* season 2 * fin
「え!?私達が昨日帰った後、そんな事があったの!?」
「う、うん…でも若君が助けてくれたから。」
ギュウッ
「さ、紗枝!?」
「ごめんねっ!私が一人にしたばっかりにっ…。」
「だ、大丈夫だよ!別に何も無かったんだから。」
紗枝は泣きながら
謝っている。
逆に心配させちゃって
言わない方が良かったかな…。
「でも、日吉君に毎日送り迎えして貰える事になったんだね。」
「うん…また迷惑かけちゃって。」
「…美羽はわかってないな。」
「え?」
「日吉君が、どれだけ美羽の事想ってるか。」
「わ、私なんて……。」
「ふふっ、照れちゃって…。」
「月山美羽さん、いる?」
教室に入って来たのは
隣のクラスの東條奈々。
と、その取り巻き二人。
彼女の可愛さに
クラスの男子が騒々しくなる。
しかも私…?
私何かしたっけ……。
「わ、私ですけど…。」
「ちょっと話があるんだけど、いいかな。」
「美羽に何の用。」
「私は月山さんに話があるの。」
「東條、あんた…。」
「紗枝、大丈夫だよ。ちょっと行ってくるね。」
「あ、美羽!」
良い話では無さそうだけど…。
東條さんに連れられて
屋上に行く事になった。