~叶わない願い~









昼間の夕立が嘘だったみたいに

空は雲一つなくて

透き通ってる。



満天の星空がとても綺麗で

何だかとても………

切なく感じる。







「奏っ!」


「……おついちさん。」


「馬鹿野郎っ!」









そういうと

私を抱きしめた。





凄く安心するの。

おついちさんの温もりを

無くしたくないの……。







「何回言えばっ……。」


「うん…うんっ……ごめんっ……なさいっ……。」


「奏……?」


「おついちさんっ……やだっ……いなくなっちゃ
っ…。」


「お前、何言って…。」


「美咲さんのとこ行かないでっ…そばにいてっ…。」


「っ!」








今まで思ってた事。

今思ってる事。


おついちさんの顔みたら

想いがとまらなくて

このまま喋り続けたら

きっとおついちさんを傷つける。







でも

それでも

ちゃんと伝えたい。







私は……………。
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