彼女との出会い
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あすside
七瀬さんに手を引かれて小さな公園のベンチに座った。
「あすがまだバスケやっとって嬉しい。ななのせいで辞めたらどうしようって思ってたんやで?」
「…七瀬さん、ごめんなさいグスッ」
一番最初に伝えたかったことは涙で全く声にならなかった。
「ええよ気にせんで笑あれはトラックが信号無視したのが悪いんやろ?」
「でも、加藤が引かれれば七瀬さんは決勝に出れた。去年準優勝になったのは加藤のせい、」
「あす、泣かんといてよ。ななは今生きてるんやで?おかえりの一言くらい言ってや笑」
「グスッ、おかえりなさい」
「うん、ただいま笑」
チュッ
久しぶりに触れた唇。1年前と変わらず柔らかくて優しい。
空いていた穴がふさがっていくような感じがした。
「あすにほんとは目覚めた時伝えようと思ってんけどトラックで携帯ぐちゃぐちゃになってさ、連絡先消えちゃって」
「グスッ、ずっと寂しくてたまらなかった。合宿で麻衣さんや飛鳥さんに会うのも怖くてしょうがなかったの」
加藤の話をうんうんと聞いてくれて心地がいい。
「七瀬さんのお見舞いに行けなくてごめん」
「ええよそんなん笑でも、今日会えるって思ってめっちゃ楽しみやったんやから」
「加藤も嬉しい、七瀬さんまだ加藤たち付き合ってますか?」
「そのつもりでキスしたんやけど笑」
「良かった、お姉ちゃん達みんな彼女いるから早く七瀬さんに会いたくて沢山泣きました」
「可愛い笑もうあすから離れんから大丈夫や」
1年の穴を埋めるように色々なところに行った。
「七瀬さん、楽しかったよ」
「なぁ、七瀬さんってもうダメ笑呼び捨てにして?」
「七瀬…///」
「あす~大好き!優勝してな」
「うん!勝ったらデートしてね?」
新しい七瀬の連絡先をゲットして合宿所に戻った。
「あす!どこ行ってたの!」
美玲先輩に見つかって怒られました笑
「すみません、七瀬さんと居て」
「あすと七瀬先輩ってさ、どういう関係?」
七瀬さんは言っていいよって言ってたけどこっちが秘密にしたい。
だけど理由を話すなら言わなければいけないし、
「美玲さんの部屋で2人でお話しましょう」
初めて話す過去のこと。
ちょっと緊張しながら話し始めた。
「七瀬さんと出会ったのは2年前のことでした…」
あすside
「やった、入った!」
スリーポイントシュートの練習を近くの公園でしていた。
「君、上手やなぁ笑」
ふんわりとした関西弁。
これが加藤と七瀬さんの出会いだった。
「誰ですか?」
「あっ、ごめんな笑私は西野七瀬。君は?」
「加藤あすです」
「あすちゃんか笑日向中の子やな?上手いって有名やんな」
知ってるんだ。
でも、西野七瀬っていう名前もどっかで聞いたことあるような、
「あっ!思い出した、お姉ちゃんと同じ高校の」
県予選の決勝白石さんと2人で2年生からレギュラーで出てた。
「お姉ちゃんおるんや笑…もしかして双子ちゃん?1年生に可愛いふたり居るよな」
「あっ、それです」
「西野さん、加藤と1on1やってください」
「…ええよ笑」
結果は惨敗。ディフェンスでは1回もボールを触れさせてくれもしないし、オフェンスはシュートすら打たせて貰えない。
「悔しい、」
「当たり前や笑3個も下の子に負けてたら全国大会で戦えんよ笑」
そうだけど、せめて1回でもカットしたかった、決めたかったのに。
「もう1回!」
何回目かのもう1回に付き合ってくれて、でも簡単に取られてしまう。
「ハァ、ハァ、」
疲れて足が動かない、
「大丈夫?」
こんなに華奢な西野さんにベンチまで運んでもらった。
「ありがとうございます、」
「ちょっとまってて」
しばらく待っていると首筋に冷たいものが当たった。
「冷たっ、」
「あはは笑オレンジジュースやけど飲める?」
「はい、」
「疲労回復にええんやって!飲みな」
「ありがとうございます」
「あすちゃんはなんでバスケ始めたん?」
「テレビで小さい頃見たのがきっかけでかっこいいなぁって」
「そっかぁ、ななは幼なじみのまいやんって子に誘われて始めたんだ」
それから色々話した。まいやんとはあの白石さんのことだとか、西野さんの両親が関西の人だから関西弁になったとか。
「そろそろ暗くなるで帰ろうか」
「はい、…あのまたバスケしてくれませんか?」
「もちろん!ななも楽しかった!これからさあすって呼ぶからななも下の名前で呼んで?」
「七瀬さん?」
「うん!またなあす笑」
家に帰ったらお母さんにドロドロだと怒られて速攻でお風呂に向かった。
「はあ、疲れた。七瀬さん上手だったな」
ソファーでゴロゴロしていると携帯の通知がなった。
通知の相手はさっき連絡先を交換したばかりの七瀬さんから。
(疲れてない?ゆっくり休んでな)
(ありがとうございます!また相手してください!)
