とある本丸の日常会話 [完結]
小話その16「本丸の住人は大掃除をするようです」
一居間一
前田「掃除は高い所から始めるのが基本と言いますが、僕としたことがうっかり見落としていた場所がありました」
藤代「・・・ええ、まあ、うっかりすることは誰でもありますし仕方ないと思いますしどこを見落としているのかまったく分からないくらいすでにキレイにしてくれてあるので大丈夫なんじゃないですか?では、俺は」
前田「ま、待ちなさい藤代!話しを終わらせるんじゃありません。あなたが気づかなくても僕は気になるんですよ!そこをやるかやらないかで僕の来年のやる気が変わるんですよ!」
藤代「ぐええええ…絞まってる!く、首!絞まってる・・・フードひっ…らないで」
前田「す、すみません!」
藤代「はあぁぁ・・・はあ。さすが、小さくても刀剣男士・・・力強ぇ」
前田「すみません。つい勢いで飛びかかってしまいました。…それで、まだ話しは終わっていないので出ていこうとしないでほしいのですが」
藤代「はい。すでにホールドされて動けないついでに聞きましょう」
(間)
前田「長押(なげし)の上や欄間に埃が溜まっていると思うのですが、あそこは僕の背丈では届かないので藤代に手伝ってほしいのです」
藤代「あ、はい。いいですよ。なんだ面倒な事を頼まれそうな気配があったので逃げようと思ってましたが、そのくらいなら」
前田「ああ、藤代は雑にやりそうなので拭くのは僕がやります」
藤代「え?」
前田「拭くのは僕がやります。でも届かないので」
藤代「もしかして、踏み台になれと・・・?」
前田「手伝ってくれますか?」
藤代「どうせ「はい」か「イエス」しか選択肢ないんでしょう!?でも俺は新たな選択肢「適任者を呼ぶ」を選びま」
亀甲「ふふっ、ぼくのことを呼んだかい?」
藤代「ひっ・・・言い終わる前に来た。こわ」
前田「亀甲(適任者)さんですか・・・背丈は藤代と大差がなく、藤代より確実に体力があるのは魅力的です」
亀甲「そして、やる気だけは誰にも負けない自信があるよ!どんなキツイ仕事でも喜んで!」
前田「ですが、なんか変な声が聞こえてきそうなのでお断りします」
藤代「辛辣っ」
亀甲「!…ンッフフ、それは、残念だね。でもこの部屋の掃除を手伝わせてもらいたいのだけどいいかな?見たところ短刀だけで掃除をしていたようだね。高い所が届かないのだろう?踏み台でもなんでも任せてほしいな」
前田「それは…その申し出には感謝します。大変有難いです。それでは、早速ですが亀甲さんには長押の拭き掃除をお願いします。亀甲さんの背丈なら簡単に届くと思うので居間を一巡りお願いします。雑巾は廊下のバケツの中にありますので、それを使ってください」
亀甲「・・・。・・・分かったよ!任せておいてっ」
藤代「おお。テキパキとした指示。ホントに前田さんはしっかりしてますね」
前田「あの方は最近主君以外にもああなるので、油断出来ません」
藤代「しっかりしてますね・・・(それが調教に加担しているって気付いてないんだろうなぁ)」
前田「それでは僕たちは欄間の掃除にかかりましょう」
藤代「え、ホントに踏み台にされるんですか・・・」
前田「いえ。欄間は更に位置が高いですからね、それでは届かないと思うので肩車でお願いします」
藤代「は?」
前田「肩車です」
藤代「いや、俺、こんのすけ以上重いものは持てないので・・・」
前田「そんな奥座敷の姫のような言い訳は如何なものかと。それでも男ですか?」
藤代「か弱さでは負けてないと思います・・・もう少しがたいのいい人に頼みません?」
前田「その最初からダメだと諦める根性が体を弱らせるのです!この掃除で根性を鍛えなさい!はいっ!しゃがんで、肩車!」
藤代「うええええ・・・前田さんが厳しいぃぃぃ」
亀甲「なんて・・・羨ましい・・・!!」
