とある本丸の日常会話 [完結]
小話その14「刀剣男士は本丸の住人を祝いたいようです」
燭台切「えー・・・もうすぐ主の就任三周年だから内緒でお祝いの準備をしていたわけだけど」
赤羽「・・・」
燭台切「あっけなくバレちゃったね」
赤羽「ごめんね」
堀川「主さん、謝らないでください。人の口に戸は立てられないって言いますし、この大所帯ではいつかは主さんの耳にも入ってしまったと思います」
次郎「そーれーにー、ここのところバタバタしてたからねぇ。やれ土佐の調査だ江戸の調査だーって人の出入りも激しくてさぁ。これじゃ落ち着いて話し合いも出来なかったし、逆にバレて良かったのかもねぇ」
燭台切「そうだね。本当はサプライズ演出で主を驚かせたかったんだけどな・・・」
肥前「・・・この主が驚くとこなんか想像出来ねぇけどなぁ(ボソッ)」
燭台切「今回はそれは難しかった。だから切り換えていくよ」
堀川「はい!」
次郎「はーい」
肥前「はぁ・・・(つーか、なんでオレまで)」
赤羽「じゃあ、私は出ていくよ」
燭台切「あ!待って。少しだけ付き合ってほしいんだけど、いいかな?」
次郎「そーそー。内緒にする必要がなくなったんだからさ、主にも協力してもらわないと!主の好きなものを次郎さんわんさか用意しちゃうよ~」
赤羽「・・・好きなもの・・・」
堀川「じゃあさっそく!主さん、何か食べたい物はありますか?」
燭台切「主は何でも残さず食べてくれるから用意しがいがあるよ。遠慮せずに言ってほしいな」
赤羽「・・・」
堀川「・・・」
赤羽「みんな…」
堀川「一一の食べたい物、は無しですよ」
赤羽「・・・」
堀川「主さん、僕らのことを優先しすぎなんですよ。こんな時くらい自己主張してください」
燭台切「そうだよ?みんなのことは考えなくていいんだから、自分の欲しいものを正直に言ってほしいな」
赤羽「・・・」
肥前「・・・はぁ。鍋とかでいいんじゃねぇの?各自好きな具材持ち寄ってくりゃ食いではかなりありそうだよな」
次郎「あっはは!いいねぇ。大鍋でもって外で煮炊きすれば、大食らい共の腹も満たされそうだ。アタシは鍋に合う酒でも探してみようかねぇ」
燭台切「あの、二人とも、まずは主の希望を・・・」
堀川「あ!でも案外いいかもしれませんよ。僕らの好きな具材ではなく、逆に主さんの好きそうな具材を僕らが予想しながら持ち寄ることにしたらどうですか?当日にならないと何が出来るか分からないサプライズ感もありますし」
燭台切「サプライズより闇鍋に近いよね。・・・「好きな具材を」なんて言ったらとんでもない物を持ち込みそうな男士が約一名いるから不安しかないんだよな・・・」
堀川「それは…さすがに主さんのことを考えたら危ない物は持ってこないんじゃないでしょうか。それに調理組が事前に安全確認すれば大丈夫かと」
燭台切「鶴さんを甘くみちゃいけないよ!」
肥前「名前を伏せた意味・・・」
燭台切「トマトジュースと偽って激辛ジュースを主に飲ませたんだから!しかも臭いでバレないようにちゃんとトマトの臭いをさせる用意周到さ!主のことを考えた上でとんでもない物を仕込んでくるに決まってる!」
次郎「え・・・ちょっと待って!それ、主は大丈夫だったの?ねぇ!」
赤羽「辛かった」
次郎「だろうねぇ!!」
燭台切「一口飲んでからの主の動きは凄かったよ…目にも止まらぬ速さで鶴さん引き倒して、動きを押さえて、激辛のそれを口に流し込んでたから。鶴さんは阿鼻叫喚」
肥前「うわ・・・」
堀川「自業自得・・・」
燭台切「激辛ジュースで赤く染まる鶴さんを見下ろす主の表情がいつもと変わらないことが逆に怖かった。やられたらやり返すのにここまで躊躇しない人、僕は初めて見たよ。・・・だから、また鶴さんが何か仕掛けたら今度こそただでは済まないんじゃないかって心配で」
堀川「主さんでなく鶴丸さんの心配だったの?!」
肥前「・・・なら、飯は鍋で決まりだな」
燭台切「肥前くん、僕の話し聞いてた?!」
肥前「要は鶴丸国永がおかしな動きをしなければいいんだろ?ならオレが見張っといてやるよ。何かあれば仕留めておくからよぉ」
燭台切「仕留めるじゃなくて、止めておいてほしいかな・・・」
肥前「その代わり旨い飯を頼むぜぇ?」
燭台切「・・・はぁ。分かったよ。そっちは頼んだ」
堀川「あれ?そういえば、これじゃ主さんの希望聞けてなくないですか?僕もうっかり話しに乗ってしまいましたが、主さんがどうしたいかまだ・・・」
赤羽「私も鍋がいい。みんなが私の好きな物を持ってきてくれる。面白いね」
