* season 1 *
午後の部活で
定例のミーティングが開かれた。
私は掃除当番だったから
少し遅れちゃった。
「遅れてごめんなさい!」
「花菜ちゃん、お疲れさん!」
「花菜先輩!こっち空いてますよ!」
「花菜ちゃんはこっちに座るんだCー!」
「…ウス。」
「えっと……。」
空いてるのは
鳳君と芥川君と樺地くんの隣と……
日吉君の隣。
「樺地君、隣良いかな。」
「ウス!」
「な、何で樺地!?」
「花菜ちゃーん……。」
「樺地!赤くなってんじゃねぇ!」
「ウ、ウス!」
樺地君が一番安心。
余計な事考えなくて良さそうだし
余計な詮索して来なそうだし。
「樺地君、ミーティングの内容って?」
「一週間後に…始まる…合同練習試合…ッス。」
「合同練習試合?」
「あと一週間後で夏休みだ。夏休みを利用して、五泊六日の合同練習試合を行う!」
「五泊六日…。」
「参加するのは氷帝、青学、不動峰、立海、聖ルドルフ、山吹、六角、四天宝寺、比嘉が参加する。」
「今年もそないな時期かー。」
「この六日間で戦力の底上げを行う。」
「なるほど。それって、私も同行するって事だよね。」
「アーン?当たり前だ。」
「花菜ちゃん、一緒に行ってくれるよね…?」
「芥川君、そんな顔しなくてもちゃんと行くよ
。」
「やったー!嬉Cー!」
「バス俺と一緒に乗ろーぜー!」
「ちょっ、向日君!あんまりくっつかないでっ…。」
耳元で喋るから
何かくすぐったくて……。
向日君と芥川君は
ボディタッチが激しい。
パーソナルスペースなんて
存在しなそう……。
「っお前ら……樺地!そいつらをつまみ出せ!」
「ウス。」
「え?ぬぉぉ!?」
「樺地何するんだCー!」
「あいつら、激ダサだぜ…。」
「連れていかれちゃった…。」
「部長、嫉妬かな。」
「嫉妬?」
「花菜先輩もこれだしな…。」
「鳳君、どういう……。」
「鳳、余計な事言ってんじゃねーぞ?アーン?」
「す、すいません!」
話が全然進まない…。
日吉君と宍戸君以外、皆コントしてて
内容が詳しく分からないんですけど…。