嬉しくて携帯の画面を見つめてたら何者かによってその気分が壊された。
「なーににやにやして」
「げっ、史帆お姉ちゃん」
「なによ!もしかして彼女できた?」
「できてない!史帆お姉ちゃんのバカ!」
ごめんって抱きついてくるけど知らないから、
でも、抱きつかれていた体温が温かくていつの間にか寝てしまった。
ピピピピッ、ピピピピッ
「あす起きなよ、」
これでもかと揺すられてやっと体を起こした。
「昨日そのまま寝ちゃったから史帆の部屋運んだ」
「そっか、ありがと」
携帯を見たら七瀬さんからの返信が来ていた。
(あすに負けんように頑張らないかんな笑)
初めての感情が芽生えた気がしてそわそわしたまま学校に向かった。
あれから七瀬さんとはお互い暇を見つけてバスケの練習をしたり、一緒に遊ぶ仲になった。
「七瀬さん、全国大会がんばりましょうね!」
「そうやな笑一緒に優勝しよ笑」
中学生の方がひと足早く全国大会の幕が上がった。
「あすまた上手くなったね笑」
「まぁ、特訓してもらってるから笑」
「えっ?誰に?」
「秘密~笑」
七瀬さんからドリブルやシュートの強化、何より相手の観察・予測を教えて貰った。
「相手の動き1つで次どんなプレーが来るのか分かるんやで?足の向き、目線、色々な所から情報は掴める」
それからバスケの試合を見漁って少しずつ力をつけてきた。
「優勝、日向坂中学校」
試合が終わってすぐ、七瀬さんに連絡をした。
「七瀬さん!優勝しました!!」
「見てたよ!あす教えたことすぐ覚えてたからほんまに凄い!」
「えへへ、七瀬さんのおかげです!明日決勝見に行くので頑張って下さい!」
「ありがとう!なぁ、優勝したらななのお願いごと聞いてくれへん?」
「もちろんいいですよ!笑」
家に帰ったらお姉ちゃん達が沢山褒めてくれた。
「あす~!ほんとにおめでとう!自慢の妹だよ」
「苦しいよ、笑」
彩お姉ちゃんがお祝いに4人で寝ようって言って布団を引いて4人で寝た。全然お祝いじゃないんだけどな、笑
次の日は前の席を確保するためにお母さんに早めに起こしてもらった。
「楽しんできな笑」
「うん!」
会場に入ると僅かに残っていてすぐに確保した。
「七瀬さんかっこいい、」
あの手から繰り出される正確なパスに魅了されていた。終始相手を圧倒して日向坂高校は史上4校目となる2連覇を達成した。
七瀬さんにおめでとうのLINEを送って家に帰った。
「ただいまー!お母さん、お姉ちゃん日向坂高校優勝したよ!」
「テレビ見てたよ笑凄かったね!」
「うん!加藤もあの舞台に立ってプレーできるかな」
夜に七瀬さんから次の日にあの公園で会おうとLINEが来ていた。
早く会いたくて10分前に公園に行ったら既に七瀬さんがいた。
「七瀬さん!ごめんなさい」
「ううん、あすやって時間より前やろ?笑」
いつもの所に腰を下ろしてお祝いの言葉をプレゼントした。
「七瀬さん!かっこよすぎてやばかったです!おめでとうございます!」
「ありがとな笑あすが一番前で見てるのがちらっと見えて頑張らなって笑」
バレてたの恥ずかしい笑
「覚えとる?お願いごと」
「はい!覚えてますよもちろん」
「あんな、… あすのこと好きやから付き合って欲しい」
「…ホントですか?」
「嘘で言わんよ」
「加藤も七瀬さんのことずっと好きでした、お願いします」
優勝のお願い事はこんなことで良かったのだろうか、
あすにとってのご褒美すぎて本当に嬉しい。
「七瀬さん、大好きです」
「ななも笑」
夏の暑い日にもかかわらず抱きしめていた体の熱さをずっと感じていたいとそう思っていた。
七瀬さんに手を引かれて小さな公園のベンチに座った。
「あすがまだバスケやっとって嬉しい。ななのせいで辞めたらどうしようって思ってたんやで?」
「…七瀬さん、ごめんなさいグスッ」
一番最初に伝えたかったことは涙で全く声にならなかった。
「ええよ気にせんで笑あれはトラックが信号無視したのが悪いんやろ?」
「でも、加藤が引かれれば七瀬さんは決勝に出れた。去年準優勝になったのは加藤のせい、」
「あす、泣かんといてよ。ななは今生きてるんやで?おかえりの一言くらい言ってや笑」
