時を超えて、繋ぐ想い
―琉璃side―
七海さんの顔が近い…。
心臓がドクンッと拍動を打つ。
また頬っぺた真っ赤なんだろうな。
七海さん笑ってるし…。
「な、七海さんっ……。」
「どうしました。」
「あのっ……その……。」
「写真、撮るのでしょう?」
「っ……意地悪っ……。」
七海さんの腕に抱かれながら
スマホのシャッターを押した。
画面の中映し出される映像が
今の私達の状況を再確認させる。
七海さん
やっぱり大人の男の人だ。
鍛えられている体。
服の上からでもわかる逞しさ。
七海さんは接近戦も体術も得意だ。
あの動きもこの体あってのものだと思う。
「っ……。」
「貴方は一々可愛らしいですね。」
「からかわないで下さい……。」
「からかう?」
「そんな事、思ってない癖に。」
「いつも言っている筈です、私は事実に即し己を律すると。」
「えっ……。」
「おや、また顔が赤くなりましたね。」
「も、もう!やっぱり意地悪っ!」
「ふっ……。」
七海さんは
口元に手を当てながら笑っている。
七海さんてこんな風に笑うんだ。
彼の以外な一面を見た様な
私しか知らない七海さんを見た様で
少しだけ嬉しくなった。
こうやって
七海さんを知っていく程に
死にたくない、そう思ってしまう自分がいる。
もう運命は決まっているのに……。
七海さんの顔が近い…。
心臓がドクンッと拍動を打つ。
また頬っぺた真っ赤なんだろうな。
七海さん笑ってるし…。
「な、七海さんっ……。」
「どうしました。」
「あのっ……その……。」
「写真、撮るのでしょう?」
「っ……意地悪っ……。」
七海さんの腕に抱かれながら
スマホのシャッターを押した。
画面の中映し出される映像が
今の私達の状況を再確認させる。
七海さん
やっぱり大人の男の人だ。
鍛えられている体。
服の上からでもわかる逞しさ。
七海さんは接近戦も体術も得意だ。
あの動きもこの体あってのものだと思う。
「っ……。」
「貴方は一々可愛らしいですね。」
「からかわないで下さい……。」
「からかう?」
「そんな事、思ってない癖に。」
「いつも言っている筈です、私は事実に即し己を律すると。」
「えっ……。」
「おや、また顔が赤くなりましたね。」
「も、もう!やっぱり意地悪っ!」
「ふっ……。」
七海さんは
口元に手を当てながら笑っている。
七海さんてこんな風に笑うんだ。
彼の以外な一面を見た様な
私しか知らない七海さんを見た様で
少しだけ嬉しくなった。
こうやって
七海さんを知っていく程に
死にたくない、そう思ってしまう自分がいる。
もう運命は決まっているのに……。