お別れしよう
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麻衣side
私はあの時告白して彼女がいると断られた。あれはあすの事だったんだな。
だから、合宿の最初、日向高の私たち、特に私に対して怯えてたんだ。
あの時は、17年間もずっと近くにいたのに七瀬を取られたことが悔してたまらなかったのを覚えている。
「ねぇ、しーさん」
七瀬と玲香が飲み物を買いにコンビニ行った時、飛鳥が声をかけてきた。
「ん?」
「ほんとはまだななのこと好きなんでしょ?」
「…飛鳥と奈々未は気づいてたか笑」
「まいやんがあすに負けるとはねぇ、あの子はバスケも人としても恐ろしいよ笑」
「七瀬からあの話を聞いたらさもう諦めるしかないよね、勝ち目がないよ笑」
なんで涙が出てくるかな。
私どんだけ七瀬のこと好きなんだよ、
「しーさん元気だしなよ。今度奈々未の奢りでご飯いこう」
飛鳥って人の心に何気なく寄り添ってくれるよね、
「ありがとう2人とも笑」
この恋とはもうすぐ別れよう。
あすside
美玲さんと話をして部屋に戻ると未来虹ちゃん達がまだ起きていた。
「遅かったね笑」
「うん、七瀬さんとのこと話してた」
「あの時はびっくりしたよ笑付き合ってるなんて言われてさ」
昔話に花が咲いてる中、ひとつ思いだした。
「…菜緒さんどうしよう、」
また人を傷つけることになる。だから告白されるのが苦手だった。彼女がいるから断るのはもちろんだけど、その時に悲しそうな顔をされるのが嫌。
「あすどうしたの?」
「ううん、何もないよ」
ちょっとまた出てくると伝えて自販機に向かった。
プルルルプルルル
「あす?どうしたん?」
「明日会いたい、」
「ええよ笑何かあった?暗いで」
「大丈夫、急にごめんね。ありがとう」
「うん、おやすみ」
声を聞いてまた安心した。
明日ちゃんと菜緒さんと話さなきゃ。
菜緒side
「菜緒さん、練習終わったら少しだけ時間貰ってもいいですか?」
朝、あすにそう言われた。
何か気になって前みたいに頭が回らない。こんなことしてたらまたボールにぶつかっちゃうな。
今は忘れよう。最近のあすは菜緒のこと避けてくるから寂しい。
練習が終わって、あすと誰もいないところに来た。
「菜緒さん、」
今にも泣きそうな目で見てくるから何を言われるのかが分かった。
「あす、もうあの返事せんくていいよ。七瀬先輩やろ?」
「はい、実は付き合ってて。だから菜緒さんの気持ちには答えられません…」
ごめんなさいって最後は泣きながら言われた。
「あす、言ってくれてありがとう。これからは仲良しの後輩ちゃんでいてな?」
「はい、」
あすが元の場所に戻るのを見送って菜緒の目からも涙が出てきた。
「グスッ、」
「…菜緒?」
美穂side
菜緒とあすが出ていってしばらく戻ってこないのが気になった。
探していたら建物の陰からあすが飛び出してきてそのまま走り抜けていく。
「ちょっと、」
声をかけたけど聞こえなかったみたいでそのまま追いかけると七瀬先輩がいた。
「あす、会いたいって言うからどうしたかと思えばなんでそんな泣いてるん?」
「うー、グスッ」
あすが泣いてるのが気になってさっき出てきた周辺を探すとうずくまってる菜緒がいた。
