この世界にはいわゆる天使と悪魔が存在している。彼らは下界で一度死んだ者たちである。しかし天界にて、彼らは2度目の死を迎える時がある。何故自分が天使、悪魔になったのか。それはこの世界をおさめる神のみぞ知る。



ある日、天使たちが天界で新たな地を開拓すると声を上げた。全ては神のため、我々は新の境地へ足を踏み入れると。しかしその地は開けてはならないと言い伝えられている場所。そこに踏み入れれば下界へ悪影響を及ぼすとも。それなのに何故天使たちは開拓をしようとするのか。狂った崇拝心がそうさせるのか。

​────この世界で常識人は悪魔であり、イカれた者は天使である。そう、下界でのイメージと実際は真逆なのだ。

開拓をしようとする天使とそれを止める為に動き出す悪魔。対立した2つの種族は争いが絶えなかった。そんな天界に1人の人間が現れた。なんとその者は天使にも悪魔にも属さない人間だったのだ。
人間は戸惑った。ずっと思い込んでいたものとは違う、イカれた天使と常識人の悪魔。自分はどちらに着けばいいのか？神を崇拝し、天使としての豊かな生活をおくるのか、見捨てられるが悪魔として、下界の者たちを救う為に開拓を止めるのか。ふたつにひとつ。


争え、戦え。死して尚、血を流し苦悩を乗り越えた先にハッピーエンドはある。