使命及び犠牲【SCP-073】
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コンコン
控えめなノックがなる。
今日は彼女が謹慎から解かれる日だ。
カインは大きく口角を吊り上げる。それはあの日の彼女に見せた嗤(え)み。
表情を隠すことなく、ゆっくりと扉を開け彼女を招き入れる。
カインをみた彼女は怯えていた。しかし、それもすぐ終わる。
「もう時間がないの。073、・・・お願い。」
彼女も感づいている。アベルは今まさに目覚めようとしている。
「ええ。貴女に後悔はさせません。」
「......それは、どういう意味なの?.....073」
あくまで紳士的に震える彼女の手をとり、腕の中に誘い込む。
「私のことは番号ではなくカインと呼んで下さい。この間みたいに」
「......カイン....ぃ..ゃ..」
もうすぐ手に入る。
この機会を逃すわけにはいかない。
愛する憎き"弟"よ。もうすぐお前に会うことになるだろう。
それが、俺の使命だから。
それが、彼女の求めるものだから。
しかし、俺は後悔することはないだろう。
永遠の苦痛と引き換えになっても....
「好きです。ジェーン。」
数千年ぶりに愛の言葉を呟き口付ける。人間とは程遠い、抑揚のない機械の声で。
控えめなノックがなる。
今日は彼女が謹慎から解かれる日だ。
カインは大きく口角を吊り上げる。それはあの日の彼女に見せた嗤(え)み。
表情を隠すことなく、ゆっくりと扉を開け彼女を招き入れる。
カインをみた彼女は怯えていた。しかし、それもすぐ終わる。
「もう時間がないの。073、・・・お願い。」
彼女も感づいている。アベルは今まさに目覚めようとしている。
「ええ。貴女に後悔はさせません。」
「......それは、どういう意味なの?.....073」
あくまで紳士的に震える彼女の手をとり、腕の中に誘い込む。
「私のことは番号ではなくカインと呼んで下さい。この間みたいに」
「......カイン....ぃ..ゃ..」
もうすぐ手に入る。
この機会を逃すわけにはいかない。
愛する憎き"弟"よ。もうすぐお前に会うことになるだろう。
それが、俺の使命だから。
それが、彼女の求めるものだから。
しかし、俺は後悔することはないだろう。
永遠の苦痛と引き換えになっても....
「好きです。ジェーン。」
数千年ぶりに愛の言葉を呟き口付ける。人間とは程遠い、抑揚のない機械の声で。
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