「あれ、菜緒も泣いてる?」
菜緒に声をかけるとこっちも目を真っ赤にしている。
「あすと何かあった?」
「…振られた、」
あすは菜緒のこと好きだと思ってたのに。
「七瀬先輩と付き合ってるって」
そういうことか、昨日のこととかさっきのことが色々と結びつく。
「振られるってこんなに辛いんやな、」
今は幼なじみとして菜緒のそばにいてあげよう。
後であすからも話聞かないとな、
七瀬side
練習が終わる時間に入口の前で待っていると、泣いているあすが飛び込んできた。
理由を聞いてもただ泣いているだけで大丈夫だと背中をさすることしかできない。
「あす、落ち着いた?」
「グスッ、うん」
「練習で上手くいかんかったん?」
「ううん、インハイが始まる前に菜緒さんに告白されて今日断った。断った時の悲しい顔を見るのが嫌。」
そういえば、なながまいやんに告白された時はあすが慰めてくれたなぁ。今回はななが元気づけてあげんと。
「確かに菜緒ちゃん可愛いから断るのって気が引けるよな。あすは断ったことに未練ある?」
「ないよ、七瀬がいるもん」
「あすは心が綺麗なんよ。菜緒ちゃんを傷つけないようにあすなりに考えて口にしたんやったらきっとそれは菜緒ちゃんにも伝わってるで?」
「…ありがと、」
あすのその綺麗さを知って汚してはいけないと思った。
一生守ろうと。
「七瀬、」
私の下にいるあすの顔が近づいてきて、顔を寄せた。
「…えへへ、しょっぱいね笑」
「そうやな笑」
あれから少しお話をして宿舎へ連れて行った。
「準決勝勝ってよ」
「うん!」
美穂side
コンコン
「あすです」
帰ったら部屋に来てとLINEを入れた。
「美穂先輩どうしたんですか?」
「…菜緒のこと」
そう言えば一瞬で顔が暗くなるあす。
「…、」
「2人とも泣いてて、菜緒から話は少し聞いたけどあすは悪くないよ。傷つけたくなかったんでしょ?」
「…はい、七瀬先輩に会いたかったとき、かわいくてほんわかした関西弁を話す菜緒さんが少し懐かしかったんです。でも、菜緒さんがあすのことを好きだとは思ってなくて」
「そっか、菜緒も少しずつ切り替えると思うからあすもいつまでも引きずってちゃダメだよ。優勝するんでしょ?」
「はい、」
菜緒にはもう触れられないよ、
さっき話を聞いた時に菜緒がそう言った意味が少しわかった気がする。
自分の感情を押し付けて透明な心を汚せない。
やっぱり七瀬先輩にどことなく似てる。
「聖域か、」
去年、先輩たちが話してるのを聞いたことがあったな。
「しーさん元気だしなって〜笑」
「…あのね、私この前振られたばっかだから傷が癒えてないの」
バスケ部の中では麻衣先輩が七瀬先輩に振られたと驚きの嵐だった。どっからどう見てもお似合いなのに不思議でたまらない。
「あはは笑、相当ダメージくらってるね」
「へたれなしーちゃんにしては頑張ったほうだよ笑」
そんな麻衣先輩を堂々といじれるのは奈々未先輩と飛鳥先輩くらい。
「うるさい!それに、七瀬に変な気持ちで近づいちゃ行けないんだよ?」
「なぁちゃんの聖域ねぇ笑あんたが1番真に受けてどうすんのよ」
「だって、ほんとだもん!」
なんだ、聖域って。
七瀬先輩って特殊能力でも持ってるの?
