* season 2 * fin







その日も
若君のお家に泊まる事に。



でも
若君が私の事好きだったなんて…
いまだに信じられないや。






「そう言えば、今日おばさん達遅いね。」


「あぁ。」


「仕事?」


「今日は両親は泊まりで旅行、兄貴は友達の家に遊びに行ってそのまま泊まるらしいぜ。」


「そうなんだ……え!?」


「何だよ。」




って事は
今日は若君と二人きり……?


べ、別に緊張する事なんか
何もないよね!別に何も……。





「な、何でもっ……。」


「お前、顔真っ赤だぞ。熱でもあるんじゃないのか?」


「ね、熱なんかないよ!」


「見せてみろ。」


「っ……。」




若君の額が
私の額にくっついて……。


ほっぺたが熱いよ…。
早く離れてっ…。




「……熱はないみたいだけど、大丈夫か?」


「早くっ…離れてっ……。」


「……可愛いな、お前。」


「そ、そういう恥ずかしい事言わないでっ…。」


「…なぁ。」


「何…?」


「キス、していいか?」


「え……えっ!?」




ちょっ…急に何言ってるの!?

ドキドキしすぎて
頭がついて行かないよっ…。


私が一人で慌てていると
若君は段々距離を詰めて来た。



気づけば壁際に追いやられていた。




「嫌なのかよ。」


「嫌じゃないけどっ…あのっ……。」


「するぞ。」


「えっ…んっ……んぁっ……ぁっ……。」





お、思ってたキスと違うっ…。


キスって
唇がちょっと触れるくらいのを
想像してたんだけど…。



若君の舌が
私の舌と絡んで
やたら厭らしく水音が響く。






「わかっ……しっ……んっ…ぁっ……。」


「悪い…。」


「え…?」


「抑え…効かない……。」


「えっ?若君っ……んんっ……ゃっ……。」


「美羽、お前が好きだ…。」


「んっ…私もっ…。」







その後どうなったかは
皆様のご想像の通りに……。








―完―
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