* season 1 *
いや……
分かるよ?
参加校多かったし
人数も多いのはわかってた。
だからって…
誰が誰だか全然わからないわ!
「しかも、皆イケメンだし…絶対中学生じゃないでしょ……。」
「花菜、どうかしたか。」
「……ふっふっ、ブラック企業勤めで培った一瞬で相手の名前と顔を一致させる能力をみせてあげる。」
「…お前、何言ってんだ。」
「………………うん、大方覚えたかな。」
「さすがやな、花菜ちゃん。」
左から青学、四天宝寺、比嘉、山吹……。
あれ?立海の人達がいない?
バスが遅れてるのかな。
「跡部君、立海の人達遅れてるの?」
「東京には前乗りしたらしいんだか、当日に渋滞にはまったらしい。もう着く頃だろ。」
「噂をすれば、お出ましやで。」
「立海は、黄色いジャージなん……!」
「跡部、待たせたね。」
「遅れてすまん。」
「幸村、真田、お前らもご苦労だったな。」
この人…ケーキくれた人……。
中学生だったの!?
しかもこんなに早く会えるなんて…。
な、何か顔見られない…。
そうだ!
こういう時は……逃げよう!!
「跡部君!私、宿舎の整備に行ってくるね!また後で!!」
「おい、花菜!」
「冴水の奴どうしたんだ?」
「……あの子は?」
「あいつは冴水花菜、うちのマネージャーだ。」
「へー、女子マネージャーとるの珍しいじゃん。」
「あいつは仕事が出来る、何かあったら遠慮なく言え。」
「今回の合宿のサポート役ということか。」
「そういう事だ。」
「花菜ちゃんって言うんだ…本当にまた会えたね。」
びっくりしたーっ……。
まさかこんな早く
また会う事になるなんて……。
ちゃんとお礼言わなきゃな。