肥前「一一だそうだ。決まりだな?」
赤羽「次郎。私は、辛口の酒が好き」
次郎「おおーう、そこは自己主張するんだねぇ。でも、次郎さんにまっかせっなさ~い!大樽で用意しちゃうよ~」
肥前「へぇ、呑めんだな、意外に」
次郎「そうだよ~?主はね、こーんな小さい体だけどアタシと張り合えるくらいの大酒飲みだからね!舐めてかかると潰されちゃうぞ~」
肥前「マジかよ・・・」
堀川「じゃあ食べ物は決まったということで、僕はみんなに鍋の具材の件を伝えてきまーす」
燭台切「よろしく。僕も鍋の手配とか、煮炊きの場所とか考えておくよ。主も、"二人"の本丸案内の途中で引き留めちゃってごめんね?」
赤羽「大丈夫。密談中に邪魔してごめん。闇鍋、楽しみにしてる」
燭台切「う、うん・・・出来る限り安全な鍋を守ってみせるよ」
・・・・・・
赤羽「一一一という感じ。食堂は人が集まる。噂話も絶えない。だから、みんなのこと知りたい時は、ここに来るといいよ」
清麿「なるほどねぇ。冷暖房完備、お茶もお菓子も常備されたまるで憩いの場所だね。居着いてしまいそうだ。ね、水心子」
水心子「・・・そうだな。だが、なんというか・・・雰囲気の緩い本丸だな、ここは」
赤羽「・・・そう。そう見えるなら、良かった」
水心子「良かった?」
赤羽「戦場は心も体も緊張して、荒む。本丸では緊張を緩めてほしい。減り張りが大事」
水心子「・・・・・・」
清麿「そうだねぇ。水心子はカチコチの緊張しいだから、ここで少しは肩の力が抜けるといいね」
水心子「!わ、私は、私は別に緊張なんかしていない。そりゃあ…多少は慣れない環境に浮き足立つこともあるかもしれないが…だが、私は平常心だ!」
清麿「そうだねぇ。これからの生活を思うとワクワクしちゃうよね」
水心子「そうは言ってないんだけど」
清麿「僕としては、主の武勇伝をもっと聞きたいなぁ。物静かな印象とはかけ離れた根性をしているようだからね。楽しみだ」
水心子「清麿のほうがいい根性してると思うな」
清麿「でもお酒はほどほどにね」
赤羽「そうだね。じゃあ次、行こう」
水心子「(我が主は掴み所のない人だな・・・)」
一一一一一一一一一
赤羽の就任日は12月1日です。
水心子と清麿を迎えた後あたりのおはなし。
燭台切「えー・・・もうすぐ主の就任三周年だから内緒でお祝いの準備をしていたわけだけど」
赤羽「・・・」
燭台切「あっけなくバレちゃったね」
赤羽「ごめんね」
堀川「主さん、謝らないでください。人の口に戸は立てられないって言いますし、この大所帯ではいつかは主さんの耳にも入ってしまったと思います」
次郎「そーれーにー、ここのところバタバタしてたからねぇ。やれ土佐の調査だ江戸の調査だーって人の出入りも激しくてさぁ。これじゃ落ち着いて話し合いも出来なかったし、逆にバレて良かったのかもねぇ」
燭台切「そうだね。本当はサプライズ演出で主を驚かせたかったんだけどな・・・」
肥前「・・・この主が驚くとこなんか想像出来ねぇけどなぁ(ボソッ)」
燭台切「今回はそれは難しかった。だから切り換えていくよ」
堀川「はい!」
次郎「はーい」
肥前「はぁ・・・(つーか、なんでオレまで)」
赤羽「じゃあ、私は出ていくよ」
燭台切「あ!待って。少しだけ付き合ってほしいんだけど、いいかな?」
次郎「そーそー。内緒にする必要がなくなったんだからさ、主にも協力してもらわないと!主の好きなものを次郎さんわんさか用意しちゃうよ~」
赤羽「・・・好きなもの・・・」
堀川「じゃあさっそく!主さん、何か食べたい物はありますか?」
燭台切「主は何でも残さず食べてくれるから用意しがいがあるよ。遠慮せずに言ってほしいな」
赤羽「・・・」
堀川「・・・」
赤羽「みんな…」
堀川「一一の食べたい物、は無しですよ」
赤羽「・・・」
堀川「主さん、僕らのことを優先しすぎなんですよ。こんな時くらい自己主張してください」
燭台切「そうだよ?みんなのことは考えなくていいんだから、自分の欲しいものを正直に言ってほしいな」
赤羽「・・・」
肥前「・・・はぁ。鍋とかでいいんじゃねぇの?各自好きな具材持ち寄ってくりゃ食いではかなりありそうだよな」
次郎「あっはは!いいねぇ。大鍋でもって外で煮炊きすれば、大食らい共の腹も満たされそうだ。アタシは鍋に合う酒でも探してみようかねぇ」
燭台切「あの、二人とも、まずは主の希望を・・・」
