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嗅ぐ【SCP-073】

「最近ずっとクロウ博士と研究データの整理してましたよね!?このままじゃ支障が出ちゃいますよ。...ってなんですか?」

1人焦る新人に身を寄せて匂いを嗅ぐように促す。

「僕の匂いは?」

すんすんすん....

「昨日のカインと同じ匂いがします。」

「.......。ハァ」

「..............え?どうしましたか?」

「......くだらない。勝手に死んでくれ」

回れ右をして廊下を戻る教授の後を追い、「止めてくれるんじゃないんですか!?」と叫ぶ女性に彼は大きくため息をついて叫び返した。

「僕にワンちゃん用高級シャンプーと、カインにサプリメントをわたしてきなさい」

走り去る犬の言っている意味はわからなかったが、とりあえず新人はカインの部屋に急ぐのだった。
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