* season 2 * fin
「若君、ありがとう。」
「これに懲りたら一人で夜道を歩くなよ。」
「うん…。」
「…本当に一人で大丈夫か。」
「うん、そんなに甘えてばかりいられないから。」
「……。」
私、しっかりしなきゃ…。
いずれは
一人で生きて行かなきゃいけないし
若君だってずっとそばにいる訳じゃないし。
「遅くまでありがとう、おやすみなさい。」
グイッ
「きゃっ……若君?」
「俺ん家に来い。」
「え……いいよ、そこまでしてもらわなくて。今まで沢山迷惑かけたのに。」
「いいから言う事聞け。」
「う……。」
「とりあえず、一日分の着替えだけ持って来い。それ以外は明日でいい。」
若君の命令には逆らえず
結局若君のお家にお世話になる事に。
私の事
若君なりに心配してくれたんだろうな。