一一一一一一一一一
大掃除しないとなぁ…
一居間一
前田「掃除は高い所から始めるのが基本と言いますが、僕としたことがうっかり見落としていた場所がありました」
藤代「・・・ええ、まあ、うっかりすることは誰でもありますし仕方ないと思いますしどこを見落としているのかまったく分からないくらいすでにキレイにしてくれてあるので大丈夫なんじゃないですか?では、俺は」
前田「ま、待ちなさい藤代!話しを終わらせるんじゃありません。あなたが気づかなくても僕は気になるんですよ!そこをやるかやらないかで僕の来年のやる気が変わるんですよ!」
藤代「ぐええええ…絞まってる!く、首!絞まってる・・・フードひっ…らないで」
前田「す、すみません!」
藤代「はあぁぁ・・・はあ。さすが、小さくても刀剣男士・・・力強ぇ」
前田「すみません。つい勢いで飛びかかってしまいました。…それで、まだ話しは終わっていないので出ていこうとしないでほしいのですが」
藤代「はい。すでにホールドされて動けないついでに聞きましょう」
(間)
前田「長押(なげし)の上や欄間に埃が溜まっていると思うのですが、あそこは僕の背丈では届かないので藤代に手伝ってほしいのです」
藤代「あ、はい。いいですよ。なんだ面倒な事を頼まれそうな気配があったので逃げようと思ってましたが、そのくらいなら」
前田「ああ、藤代は雑にやりそうなので拭くのは僕がやります」
藤代「え?」
前田「拭くのは僕がやります。でも届かないので」
藤代「もしかして、踏み台になれと・・・?」
前田「手伝ってくれますか?」
藤代「どうせ「はい」か「イエス」しか選択肢ないんでしょう!?でも俺は新たな選択肢「適任者を呼ぶ」を選びま」
亀甲「ふふっ、ぼくのことを呼んだかい?」
藤代「ひっ・・・言い終わる前に来た。こわ」
前田「亀甲(適任者)さんですか・・・背丈は藤代と大差がなく、藤代より確実に体力があるのは魅力的です」
亀甲「そして、やる気だけは誰にも負けない自信があるよ!どんなキツイ仕事でも喜んで!」
前田「ですが、なんか変な声が聞こえてきそうなのでお断りします」
藤代「辛辣っ」
亀甲「!…ンッフフ、それは、残念だね。でもこの部屋の掃除を手伝わせてもらいたいのだけどいいかな?見たところ短刀だけで掃除をしていたようだね。高い所が届かないのだろう?踏み台でもなんでも任せてほしいな」
前田「それは…その申し出には感謝します。大変有難いです。それでは、早速ですが亀甲さんには長押の拭き掃除をお願いします。亀甲さんの背丈なら簡単に届くと思うので居間を一巡りお願いします。雑巾は廊下のバケツの中にありますので、それを使ってください」
亀甲「・・・。・・・分かったよ!任せておいてっ」
藤代「おお。テキパキとした指示。ホントに前田さんはしっかりしてますね」
前田「あの方は最近主君以外にもああなるので、油断出来ません」
藤代「しっかりしてますね・・・(それが調教に加担しているって気付いてないんだろうなぁ)」
前田「それでは僕たちは欄間の掃除にかかりましょう」
藤代「え、ホントに踏み台にされるんですか・・・」
前田「いえ。欄間は更に位置が高いですからね、それでは届かないと思うので肩車でお願いします」
藤代「は?」
前田「肩車です」
藤代「いや、俺、こんのすけ以上重いものは持てないので・・・」
前田「そんな奥座敷の姫のような言い訳は如何なものかと。それでも男ですか?」
藤代「か弱さでは負けてないと思います・・・もう少しがたいのいい人に頼みません?」
前田「その最初からダメだと諦める根性が体を弱らせるのです!この掃除で根性を鍛えなさい!はいっ!しゃがんで、肩車!」
藤代「うええええ・・・前田さんが厳しいぃぃぃ」
亀甲「なんて・・・羨ましい・・・!!」
一一一一一一一一一
大掃除しないとなぁ…
