*season 7* fin












次の日。

私は日の光によって
目を覚ました。




眩しくて
なかなか瞼を開ける事が出来ない。
抗うように目を擦る。
すると、左の薬指に指輪を見つける。








そうだ。

私、月さんと婚約したんだ。






ずっと忘れられなかった月さんに会えて
大好きだった皆にもまた会うことが出来て
それだけで十分過ぎる程幸せなのに。




月さんのお嫁さんにして貰える。

こんな幸せな事がいっぺんに起きて
どうしたらいいかわからなくなる。










「っ……。」


「……月。」


「あ……月さん。」


「泣きそうな顔をして、どうした。」


「……幸せ過ぎて、怖くなっちゃって。」


「怖い、か。」


「だって、こんな近くに月さんがいてくれて……もう会えないと思ってた皆にも会えて……。」


「……。」


「ありがとう、月さん……私を見つけてくれて。」







ギュッ







「っ……月さん?」


「言っただろう、一人にしないと。」


「……うん。」


「月、愛している。」


「私も月さんを……愛してます。」











月さんの唇が私の唇を塞ぐ。

最初は重なるだけのキスだったけど
徐々に深さを増していく。
月さんの舌は私の舌を絡めて逃がさない。





空調が効いている筈なのに
汗が滴る程に互いを求め合う。
彼の熱を帯びた瞳に胸の高鳴りが加速する。








「月さっ……んっ……ぁっ……。」


「お前が愛らしすぎて、抑えが効かない。」


「もう……抑えなくて、いいです。」


「月……。」


「私は、月さんのものだから……いっぱい愛して下さい。」


「……二言はないな?」


「えっ?あっ……つきさっ……。」


「もう何があっても離さない。」


「はいっ……。」



















これからは
いつまでも一緒に……。










幸せな時間を。













―完―
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