「奈々未先輩、聖域って何ですか?」
「美穂達はなぁちゃんの噂聞いたことない?」
七瀬先輩の噂、
「…見えないベールに包まれているって聞いたことあるかも、」
美玖が隣で呟いていて、確かに聞いたことあるかもしれない。
「それ!なんでか分かる?」
「謎に包まれてるとかですか?」
「美穂、七瀬のどこをどう見てそう思うのさ!」
麻衣先輩そんな怒ることじゃないですよ、笑
「なぁちゃんって儚い感じしない?そのオーラがでてるからなぁちゃんは聖域って呼ばれるようになったんだよ」
そんな七瀬先輩に唯一踏み込んだ人。
あすも同じようなものを持っているのかもしれない。離れないように2人を包み込んでるようなそんな気がした。
私はあの時告白して彼女がいると断られた。あれはあすの事だったんだな。
だから、合宿の最初、日向高の私たち、特に私に対して怯えてたんだ。
あの時は、17年間もずっと近くにいたのに七瀬を取られたことが悔してたまらなかったのを覚えている。
「ねぇ、しーさん」
七瀬と玲香が飲み物を買いにコンビニ行った時、飛鳥が声をかけてきた。
「ん?」
「ほんとはまだななのこと好きなんでしょ?」
「…飛鳥と奈々未は気づいてたか笑」
「まいやんがあすに負けるとはねぇ、あの子はバスケも人としても恐ろしいよ笑」
「七瀬からあの話を聞いたらさもう諦めるしかないよね、勝ち目がないよ笑」
なんで涙が出てくるかな。
私どんだけ七瀬のこと好きなんだよ、
「しーさん元気だしなよ。今度奈々未の奢りでご飯いこう」
飛鳥って人の心に何気なく寄り添ってくれるよね、
「ありがとう2人とも笑」
この恋とはもうすぐ別れよう。
あすside
美玲さんと話をして部屋に戻ると未来虹ちゃん達がまだ起きていた。
「遅かったね笑」
「うん、七瀬さんとのこと話してた」
「あの時はびっくりしたよ笑付き合ってるなんて言われてさ」
昔話に花が咲いてる中、ひとつ思いだした。
「…菜緒さんどうしよう、」
また人を傷つけることになる。だから告白されるのが苦手だった。彼女がいるから断るのはもちろんだけど、その時に悲しそうな顔をされるのが嫌。
「あすどうしたの?」
「ううん、何もないよ」
ちょっとまた出てくると伝えて自販機に向かった。
プルルルプルルル
「あす?どうしたん?」
「明日会いたい、」
「ええよ笑何かあった?暗いで」
「大丈夫、急にごめんね。ありがとう」
「うん、おやすみ」
声を聞いてまた安心した。
明日ちゃんと菜緒さんと話さなきゃ。
菜緒side
「菜緒さん、練習終わったら少しだけ時間貰ってもいいですか?」
朝、あすにそう言われた。
何か気になって前みたいに頭が回らない。こんなことしてたらまたボールにぶつかっちゃうな。
今は忘れよう。最近のあすは菜緒のこと避けてくるから寂しい。
練習が終わって、あすと誰もいないところに来た。
「菜緒さん、」
今にも泣きそうな目で見てくるから何を言われるのかが分かった。
「あす、もうあの返事せんくていいよ。七瀬先輩やろ?」
「はい、実は付き合ってて。だから菜緒さんの気持ちには答えられません…」
ごめんなさいって最後は泣きながら言われた。
「あす、言ってくれてありがとう。これからは仲良しの後輩ちゃんでいてな?」
「はい、」
あすが元の場所に戻るのを見送って菜緒の目からも涙が出てきた。
「グスッ、」
「…菜緒?」
美穂side
菜緒とあすが出ていってしばらく戻ってこないのが気になった。
探していたら建物の陰からあすが飛び出してきてそのまま走り抜けていく。
「ちょっと、」
声をかけたけど聞こえなかったみたいでそのまま追いかけると七瀬先輩がいた。
「あす、会いたいって言うからどうしたかと思えばなんでそんな泣いてるん?」
「うー、グスッ」
あすが泣いてるのが気になってさっき出てきた周辺を探すとうずくまってる菜緒がいた。
「あれ、菜緒も泣いてる?」