「グスッ、おかえりなさい」
「うん、ただいま笑」
チュッ
久しぶりに触れた唇。1年前と変わらず柔らかくて優しい。
空いていた穴がふさがっていくような感じがした。
「あすにほんとは目覚めた時伝えようと思ってんけどトラックで携帯ぐちゃぐちゃになってさ、連絡先消えちゃって」
「グスッ、ずっと寂しくてたまらなかった。合宿で麻衣さんや飛鳥さんに会うのも怖くてしょうがなかったの」
加藤の話をうんうんと聞いてくれて心地がいい。
「七瀬さんのお見舞いに行けなくてごめん」
「ええよそんなん笑でも、今日会えるって思ってめっちゃ楽しみやったんやから」
「加藤も嬉しい、七瀬さんまだ加藤たち付き合ってますか?」
「そのつもりでキスしたんやけど笑」
「良かった、お姉ちゃん達みんな彼女いるから早く七瀬さんに会いたくて沢山泣きました」
「可愛い笑もうあすから離れんから大丈夫や」
1年の穴を埋めるように色々なところに行った。
「七瀬さん、楽しかったよ」
「なぁ、七瀬さんってもうダメ笑呼び捨てにして?」
「七瀬…///」
「あす~大好き!優勝してな」
「うん!勝ったらデートしてね?」
新しい七瀬の連絡先をゲットして合宿所に戻った。
「あす!どこ行ってたの!」
美玲先輩に見つかって怒られました笑
「すみません、七瀬さんと居て」
「あすと七瀬先輩ってさ、どういう関係?」
七瀬さんは言っていいよって言ってたけどこっちが秘密にしたい。
だけど理由を話すなら言わなければいけないし、
「美玲さんの部屋で2人でお話しましょう」
初めて話す過去のこと。
ちょっと緊張しながら話し始めた。
「七瀬さんと出会ったのは2年前のことでした…」
あすside
「やった、入った!」
スリーポイントシュートの練習を近くの公園でしていた。
「君、上手やなぁ笑」
ふんわりとした関西弁。
これが加藤と七瀬さんの出会いだった。
「誰ですか?」
「あっ、ごめんな笑私は西野七瀬。君は?」
「加藤あすです」
「あすちゃんか笑日向中の子やな?上手いって有名やんな」
知ってるんだ。
でも、西野七瀬っていう名前もどっかで聞いたことあるような、
「あっ!思い出した、お姉ちゃんと同じ高校の」
県予選の決勝白石さんと2人で2年生からレギュラーで出てた。
「お姉ちゃんおるんや笑…もしかして双子ちゃん?1年生に可愛いふたり居るよな」
「あっ、それです」
「西野さん、加藤と1on1やってください」
「…ええよ笑」
結果は惨敗。ディフェンスでは1回もボールを触れさせてくれもしないし、オフェンスはシュートすら打たせて貰えない。
「悔しい、」
「当たり前や笑3個も下の子に負けてたら全国大会で戦えんよ笑」
そうだけど、せめて1回でもカットしたかった、決めたかったのに。
「もう1回!」
何回目かのもう1回に付き合ってくれて、でも簡単に取られてしまう。
「ハァ、ハァ、」
疲れて足が動かない、
「大丈夫?」
こんなに華奢な西野さんにベンチまで運んでもらった。
「ありがとうございます、」
「ちょっとまってて」
しばらく待っていると首筋に冷たいものが当たった。
「冷たっ、」
「あはは笑オレンジジュースやけど飲める?」
「はい、」
「疲労回復にええんやって!飲みな」
「ありがとうございます」
「あすちゃんはなんでバスケ始めたん?」
「テレビで小さい頃見たのがきっかけでかっこいいなぁって」
「そっかぁ、ななは幼なじみのまいやんって子に誘われて始めたんだ」
それから色々話した。まいやんとはあの白石さんのことだとか、西野さんの両親が関西の人だから関西弁になったとか。
「そろそろ暗くなるで帰ろうか」
「はい、…あのまたバスケしてくれませんか?」
「もちろん!ななも楽しかった!これからさあすって呼ぶからななも下の名前で呼んで?」
「七瀬さん?」
「うん!またなあす笑」
家に帰ったらお母さんにドロドロだと怒られて速攻でお風呂に向かった。
「はあ、疲れた。七瀬さん上手だったな」
ソファーでゴロゴロしていると携帯の通知がなった。
通知の相手はさっき連絡先を交換したばかりの七瀬さんから。
(疲れてない?ゆっくり休んでな)
(ありがとうございます!また相手してください!)
