*season 7* fin
「月。」
「えっ……?」
月さんは地面に片膝をつき
私の左手をとる。
月さんの瞳が、私を捕らえる。
「月……さん……?」
「俺はお前を、傷付けた。」
「えっ……?」
「だが、これからは……お前の事を守り、愛し抜くと誓う。」
「月さっ……。」
「だから……月、俺と……結婚してくれ。」
「っぅ……ふぇっ……。」
目の前には
ハートに象られた
ピンクダイアモンドの指輪。
夢じゃないっ……?
私っ……幸せになってもいいのっ?
「月、返事を聞かせてくれないか。」
「っ……私っ………。」
「……。」
「幸せにっ………なってっ……いいのっ?」
「月……。」
「こんな幸せっ……私っ………。」
ギュッ
「月っ………さっ…………?」
「一緒に、幸せになろう。」
「っ………宜しくっ……お願いっ……しますっ!」
「ありがとうっ………月、愛してる………。」
「ふぇっ……。」
ガランッ
「ツッキー、月ちゃん!おめでとさんっ!!」
「えっ………種子島さんっ!?」
「月ちゃーん!おめでとっ!てか、会いたかったー!!」
「本当に、おめでとうございます。」
「毛利さんっ、君島さん!」
「お前等、遅せーんだよ!サクッと決めやがれ!」
「おめーはおめでとうの一言も言えないのかよ。あ、瑞稀久しぶり。」
「遠野さんっ、大曲さんっ……。」
「俺達もいるぞ。」
「瑞稀さん、相変わらず可愛いね。本当におめでとう。」
「瑞稀、本当におめでとう。また……会えたな。」
「鬼さんっ……入江さんっ……徳川さっ……ふぇぇっ……。」
立て続けに店に入って来たのは
大好きな皆だった。
皆少し大人っぽくなったけど
全然変わっていなくて
懐かしいあの頃の記憶が鮮明に蘇る。
胸がいっぱいで、涙が溢れる。
こんなに幸せでいいのかな。