とある本丸の日常会話 [完結]
小話その17「本丸の住人は新年を迎えたようです」
一執務室一
加州「あるじ~。安定連れてきたよ」
安定「主。明けましておめでと・・・て、わぁ~!主どうしたの?御粧(おめか)ししてる!」
赤羽「明けましておめでとう。これは、着付けされた」
安定「「された」?誰に…って聞かなくても清光か。ずっとニヤニヤしてたのってそういうわけ」
加州「フフフ~♪っと言っても着付けは俺じゃなくて篭手切だけどね。でも髪は俺がやったんだぜ?どーよ?俺の自信作!」
安定「うん、いいんじゃない?いつもの主とはかなり印象が変わって、新鮮だね。似合ってると思うよ」
加州「感想が淡白・・・」
安定「着物も奇麗だね。薄桃色って主選らばなそうだけど、これも篭手切が見立てたの?」
加州「あ、これは主のだよね?箪笥に仕舞い込まれたままの着物を篭手切が勿体ながって、「着付けさせてください!」って言ったのがきっかけだし」
安定「そうなんだ」
赤羽「・・・」
安定「・・・?なんか、主が言いたげなんだけど。違うんじゃない?」
加州「うーん・・・鋭い。実は着物のこと聞くと黙っちゃうんだよね。言いたいことはあるけど、上手く言葉に出来ないみたい。着付けも最初は断ってたけど、着物が可哀想だってゴリ押ししたら着てくれたんだよね」
赤羽「ごめんね」
安定「謝ることはないよ。主の口下手にもいい加減慣れたからね。つまりは主の大切な人の着物なんだね」
赤羽「・・・」
安定「なんで分かったって顔してるね?だって保存状態がいいから。大事にされてたんだねぇ。でも着てあげないのは勿体ないし、可哀想。物は使ってこそなんだから、来年も着てほしいな。ねえ、清光?」
加州「そーね。また着てほしいかな。髪ももっと上手く出来るように練習するし」
安定「まあ、来年も戦やってればだけどね」
加州「・・・そーゆーこと言う?」
安定「あはは」
加州「わ・ら・う・な・よ」
安定「イタタ。頭つつかないで、テテ・・・で、でもさ、戦いを終わらせるのが僕らの役目なのに、来年も再来年も当たり前のようにあると信じてるのってなんだかおかしいよね」
加州「それは・・・」
安定「戦いが終わったら主や本丸のみんなと別れないといけないのかなって思うと切ないなぁ」
加州「・・・安定、お前・・・お前ってさ、ほんっと人が口に出しにくいことさらっと言うよな」
安定「だって、言わないと伝わらないじゃないか」
加州「!・・・はああ」
安定「どうしたの?」
加州「・・・変なとこ、アイツに影響されやがって」
安定「アイツ?」
加州「生きてる方の、お前の前の主」
安定「生き・・・?・・・。・・・。ああー」
赤羽「・・・らせるよ」
加州「え?」
赤羽「この戦いは終わらせるよ。必ず。時間遡行軍は殲滅させる。その為に君たちの力は必要」
加州「主・・・へへっ。当然でしょ」
安定「うん。僕らはその時まで主の剣として戦うよ」
赤羽「ありがとう。・・・この着物は、私の所有物ではなくて、大和守の言う通り、大切な人の物」
加州「あ・・・」
赤羽「私の中にある怒りを忘れない為にある。審神者としてではない、私の個人的な・・・忘れてはいけないから」
安定「・・・」
赤羽「私には、他の審神者のような大義はない。君たちの力を、私怨の為に使っている。でも君たちの守りたいものを、守る為の力にはなれる」
加州「主・・・」
赤羽「ごめんね」
加州「違うよ。ありがとう。言葉にするの大変だったよね?だから、声にしてくれてありがとう」
安定「あと、どういたしましてかな。ほらほら、せっかくのハレの日で、主もとっても奇麗にしてるんだから暗い顔したら駄目だよ」
加州「その流れ作った本人が言うかな」
安定「あはは」
加州「笑ってごーまーかーすーなー」
安定「ごふぇんなひゃい」
加州「でも主の心の声が聞けたから許す」
安定「僕の頬がつねられ損・・・」
赤羽「・・・来年も」
加州「?」
赤羽「来年も、まだ戦いが終わらなかったら・・・またこの着物を着せてほしい。きっと、私がここにいる理由、君たちと一緒に戦う決意を、強くしてくれる」
加州「主・・・もちろん!デコるのは俺に任せて」
赤羽「ありがとう」
安定「僕も何かしてあげたいなぁ・・・あ、そうだ。主、初詣行こうよ。一年の計は元旦にありって言うしね。その決意を地神へ伝えに行こう」
加州「え、なにそれズルい。俺も行きたい」
安定「清光はデコり担当でしょ?」
加州「そんなのズルくね?仕度の出来た主と出掛けるって一番おいしいとこ持っていきすぎじゃね?」
安定「そうかな?」
加州「そうだよっ!」
赤羽「一緒に行こう。みんなで」
加州「主~!!」
安定「あ、そうだった。言い忘れてたね」
赤羽「?」
安定「主。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
赤羽「うん。よろしく」
安定「じゃあ、初詣行こうか」
加州「お前ホント、マイペースな」
一一一一一一一一一一一
赤羽にも過去があるようです。
