやられたらやり返す主義の人だから手酷いしっぺ返しが待ってる。・・・あのね、鶴さん。僕が言うのもなんだけど、触らぬ神に祟りなし、だよ?主は普通に接していれば穏やかな人なんだから」
鶴丸「そんなつまらないことはないな。驚きのない平穏無事な人生なんて生きているのか死んでいるのか分からなくなる。主にそんな思いはさせたくないだろう?」
燭台切「修行に出てもそこは変わらないんだね…」
鶴丸「それが俺の有り様だからな。今更変える気なんざさらさらないぜ?」
燭台切「はぁぁ、鶴さんがそんなだから僕の心配性も直らないんだよ。とにかく!今夜くらいは大人しく休むこと。いいね?!」
鶴丸「結局そこに話しが戻るんだよなぁ」
藤代「俺もう上がってもいいですか…」
一一一一一一一一一一一一一
鶴丸の修行帰還後の風呂会話。
藤代もしれっと帰ってます。
一大浴場一
鶴丸「あ~ーーー・・・なんだかんだ言っても、本丸の風呂が一番!だな~」
燭台切「お疲れ様、鶴さん。こっちでは4日しか経ってないけど、修行中は随分な長旅だったよね?今日は暖かくして、ゆっくり眠るんだよ」
鶴丸「おーおー。光坊の世話焼きも懐かしく感じるぜ。長かったなぁ・・・あぁ、長かった。だが今は疲れよりも、心が躍るような愉快な気分が勝っているんだ。わくわくして眠れないかもしれないな!」
燭台切「ダメだよ。今夜は大人しくして休んでほしい。鶴さん、少し痩せたんじゃない?向こうでちゃんとご飯食べてた?生活とかどうしてたの?」
鶴丸「おいおい世話焼きが過ぎるぞ、光坊っ。きみは俺のカーちゃんか!」
燭台切「うん?また妙な言葉を使うようになったね。人間みたいだ」
鶴丸「ははっ。刀剣男士としての神格が極まると逆に人間に近づくのかもしれないな。・・・と言うのは冗談で、修行からより強くなって戻ってきたヤツに向かって「痩せた」はないんじゃないか?「痩せた」は。見てみろ修行の成果!鶴さんのこの厚い胸板を!」
燭台切「・・・がりがり、だね」
鶴丸「がりがり?!」
燭台切「うーん・・・ひょろひょろ?」
鶴丸「ひょろ・・・っ」
燭台切「けそけそ」
鶴丸「もういい!もうやめてくれ!最後のに関しては意味が分からないがなんか音がイヤだ!」
燭台切「神格が上がっても鶴さんの細さは心配になるんだよ。色が白すぎるから体調が悪くても気づきにくいし・・・」
鶴丸「そりゃ体格に恵まれて顕現した光坊からしたらそう見えるかもしれねぇけどな~・・・ちょっと待ってろ」
燭台切「え、鶴さん?お風呂で泳ぐのはカッコ悪いよ!・・・って、奥の方に行っちゃったな。はぁ…大浴場って広いから湯気でよく見えないんだよな。一体何を・・・一一一」
??「ぅおおいっ!ちょっなに?!急に来て引っ張らないでくださいたたたたたっ!!」
燭台切「え。この声は・・・」
鶴丸「はははっ!こいつと比べたら!俺の心配なんざしてる場合じゃないんじゃないかーっ?」
(間)
燭台切「いや確かにこの子と比べたら鶴さんの方が丈夫に見えるけどさ・・・」
藤代「あぁ…くっそ。見つかると面倒そうだったから大人しくしてたのに」
鶴丸「脱衣所に来た時から先客がいることは分かってたさ。衣類の特徴からきみだろうなとは思ってた」
藤代「人の服見てんじゃないですよ」
鶴丸「おいおい、暴いて確認したわけじゃないぜ?刀剣男士の衣装と違い、きみのものは特徴のないのが特徴だからな。一瞥しただけで分かる」
燭台切「へぇ!鶴さんはよく見ているね。僕なんか先客がいることすら気づかなかったな」
鶴丸「ふっふ。些細なことでも観察は大事なんだぜ?そこにどんな驚きがあるか分からないからな。・・・で、話しを戻そう。ここにいる藤代と俺。どっちの方が"がりがり"で"ひょろひょろ"の"けそけそ"だ?」
藤代「けそけそって何ですか」
鶴丸「そりゃ知らん」
燭台切「まぁね、どちらが弱々しいと聞かれたら彼の方だけど・・・」
鶴丸「だろ!」
藤代「でも切った張ったの戦闘は俺の専門外ですから」
燭台切「そうそう」
藤代「それ以前に人間と男士を比べないでください」
燭台切「うん、そう思う」
鶴丸「むう。なら、対象を変えよう。主と藤代。頑丈なのはどっちだと思う?」
燭台切「それは、・・・、・・・、・・・主、かな」
藤代「めちゃくちゃためらいましたね。でも当たりです。当然です。そもそも俺と赤羽様を同じ土俵で競わせようとすること自体が間違いです。赤羽様の強さは刀剣男士に匹敵する程なのですから!」
燭台切「人間と男士を比べるなと自分で言っておきながら・・・でも、それが比喩ではなくあながち間違いじゃないのが不思議だよね。人間の男女の筋肉量による力の差は努力や技術の差で逆転は可能かもしれないけど、人間が僕たち刀剣の…戦うために特化された付喪神に純粋な力競べで同等の強さを持つなんてさ・・・それも審神者の力?」
藤代「赤羽様の努力の力です!」
燭台切「ああ、うん、そっか・・・」
鶴丸「理解を諦めてやるな光坊。審神者の力は俺たちから見てもよく分からんところが多い。怪力乱神を語らず…とは言うものの好奇心には勝てねぇよな?」
燭台切「だから主に驚きを提供してきた、とか言わないよね。力量を計るためとかさ」
鶴丸「だから主に驚きを提供してきた!」
燭台切「ああ、そう」
鶴丸「そうして観察して分かったことは・・・」
燭台切「分かったことは?」
鶴丸「大胆不敵!それ以外は分からん!」
燭台切「それは僕でも分かるよ!鶴さんが何か仕掛けても主は絶対に驚かない。力業や小細工も返り討ちで通用しない。例え引っ掛かっても主はやられたらやり返す主義の人だから手酷いしっぺ返しが待ってる。・・・あのね、鶴さん。僕が言うのもなんだけど、触らぬ神に祟りなし、だよ?主は普通に接していれば穏やかな人なんだから」
鶴丸「そんなつまらないことはないな。驚きのない平穏無事な人生なんて生きているのか死んでいるのか分からなくなる。主にそんな思いはさせたくないだろう?」
燭台切「修行に出てもそこは変わらないんだね…」
鶴丸「それが俺の有り様だからな。今更変える気なんざさらさらないぜ?」
燭台切「はぁぁ、鶴さんがそんなだから僕の心配性も直らないんだよ。とにかく!今夜くらいは大人しく休むこと。いいね?!」
鶴丸「結局そこに話しが戻るんだよなぁ」
藤代「俺もう上がってもいいですか…」
一一一一一一一一一一一一一
鶴丸の修行帰還後の風呂会話。
藤代もしれっと帰ってます。
