* season 1 *





風を切る音。




落ちる時ってこんな感じなんだ。



あんまり痛いのは嫌だな…。



でも、それを我慢すれば
お父さんとお母さんに会える…。











ん??

いくら高いからって
下に行くの時間かかり過ぎじゃ…。










「っ!?」


「なっ!?」


「女の子!?」


「きゃあっ!」


「樺地っ!!」


「ウス!」





落ちるっ…。





「っ……あれ……?」


「……大丈夫、ですか。」


「あ…ありがとう…。」


「大丈夫!?」


「つか、何で落ちてきたんだよ!」


「あれ…私、橋から…?」


「どこか打ったのか。」





この人達、誰…?

というか…ここどこ…?




「君、大丈夫かいな。」


「あの、ここは…。」


「え?ここは氷帝学園のテニスコートだけど…。」


「というか、君も氷帝の制服着てるCー!」




この人達…

どこかで見たような……


なんだっけな…。

多分知ってる………。




「……テニスの、王子様?」


「アーン?一人で何を言ってやがる。」


「な、何で!?何で…私…夢…?」


「おい、お前顔が真っ青だぞ!」


「何で…死ぬはず…だったのにっ……。」


「あ、おい!」






何でテニプリの世界に…。


私はそのまま意識を手放した。
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