嬉しくて携帯の画面を見つめてたら何者かによってその気分が壊された。
「なーににやにやして」
「げっ、史帆お姉ちゃん」
「なによ!もしかして彼女できた?」
「できてない!史帆お姉ちゃんのバカ!」
ごめんって抱きついてくるけど知らないから、
でも、抱きつかれていた体温が温かくていつの間にか寝てしまった。
ピピピピッ、ピピピピッ
「あす起きなよ、」
これでもかと揺すられてやっと体を起こした。
「昨日そのまま寝ちゃったから史帆の部屋運んだ」
「そっか、ありがと」
携帯を見たら七瀬さんからの返信が来ていた。
(あすに負けんように頑張らないかんな笑)
初めての感情が芽生えた気がしてそわそわしたまま学校に向かった。
あれから七瀬さんとはお互い暇を見つけてバスケの練習をしたり、一緒に遊ぶ仲になった。
「七瀬さん、全国大会がんばりましょうね!」
「そうやな笑一緒に優勝しよ笑」
中学生の方がひと足早く全国大会の幕が上がった。
「あすまた上手くなったね笑」
「まぁ、特訓してもらってるから笑」
「えっ?誰に?」
「秘密~笑」
七瀬さんからドリブルやシュートの強化、何より相手の観察・予測を教えて貰った。
「相手の動き1つで次どんなプレーが来るのか分かるんやで?足の向き、目線、色々な所から情報は掴める」
それからバスケの試合を見漁って少しずつ力をつけてきた。
「優勝、日向坂中学校」
試合が終わってすぐ、七瀬さんに連絡をした。
「七瀬さん!優勝しました!!」
「見てたよ!あす教えたことすぐ覚えてたからほんまに凄い!」
「えへへ、七瀬さんのおかげです!明日決勝見に行くので頑張って下さい!」
「ありがとう!なぁ、優勝したらななのお願いごと聞いてくれへん?」
「もちろんいいですよ!笑」
家に帰ったらお姉ちゃん達が沢山褒めてくれた。
「あす~!ほんとにおめでとう!自慢の妹だよ」
「苦しいよ、笑」
彩お姉ちゃんがお祝いに4人で寝ようって言って布団を引いて4人で寝た。全然お祝いじゃないんだけどな、笑
次の日は前の席を確保するためにお母さんに早めに起こしてもらった。
「楽しんできな笑」
「うん!」
会場に入ると僅かに残っていてすぐに確保した。
「七瀬さんかっこいい、」
あの手から繰り出される正確なパスに魅了されていた。終始相手を圧倒して日向坂高校は史上4校目となる2連覇を達成した。
七瀬さんにおめでとうのLINEを送って家に帰った。
「ただいまー!お母さん、お姉ちゃん日向坂高校優勝したよ!」
「テレビ見てたよ笑凄かったね!」
「うん!加藤もあの舞台に立ってプレーできるかな」
夜に七瀬さんから次の日にあの公園で会おうとLINEが来ていた。
早く会いたくて10分前に公園に行ったら既に七瀬さんがいた。
「七瀬さん!ごめんなさい」
「ううん、あすやって時間より前やろ?笑」
いつもの所に腰を下ろしてお祝いの言葉をプレゼントした。
「七瀬さん!かっこよすぎてやばかったです!おめでとうございます!」
「ありがとな笑あすが一番前で見てるのがちらっと見えて頑張らなって笑」
バレてたの恥ずかしい笑
「覚えとる?お願いごと」
「はい!覚えてますよもちろん」
「あんな、… あすのこと好きやから付き合って欲しい」
「…ホントですか?」
「嘘で言わんよ」
「加藤も七瀬さんのことずっと好きでした、お願いします」
優勝のお願い事はこんなことで良かったのだろうか、
あすにとってのご褒美すぎて本当に嬉しい。
「七瀬さん、大好きです」
「ななも笑」
夏の暑い日にもかかわらず抱きしめていた体の熱さをずっと感じていたいとそう思っていた。