金ちゃん
子猫みたいで可愛い……。






はっ！

自分の世界に入りすぎて
白石君と謙也くんの冷ややかすぎる目に
全然気づかなかったよ…。





「金ちゃん、急にごめんね？」


「もーいいんか？」


「うん。二人の冷たい視線が突き刺さりすぎて、体中に穴が開きそうだから。」


「花菜ちゃん、金ちゃんの事知ってたんか？」


「ちょっとね。金ちゃん可愛くて弟にしたいなーっと思ってたくら……。」


「へー……。」


「だからさ、その顔やめてよ…。」


「白石ー！ワイも練習混ぜてーな！」


「そう言えば、三人とも早いね。」


「ああ、謙也がどうしても朝練するって叩き起されてな…。」


「桃城の野郎、今日はぜってー打ち負かす！」




なるほど
昨日の試合で桃城君に負けたのが
相当悔しかったんだね。





今日だって
一日練習が入ってるのに
こんな朝早くから頑張ってるんだ。



若いって眩しいな…。
見た目は中学生じゃないけど。




「頑張ってね、謙也君。」


「任せとき！」


「金ちゃんも頑張ってね！」


「おう！こしまえと試合やるでー！」


「ふふっ。」


「花菜ちゃん、俺は？」


「あ、白石君も頑張ってね！」


「ついでかいな……。」





本当に皆
頑張ってるな…。


よし、私も頑張ろ！