菜緒に声をかけるとこっちも目を真っ赤にしている。
「あすと何かあった?」
「…振られた、」
あすは菜緒のこと好きだと思ってたのに。
「七瀬先輩と付き合ってるって」
そういうことか、昨日のこととかさっきのことが色々と結びつく。
「振られるってこんなに辛いんやな、」
今は幼なじみとして菜緒のそばにいてあげよう。
後であすからも話聞かないとな、
七瀬side
練習が終わる時間に入口の前で待っていると、泣いているあすが飛び込んできた。
理由を聞いてもただ泣いているだけで大丈夫だと背中をさすることしかできない。
「あす、落ち着いた?」
「グスッ、うん」
「練習で上手くいかんかったん?」
「ううん、インハイが始まる前に菜緒さんに告白されて今日断った。断った時の悲しい顔を見るのが嫌。」
そういえば、なながまいやんに告白された時はあすが慰めてくれたなぁ。今回はななが元気づけてあげんと。
「確かに菜緒ちゃん可愛いから断るのって気が引けるよな。あすは断ったことに未練ある?」
「ないよ、七瀬がいるもん」
「あすは心が綺麗なんよ。菜緒ちゃんを傷つけないようにあすなりに考えて口にしたんやったらきっとそれは菜緒ちゃんにも伝わってるで?」
「…ありがと、」
あすのその綺麗さを知って汚してはいけないと思った。
一生守ろうと。
「七瀬、」
私の下にいるあすの顔が近づいてきて、顔を寄せた。
「…えへへ、しょっぱいね笑」
「そうやな笑」
あれから少しお話をして宿舎へ連れて行った。
「準決勝勝ってよ」
「うん!」
美穂side
コンコン
「あすです」
帰ったら部屋に来てとLINEを入れた。
「美穂先輩どうしたんですか?」
「…菜緒のこと」
そう言えば一瞬で顔が暗くなるあす。
「…、」
「2人とも泣いてて、菜緒から話は少し聞いたけどあすは悪くないよ。傷つけたくなかったんでしょ?」
「…はい、七瀬先輩に会いたかったとき、かわいくてほんわかした関西弁を話す菜緒さんが少し懐かしかったんです。でも、菜緒さんがあすのことを好きだとは思ってなくて」
「そっか、菜緒も少しずつ切り替えると思うからあすもいつまでも引きずってちゃダメだよ。優勝するんでしょ?」
「はい、」
菜緒にはもう触れられないよ、
さっき話を聞いた時に菜緒がそう言った意味が少しわかった気がする。
自分の感情を押し付けて透明な心を汚せない。
やっぱり七瀬先輩にどことなく似てる。
「聖域か、」
去年、先輩たちが話してるのを聞いたことがあったな。
「しーさん元気だしなって〜笑」
「…あのね、私この前振られたばっかだから傷が癒えてないの」
バスケ部の中では麻衣先輩が七瀬先輩に振られたと驚きの嵐だった。どっからどう見てもお似合いなのに不思議でたまらない。
「あはは笑、相当ダメージくらってるね」
「へたれなしーちゃんにしては頑張ったほうだよ笑」
そんな麻衣先輩を堂々といじれるのは奈々未先輩と飛鳥先輩くらい。
「うるさい!それに、七瀬に変な気持ちで近づいちゃ行けないんだよ?」
「なぁちゃんの聖域ねぇ笑あんたが1番真に受けてどうすんのよ」
「だって、ほんとだもん!」
なんだ、聖域って。
七瀬先輩って特殊能力でも持ってるの?
「奈々未先輩、聖域って何ですか?」
「美穂達はなぁちゃんの噂聞いたことない?」
七瀬先輩の噂、
「…見えないベールに包まれているって聞いたことあるかも、」
美玖が隣で呟いていて、確かに聞いたことあるかもしれない。
「それ!なんでか分かる?」
「謎に包まれてるとかですか?」
「美穂、七瀬のどこをどう見てそう思うのさ!」
麻衣先輩そんな怒ることじゃないですよ、笑
「なぁちゃんって儚い感じしない?そのオーラがでてるからなぁちゃんは聖域って呼ばれるようになったんだよ」
そんな七瀬先輩に唯一踏み込んだ人。
あすも同じようなものを持っているのかもしれない。離れないように2人を包み込んでるようなそんな気がした。