~進むべき未来~


翌日


朝食を食べ終わって

各々身支度をしている





兄者さんに声を

かけたいんだけど……




「トランプやろー!」


「なんでこんな所まで来てトランプなんか
やるんだよ、小学生か。」


「兄者くん酷い……。」


「……。」


「ん?兄者ー。」


「何だよ。」


「奏ちゃんが熱い視線で兄者の事見てるぞー!」


「っ!?て、鉄塔さん!」


「ほぅ…そんなに俺が欲し…。」


「違いますっ!」


「冗談だろ、で?どうした?」


「あの…。」



鉄塔さんが変な事言うから

言いにくくなっちゃった……



「あの…。」


「何だよ、はっきり言え。」


「っ…今日一緒に出かけませんかっ…。」


「おぉ、奏ちゃん真っ赤!」


「二人でか?」


「は、はい……。」


「……別にいいけど。」


「奏ちゃん!俺もいっ…ぐはっ!」


「ぺーさん達は俺と遊ぼうねー!?」


「お、弟者!邪魔すんな!」






弟者さんには

お見通しなんだろうな。




私は無事に兄者さんを

誘い出すことに成功した
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