* season 1 *
一日終わって
夕食を食べ終わった。
いやー
やっぱりご飯も豪華。
毎日あんなの食べてたら太る。
というか
ここホテルなんだね。
他のお客さんも結構いる。
「……花菜?」
「あ、精市さん…。」
「少し、話せるかな。」
「…はい、私もお話したいと思ってました。」
廊下を歩いてきたのは
精市さん。
昼間の事があってから
一度も話をしていない。
「そっか、じゃあテラスに移動しようか。」
「テラス?」
「凄く雰囲気が良いテラスがあるそうだよ。」
「そうなんですね。」
「行こうか。」
精市さんは
いつもと変わらない笑顔。
でも
歩き出した精市さんの背中は
どこか寂しそうで、切なそうで…。
どうしたのかな…。