堀川「あ!でも案外いいかもしれませんよ。僕らの好きな具材ではなく、逆に主さんの好きそうな具材を僕らが予想しながら持ち寄ることにしたらどうですか?当日にならないと何が出来るか分からないサプライズ感もありますし」
燭台切「サプライズより闇鍋に近いよね。・・・「好きな具材を」なんて言ったらとんでもない物を持ち込みそうな男士が約一名いるから不安しかないんだよな・・・」
堀川「それは…さすがに主さんのことを考えたら危ない物は持ってこないんじゃないでしょうか。それに調理組が事前に安全確認すれば大丈夫かと」
燭台切「鶴さんを甘くみちゃいけないよ!」
肥前「名前を伏せた意味・・・」
燭台切「トマトジュースと偽って激辛ジュースを主に飲ませたんだから!しかも臭いでバレないようにちゃんとトマトの臭いをさせる用意周到さ!主のことを考えた上でとんでもない物を仕込んでくるに決まってる!」
次郎「え・・・ちょっと待って!それ、主は大丈夫だったの?ねぇ!」
赤羽「辛かった」
次郎「だろうねぇ!!」
燭台切「一口飲んでからの主の動きは凄かったよ…目にも止まらぬ速さで鶴さん引き倒して、動きを押さえて、激辛のそれを口に流し込んでたから。鶴さんは阿鼻叫喚」
肥前「うわ・・・」
堀川「自業自得・・・」
燭台切「激辛ジュースで赤く染まる鶴さんを見下ろす主の表情がいつもと変わらないことが逆に怖かった。やられたらやり返すのにここまで躊躇しない人、僕は初めて見たよ。・・・だから、また鶴さんが何か仕掛けたら今度こそただでは済まないんじゃないかって心配で」
堀川「主さんでなく鶴丸さんの心配だったの?!」
肥前「・・・なら、飯は鍋で決まりだな」
燭台切「肥前くん、僕の話し聞いてた?!」
肥前「要は鶴丸国永がおかしな動きをしなければいいんだろ?ならオレが見張っといてやるよ。何かあれば仕留めておくからよぉ」
燭台切「仕留めるじゃなくて、止めておいてほしいかな・・・」
肥前「その代わり旨い飯を頼むぜぇ?」
燭台切「・・・はぁ。分かったよ。そっちは頼んだ」
堀川「あれ?そういえば、これじゃ主さんの希望聞けてなくないですか?僕もうっかり話しに乗ってしまいましたが、主さんがどうしたいかまだ・・・」
赤羽「私も鍋がいい。みんなが私の好きな物を持ってきてくれる。面白いね」
肥前「一一だそうだ。決まりだな?」
赤羽「次郎。私は、辛口の酒が好き」
次郎「おおーう、そこは自己主張するんだねぇ。でも、次郎さんにまっかせっなさ~い!大樽で用意しちゃうよ~」
肥前「へぇ、呑めんだな、意外に」
次郎「そうだよ~?主はね、こーんな小さい体だけどアタシと張り合えるくらいの大酒飲みだからね!舐めてかかると潰されちゃうぞ~」
肥前「マジかよ・・・」
堀川「じゃあ食べ物は決まったということで、僕はみんなに鍋の具材の件を伝えてきまーす」
燭台切「よろしく。僕も鍋の手配とか、煮炊きの場所とか考えておくよ。主も、"二人"の本丸案内の途中で引き留めちゃってごめんね?」
赤羽「大丈夫。密談中に邪魔してごめん。闇鍋、楽しみにしてる」
燭台切「う、うん・・・出来る限り安全な鍋を守ってみせるよ」
・・・・・・
赤羽「一一一という感じ。食堂は人が集まる。噂話も絶えない。だから、みんなのこと知りたい時は、ここに来るといいよ」
清麿「なるほどねぇ。冷暖房完備、お茶もお菓子も常備されたまるで憩いの場所だね。居着いてしまいそうだ。ね、水心子」
水心子「・・・そうだな。だが、なんというか・・・雰囲気の緩い本丸だな、ここは」
赤羽「・・・そう。そう見えるなら、良かった」
水心子「良かった?」
赤羽「戦場は心も体も緊張して、荒む。本丸では緊張を緩めてほしい。減り張りが大事」
水心子「・・・・・・」
清麿「そうだねぇ。水心子はカチコチの緊張しいだから、ここで少しは肩の力が抜けるといいね」
水心子「!わ、私は、私は別に緊張なんかしていない。そりゃあ…多少は慣れない環境に浮き足立つこともあるかもしれないが…だが、私は平常心だ!」
清麿「そうだねぇ。これからの生活を思うとワクワクしちゃうよね」
水心子「そうは言ってないんだけど」
清麿「僕としては、主の武勇伝をもっと聞きたいなぁ。物静かな印象とはかけ離れた根性をしているようだからね。楽しみだ」
水心子「清麿のほうがいい根性してると思うな」
清麿「でもお酒はほどほどにね」
赤羽「そうだね。じゃあ次、行こう」
水心子「(我が主は掴み所のない人だな・・・)」
一一一一一一一一一
赤羽の就任日は12月1日です。
水心子と清麿を迎えた後あたりのおはなし。
