とある本丸の日常会話 [完結]

小話その24「続・くろのすけが本丸に来ているようです」

一食堂一
緑里「あーあ。くろのすけ帰っちゃった。悲しい(もぐもぐ)」

山(国)「主、用は済んだんだ。菓子なんか食って寛いでないで、俺たちも帰るべきだろう」

緑里「そだねー。あか姉に挨拶してからねー(もぐもぐ)」

山(国)「だから食うのをやめてさっさと挨拶してこい」

緑里「待って。待ってよ、取り上げないで。くろのすけと代わりばんこにしーちゃん帰ってきたじゃない?今、あか姉と話してるからそれ終わるの待ってるの」

山(国)「・・・そうか」

緑里「そうそう」

山(国)「・・・。いや、だったら尚の事ここで寛ぐな!審神者の部屋まで行くぞ」

緑里「そんな!まんばちゃんったら女性の部屋に入り込むなんてデリカシーないの?!きゃ~っあか姉が襲われちゃう~」

山(国)「審神者の、仕事!部屋だ。いい加減なことを言うな」

緑里「はーいはいはいはい」

山(国)「「はい」は1回」

緑里「はい!(バリッ)」

山(国)「だから菓子を開けるな!」

藤代「あっはは。騒がしいと思ったら里子さんでしたか。今日は山姥切さんが付き添いなんですね」

緑里「あ!しーちゃん。おかえり~・・・ってその言い方だとわたしだけ騒がしかったみたいじゃん!」

山(国)「事実だろ」

緑里「・・・むぅ」

山(国)「記録役。あんたがここに来たってことは審神者との話しは終わったんだな」

藤代「終わりましたよ。荷物置いたらまた赤羽様のとこ戻りますけど、その前にお土産を・・・あ、お土産のお菓子いりますか?」

緑里「いる!欲しい!」

山(国)「あんた・・・うちの主を甘やかさないでくれないか。主もそれ貰ったら帰るからな」

緑里「はーい」

豊前「だあああっ!!!ここにいたのか!記録役っ」

藤代「うわビビったぁ!・・・って、俺?」

豊前「あんた黙ってっと空気なんだからよ。スルスルどっか行くのやめてくんねーかっ?」

藤代「は?空気!?」

山(国)「・・・出会い頭になんという理不尽」

緑里「あ、なにか面白いことが起こりそうな感じ?」



・・・・・・・・・・



藤代「一一一外に出てた理由?」

豊前「おー。くろのすけが来る代わりにあんた、本丸出てたろ?と言うかその前からちょいちょい出てくこともあったけど、何してるか教えてくんねーかな」

藤代「それはまたどうして急に。今まで気にしたこともないでしょうに」

豊前「主が心配だって言ってたからだよ。主はあんたから聞いてくれって言うし、気になんだろ?・・・と言ってもあんたが帰るまで俺が覚えてられっか不安だったから他の連中にも気にしてもらって一一」

藤代「!!・・・待って、待ってくださいよ?その他の連中ってもしかして・・・」

豊前「篭手切と桑名に松井だな」

藤代「く…!そ、その彼らは今は一緒ではないんですね」

豊前「うん?あぁ、今は一緒じゃねーな。てか、あんたアレか。桑名が苦手なんだっけか」

緑里「え、そーなの?なんで??」

藤代「・・・いや、その・・・怖いんですよ。ちょっとした外出でもどこへ行くのか、何しに行くのか、いつ帰るのかって逐一伝えて行かないと怒るし」

山(国)「怒るだと?あの桑名が…信じられないな」

藤代「心配だからって言うんですが・・・めんどくさい(ボソボソ)」

緑里「あー、それはアレだね。「お前は俺のかーちゃんか!」ってやつだね!」

藤代「カーチャン?」

緑里「過保護ってことでしょ?わかるよ~。薬研くんもいちいち口うるさいし」

山(国)「薬研に同情する」

緑里「ンーフフフまんばちゃんもうるさい」

豊前「てかその桑名を気にしてるってことはだ、つまりあいつに聞かれたら怒髪天もんのあぶねーことでもしてるってわけだ」

藤代「や!そ、そんなわけないでしょ。政府から正式に頼まれた仕事ですからね、やましいことなんてありませんよ」

緑里「そうだよ。政府がちょーっと無茶させすぎた男士や、わけあって審神者がいなくなった本丸の男士の手入れに行ってるだけなんだからね」

藤代「・・・」

豊前「・・・」

山(国)「爆弾発言が出たな」

藤代「里子さん。その話しは誰から・・・」

緑里「ドキッち情報」

藤代「あいつ~・・・」

緑里「あ、あれ?もしかして言っちゃダメなやつ??で、でも立派な仕事だと思うよ!しーちゃん審神者の力が弱すぎて本丸持てないけど、その代わりそうやって色んなところ回って男士を治してあげてるんだから。全然おかしなことしてないからっ(汗)」

豊前「おー・・・すげぇ。頼まなくても聞きてーことがポロポロ出てくるわ」

藤代「里子さんちょっと黙りましょうか」

緑里「あい」

山(国)「・・・はぁ。すまない。主が迷惑をかけたな。話しを遮るようで悪いが、そろそろ俺たちは本丸に帰ろうと思う。そうだろ、主?」

緑里「え、あ!そーだね。そろそろ帰らないとね。あか姉に挨拶してくから二人とはここでお別れ!じゃあまたね!」

藤代「え、ちょっ一一」

豊前「お~お~。逃げるようにまたバタバタと。今度は爆弾置いて帰っていったな」

藤代「はぁー・・・その爆弾、爆発させないでほしいんですが」

豊前「あぶねーことだって認めんだな」

藤代「・・・いや、危ないかどうかは受け取り方次第でしょう。俺はこれを物心つく頃からやってますが、ほら五体満足に生きてます。政府の精鋭部隊も一緒に送られるので危険があればそちらが対処しますし、俺がやるのは手入れだけです」

豊前「それを安全と受け取るかどうかも見方次第だよな。傷を負った俺たちはかなり警戒心が強くなるからさ。主でも何でもないあんたを素直に受け入れてくれんのか?そもそも、そいつら審神者に一一」

藤代「何度も言いますが、俺は手入れをするだけです。その辺はどうでもいいんですよ。傷を負った男士がいるから治す。それだけです」

豊前「一一一・・・なるほどな」

藤代「はい。答えは至って単純明快。満足のいくものとなったんじゃないですか?爆弾は危険のない紙風船となったでしょう」

豊前「ならねーよっ」(ガスッ)

藤代「いたい!」

豊前「考えねーようにしねぇとツラいほどの惨状を長いこと見てきたんだろ。それでもあんたはそこから逃げねぇんだから立派な審神者だよ。でもここじゃ記録役だ。せいぜい俺たちと馬鹿やってなよ」

藤代「馬鹿って…それは記録役の本分じゃない」

豊前「ハッハハ!まー…桑名にはなんか聞かれっかもしれねーからテキトーにはぐらかしとくけどよ、あいつ鋭いから期待すんなよ?」

藤代「く・・・俺の安寧の日々が・・・!」

豊前「というか遅かれ早かれいつかは知られんだからよ。腹くくれよ、藤代!」



一一一一一一一一















尊敬する人の傍で仕事が出来る今がとても幸せなようです。
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