*season 7* fin







好きだ。

俺はお前が好きだ。









どこにも行くな。

俺の傍にいてくれ。














ずっと、俺の腕の中に……。















「月………。」


「……私、もう行かなくちゃ。」


「行く……どこにだ。」


「………。」


「月……どこにも、行くな。」


「………やだな、花達に水やりに行くだけです。」


「あ………。」


「月さんも、そろそろ部屋に戻って下さい。」


「………。」


「………ありがとう。」


「月………。」


「月さん、テニス……頑張って下さいね!」


「………あぁ、無論だ。」


「それじゃ……また。」
























そして。




















彼女は俺の前からいなくなった。






















斎藤コーチから渡された一通の手紙。

















手紙一通を残して
彼女は俺達の前から消えた。
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