秘めたる思いと新たな決意を胸に新しい年も戦い続けることでしょう。
一執務室一
加州「あるじ~。安定連れてきたよ」
安定「主。明けましておめでと・・・て、わぁ~!主どうしたの?御粧(おめか)ししてる!」
赤羽「明けましておめでとう。これは、着付けされた」
安定「「された」?誰に…って聞かなくても清光か。ずっとニヤニヤしてたのってそういうわけ」
加州「フフフ~♪っと言っても着付けは俺じゃなくて篭手切だけどね。でも髪は俺がやったんだぜ?どーよ?俺の自信作!」
安定「うん、いいんじゃない?いつもの主とはかなり印象が変わって、新鮮だね。似合ってると思うよ」
加州「感想が淡白・・・」
安定「着物も奇麗だね。薄桃色って主選らばなそうだけど、これも篭手切が見立てたの?」
加州「あ、これは主のだよね?箪笥に仕舞い込まれたままの着物を篭手切が勿体ながって、「着付けさせてください!」って言ったのがきっかけだし」
安定「そうなんだ」
赤羽「・・・」
安定「・・・?なんか、主が言いたげなんだけど。違うんじゃない?」
加州「うーん・・・鋭い。実は着物のこと聞くと黙っちゃうんだよね。言いたいことはあるけど、上手く言葉に出来ないみたい。着付けも最初は断ってたけど、着物が可哀想だってゴリ押ししたら着てくれたんだよね」
赤羽「ごめんね」
安定「謝ることはないよ。主の口下手にもいい加減慣れたからね。つまりは主の大切な人の着物なんだね」
赤羽「・・・」
安定「なんで分かったって顔してるね?だって保存状態がいいから。大事にされてたんだねぇ。でも着てあげないのは勿体ないし、可哀想。物は使ってこそなんだから、来年も着てほしいな。ねえ、清光?」
加州「そーね。また着てほしいかな。髪ももっと上手く出来るように練習するし」
安定「まあ、来年も戦やってればだけどね」
加州「・・・そーゆーこと言う?」
安定「あはは」
加州「わ・ら・う・な・よ」
安定「イタタ。頭つつかないで、テテ・・・で、でもさ、戦いを終わらせるのが僕らの役目なのに、来年も再来年も当たり前のようにあると信じてるのってなんだかおかしいよね」
加州「それは・・・」
安定「戦いが終わったら主や本丸のみんなと別れないといけないのかなって思うと切ないなぁ」
加州「・・・安定、お前・・・お前ってさ、ほんっと人が口に出しにくいことさらっと言うよな」
安定「だって、言わないと伝わらないじゃないか」
加州「!・・・はああ」
安定「どうしたの?」
加州「・・・変なとこ、アイツに影響されやがって」
安定「アイツ?」
加州「生きてる方の、お前の前の主」
安定「生き・・・?・・・。・・・。ああー」
赤羽「・・・らせるよ」
加州「え?」
赤羽「この戦いは終わらせるよ。必ず。時間遡行軍は殲滅させる。その為に君たちの力は必要」
加州「主・・・へへっ。当然でしょ」
安定「うん。僕らはその時まで主の剣として戦うよ」
赤羽「ありがとう。・・・この着物は、私の所有物ではなくて、大和守の言う通り、大切な人の物」
加州「あ・・・」
赤羽「私の中にある怒りを忘れない為にある。審神者としてではない、私の個人的な・・・忘れてはいけないから」
安定「・・・」
赤羽「私には、他の審神者のような大義はない。君たちの力を、私怨の為に使っている。でも君たちの守りたいものを、守る為の力にはなれる」
加州「主・・・」
赤羽「ごめんね」
加州「違うよ。ありがとう。言葉にするの大変だったよね?だから、声にしてくれてありがとう」
安定「あと、どういたしましてかな。ほらほら、せっかくのハレの日で、主もとっても奇麗にしてるんだから暗い顔したら駄目だよ」
加州「その流れ作った本人が言うかな」
安定「あはは」
加州「笑ってごーまーかーすーなー」
安定「ごふぇんなひゃい」
加州「でも主の心の声が聞けたから許す」
安定「僕の頬がつねられ損・・・」
赤羽「・・・来年も」
加州「?」
赤羽「来年も、まだ戦いが終わらなかったら・・・またこの着物を着せてほしい。きっと、私がここにいる理由、君たちと一緒に戦う決意を、強くしてくれる」
加州「主・・・もちろん!デコるのは俺に任せて」
赤羽「ありがとう」
安定「僕も何かしてあげたいなぁ・・・あ、そうだ。主、初詣行こうよ。一年の計は元旦にありって言うしね。その決意を地神へ伝えに行こう」
加州「え、なにそれズルい。俺も行きたい」
安定「清光はデコり担当でしょ?」
加州「そんなのズルくね?仕度の出来た主と出掛けるって一番おいしいとこ持っていきすぎじゃね?」
安定「そうかな?」
加州「そうだよっ!」
赤羽「一緒に行こう。みんなで」
加州「主~!!」
安定「あ、そうだった。言い忘れてたね」
赤羽「?」
安定「主。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
赤羽「うん。よろしく」
安定「じゃあ、初詣行こうか」
加州「お前ホント、マイペースな」
一一一一一一一一一一一
赤羽にも過去があるようです。
秘めたる思いと新たな決意を胸に新しい年も戦い続けることでしょう。
